電子書籍
彼女たちの戦い
2020/04/23 20:56
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
様々な職場で奮闘する、女性たちの姿に励まされます。やるべきことをキッチリこなし、自分の仕事に誇りを持つことを考えさせられました。
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【収録作品】「ウェイク・アップ」 (漫画家)大崎梢/「六畳ひと間のLA」(通信講座講師) 平山瑞穂/「金環日食を見よう」(プラネタリウム解説員) 青井夏海/「イッツ・ア・スモール・ワールド」(ディスプレイデザイナー) 小路幸也/「わずか四分間の輝き」(スポーツ・ライター) 碧野圭/「終わった恋とジェット・ラグ」(ツアー・コンダクター) 近藤史恵
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「主婦」というのはお仕事には入らないんだろうなあと思いながら読了。
女性が主人公のせいか、ちらちらと結婚願望が顔を出す作品が多かった。
どれだけ「女性も働くのが当たり前の社会になりました」と言っても、やっぱり女性の場合は「仕事」か「結婚(家庭)」かの二者択一になってしまうんだな。
どっちも手にしたい、という言い方をするけれども、男性に対してはそもそもそんな選択は存在しないわけだから。
表現するということでいちばん心に残ったのは大崎梢さんの「ウェイク・アップ」。漫画家は浮世離れした人が多いというのが定説のようで、この主人公もそこそこ浮世離れしている。でも最後にはやっぱり漫画に戻ってくるというラストが好きだ。
平山瑞穂さんの「六畳ひと間のLA」は切ない終わりだった。
青井夏海さんの「金環日食を見よう」は、女性が主人公というこのアンソロジーの縛りを忘れてしまうような話だった。プラネタリウムが主人公のような感じ。
小路幸也さんの「イッツ・ア・スモール・ワールド」。私はこの人の文体がちょっと苦手なので、若干読みづらかったし、取ってつけたような展開がいまひとつ共感しづらかった。
碧野圭さんの「わずか四分間の輝き」は最近よく書いているフィギュアスケートの世界にからめた、ライターの話。ちょっと大崎梢さんの漫画家の話と世界観が似てる。どちらも、自分のやりたいこと思うことと、周囲が食い違っていて悩むという話だから。
それだからこそ、自分の意思を貫くというラストが心にしみる。
近藤史恵さんはツアーコンダクターの話。こういう話はもうちょっと長いもので読みたいと思う。客の個性が、通り一遍になってしまうから。元彼との絡みも、ダイエットと英会話についての思索も、もうちょっと関係していたら面白かったのにな、と思う。
アンソロジーのいいところは、ふだんあまり縁のない作家さんの作品を読むことができるのと、それぞれの作品のカラーを見比べられるところだ。
自分の好みを再発見したり、あらたな魅力に出会えたりするのが、アンソロジーの醍醐味だと思う。
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何やってもうまくいかないことってあるんだよ。仕事してると。「あー、もう辞めたいっ!」って思うことも。
上司のせいだ、同僚が悪い、いや、ホントは自分がダメなんだ。いや、やっぱり上司が…そんな無限ダメダメループに陥ってしまったときにきっとちょっぴり元気になれる、そんな一冊。
どれも、きっちりとお仕事内容も描かれていて、知らない世界が分かるお得感も。
しかし、タイっつあんには泣いたな。
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笑って泣いて元気になれる、お仕事小説アンソロジー第1弾!!
漫画家、通信講座講師、プラネタリウム解説員、ディスプレイデザイナー、スポーツ・ライター、ツアー・コンダクター。
6人の「働く」女性たちが、ときに悩み、へこみながらも、自分らしい生き方を見つけていく姿をいきいきと描く。
漫画家の収入の仕組みや、ディスプレイデザイナーの働く時間、ツアー・コンダクターの
スケジュールなども盛り込み、気になる職業の豆知識や裏側も楽しめる。
仕事帰りの電車の中で、一日の終わりのベッドの中で、お疲れのアナタを癒やす全6話を収録。
人気作家が競作!! オール書き下ろし、文庫オリジナル企画。書評家・大矢博子責任編集。
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「ウェイク・アップ」大崎梢 「六畳ひと間のLA」平山瑞穂 「金環日食を見よう」青井夏海 「イッツ・ア・スモール・ワールド」小路幸也 「わずか四分間の輝き」碧野圭 「終わった恋とジェット・ラブ」近藤史恵
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働く女性の物語である。上手くいくことばかりではない。思うようにいかないことの方がずっと多い。どうして、と悩む日々は俯きがちでどんどん彼女たちを小さくしていく。だが、人生悪いことばかりではないのだ。積み重ねた努力をちゃんと見ていてくれる人もいる。まっとうに評価してくれる人もいる。それが明日への糧になるのだ。無駄な努力なんてない、世の中なかなか捨てたものじゃない、と思わせてくれる一冊。前の作品中の何かが、次の作品中にも現れて、次は何だろうとそれも宝探しのように愉しみなのだった。
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様々な仕事で活躍する女性。色んな仕事があるな~それぞれの話が楽しめた♪
2012.10.17
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ちょうど今の私のような、仕事が楽しくなってきた、そんな時期の女性の話。6人の作家の短編集。
いろんな職業の話が読めて面白いし、職業は違えど、それぞれ悩んだり、へこんだり、でも立ち上がったりっていうのに共感できるのがいいんだよね。まさにエール!でした。文庫本書き下ろしらしい。どれもさくっと読めて楽しかったです。近藤史恵さんのやつが結構好きかも。
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6人の作家による、女性を主人公とした職業アンソロジー。
「お仕事は何をされているんですか?」
こう聞いた時に返ってくるものとして、なかなか予想できない職種ばかり。
そんな意味では、普段縁遠い人たちの日常や葛藤を知ることができて
なかなか興味深かったです。
『エール』というタイトルからも分かるように、ちょっと行き詰って
困ってる状態の主人公たちが頑張っていく姿を描くんだけど、
どれもエンディングが綺麗すぎなくて良いです。
あ、もう少しハッピーエンドっぽくしてもいいのに、
と思うものもありましたが。
個人的な話になるけれど、大好きな作家さんが3人。
初めて読む作家さんが3人という、素晴らしいバランスでした。
大好きな作家さんの物語を楽しみつつ、
新たに大好きな作家さんになりそうな人を探せるかも!ってね。
結果的には、大好きな作家さんの印象が強すぎる結果となりましたが(^^ゞ
その中でも、小路幸也さんは最近の著作の中では一番好きかも。
というのも、正直言って、ちょっと小路さんらしさに飽きてたから。
でも、今回は良さを残しつつ、新鮮さもあったんだよね。
これは新たな発見でした!
タイトルに「1」とあるように、この形式のアンソロジーは
今後も続くようです。働く女性を元気づけるんだとか。
とは言え、わたしのように、男性が読んでも楽しめる本です。
読書の秋にオススメした一冊。
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働く女性を主人公にした、複数の作家さんによるお仕事小説アンソロジー。
大崎梢さんと近藤史恵さんの作品が入っているのでゲットしました。
仕事で苦労したり、落ち込んだりすることもあるけれども
それをプラスに変えて頑張っていきましょう!と読者にエールを送るような、
前向きになれる物語集になっています。
また、色々な職業の裏側も知ることができます。
そして、企画ものなのでしょうか、各編に少しだけつながりがあるところもありました。
続編もあるとのことです。
ぐっと来た!ということもなく、
私自身、会社で落ち込んだまま正月休みを迎えていて、この小説で力をもらった、というほどではないのですが。
ちょっと星を多めに。
もう少しおばさんの主人公も欲しいな。
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6人の作家さんによる、6種類の仕事のアンソロジー。一気に読みました。さりげなく他のお話の登場人物や場所が出てきて、楽しさ倍増。
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6編の短編集。
夫々の作家のエッセンスをツマミ食い出来ます!
心にポッと明かりが灯る6作品。
仕事に疲れた時に、読んで見ては??
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ウェイク・アップ 漫画家 大崎 梢★★★★
六畳ひと間のLA 通信講座講師 平山 瑞穂★★★★
金環日食を見よう プラネタリウム解説員 青井 夏海★★★
イッツ・ア・スモール・ワールド ディスプレイデザイナー 小路 幸也★★★★
わずか四分間の輝き スポーツ・ライター 碧野 圭★★★
終わった恋とジェット・ラグ ツアー・コンダクター 近藤 史恵★★★★
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大好きで、必ず新刊を読む作家さんよりも、今まで苦手だった方の作品が心に残りました。また、読みたい物が増えてしまった。
エール!2も楽しみです。
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お仕事小説。ちょっとした連作のようになっている短編集。
最近、小路幸也作品が苦手になっていたけど、これはよかった〜
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6人もの作家さんの短編集。
全て別々の職業の女性が頑張るお話、でしたが
この仕事、こんなのなのか! と驚く裏側も。
小説家と違って、漫画化は雑誌の枠を勝ち取らねば
何の収入もない。
その現実は、知っていてもかなりシビアなものがあります。
いやでも小説家も、売れるものがないと
本にもしてくれないわけで…。
何せ、月の発行本数が決まっているわけですし。
この『漫画家』は、後で出てくるデザイナーの所に
ちらっと出てきます。
書き下ろしなのになぜだろう? と思いましたが
多分書く前に、どんな職業で書くのか、を
通達していたりなんなりしているのかと。
どんな職業についても、一筋縄ではいかない世界。
仕事を…お金を得るって大変です。