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漫画家、通信講座講師、プラネタリウム解説員、ディスプレイデザイナー、スポーツ・ライター、ツアー・コンダクター。
6人の女性が働く姿を描いた“お仕事小説”アンソロジーです。
執筆陣が大崎梢、平山瑞穂、青井夏海、小路幸也、碧野圭、近藤史恵と非常に豪勢。
なのに、まるで一人の作家さんが書いたように違和感なくまとまっているのは、描かれたお仕事が違っていても、全てに共通して働く人たちへの“エール”になっているからでしょうか。
それぞれのお仕事に新たな決意を持って進み始めた登場人物たちの、“その後”を読みたくなる小説でした。
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「ブックマーク」の本のアンケートに入っていて、図書館で空いていたので借りてくる。"お仕事小説アンソロジー"で、6人が書いている。それぞれの話に書かれているのは、
・漫画の注文が来なくなった漫画家
・受講生から妙に懐かれてしまった通信講座の講師
・閉館の危機に瀕したプラネタリウム解説員
・過去の栄光が忘れられないディスプレイデザイナー
・意に染まない仕事を発注されたスポーツ・ライター
・元カレの新婚旅行に添乗するツアー・コンダクター
みんなそれぞれ、ちょっとキツい状況にある。潔くこの仕事を辞めるか、それとも…と迷い、受けている仕事の質量に自分を卑下しそうになったり、言われるがままこの仕事をやっていいのか?と自分に問いかけたり。仕事をしていれば多かれ少なかれ遭遇するような場面で、6人は、それぞれ自分に向きあっている。
好きで選んだ仕事、好きで入った会社…それでも、逃げたくなったり、投げたくなることだってある。6人は、悩んで、揺れて、ときには泣いて、次の一歩をふみだしていく。
この6篇、どうやって書かれたのか、別の短編に出ていた登場人物が、ひょいと出てきたりする。いろんなところで、いろんな人の働きがあって、世の中はまわってるんやなあとも思った。
『はらっぱ』で連載されていた、「働く私たちの、"仕事のゲンバ"」を読んだときみたいに、私も自分の仕事をやっていこうという気持ちになった。
(9/1了)
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働く女性アンソロジー。
皆、悩みながら成長している。
因みに、微妙に作品リンクしているのだけれど、著者の方々で情報共有しながら作ったのだろうか。
「ウェイク・アップ」 大崎梢:漫画家
「六畳ひと間のLA」 平山瑞穂:通信講座講師
「金環日食を見よう」 青井夏海:プラネタリウム解説員
「イッツ・ア・スモール・ワールド」 小路幸也:~ディスプレイデザイナー
「わずか四分間の輝き」 碧野圭 :スポーツ・ライター
「終わった恋とジェット・ラグ」 近藤史恵:~ツアー・コンダクター
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漫画家、通信講座講師、プラネタリウム解説員、ディスプレイデザイナー、スポーツ・ライター、ツアー・コンダクター。仕事や生き方に悩み、壁にぶつかりながらもそれぞれの道を見つけて進んでゆくヒロインたちのアンソロジー。
色々な仕事の豆知識も楽しめ、気軽に読めて元気になれる。
ただ個人的には、もうちょっと若い時に読んだらよかったかも。
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「女性のお仕事小説」のアンソロジー。
それぞれ実力がある作家さんが揃っているだけに、どの作品にも安定感があってハズレはありません。
全編が文庫オリジナルの書き下ろしとのことですが、互いに少しだけ情報が共有されているのか、他編の主人公がほんの少しだけ、しかもボヤかした表現で登場するところも面白いです。
一番良かったのは、やっぱり小路氏の「イッツ・ア・スモール・ワールド」かな。
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いろいろな仕事に就いて働く人たちのアンソロジー。
働く女性達の本だったんだ。
仕事もプライベートも苦しいことはあれど
頑張る意味はあるかな。
頑張らねば。
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働く女性が主人公のオムニバス小説。
この本を編集した大矢博子さんの書評が個人的にはかなりツボなので、期待して読みました。
そうしたら、おもしろいし、ほろりと来るし、それでいて前を向いて歩こう、と思えるんです。
女性、という視点だけでなく、オトコから見ても、いい話だと思います。
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どんなお仕事も大変なことがあれば楽しい事もある。働く女性のと銘打った作品たちだけれど、男性にも通じるところがあると思う。
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たまたま近藤史恵さんが読みたくて買ったアンソロジー。
これが、結構良かった。想像以上だった。
単にエールをもらうだけな小説を想像して読んだので尚更。
こういうアンソロジーは当たりはずれが多いんだけど、これは良かった。
お気に入りは「ウェイク・アップ」「イッツ・ア・スモール・ワールド」
あと近藤さんの「終わった恋とジェット・ラグ」
エール2も読んでみようと思った。
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働く女子への応援小説らしい。確かに少し元気が出るかも。みんな悩んでるんだなあって思うから。短編でどれもカラッとしているのもいいかも。
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これはいい。気持ちいい。
こういう本はいい。好きだ。
働く女子たちの短編集。
女子っていつも自分の気持ちとの戦いだ。
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職業物のアンソロジー、全6編。収録作品は全て書き下ろし
独身女性が、仕事に悩みながらも前進していく話。
読むまで、順風満帆のまま暮らしているの話を連想していたが、ゆずこしょうの効いた物語で一喜一憂しながら読めた。
(窮状認識+報告連絡相談)×努力×忍耐=成長or成果
・大崎梢「ウェイク・アップ」→元売れっ子漫画家
・平山瑞穂「六畳ひと間のLA」→通信講座の英語講師
・青井夏海「金環日食を見よう」市営プラネタリウム解説員
・小路幸也「イッツ・ア・スモール・ワールド」→ディスプレイデザイナー
・碧野圭「わずか四分間の輝き」→スケート専門のスポーツ記者
・近藤史恵「終わった恋とジェット・ラグ」→団体旅行添乗員
良作揃いで、甲乙つけがたい。
・デザイナーである主人公の知人達は、すまし汁のような労りに満ちていた。
ささやかな仕事でも、細やかな努力を怠らなければ、周りは評価してくれる、という話。
・登場人物の発想が好みだったのは2012年の天体観測。
三人寄れば文殊の知恵、というのを具現化した物語。
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はたらく女性のアンソロジー。頑張る女性への応援アンソロジーとも言えそう。明日も仕事がんばろうと思える以外にも、知らないお仕事の世界も覗けてちょっと知ったかぶれるところも面白いです。
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短編集。
正直実を言うと特に好きな作家さんがいるというわけでもなくて
なんとなくで読んだのだけれどとても面白かった。
どれも仕事やプライベートであるいろんな日常に、
共感しつつ励まされるような話運びでほっとできる。
独立した短編でありながら、お話の間に小さな相互関係もあり
そうしたところもちょっとした仕掛け。
すんなり読める、非常に読みやすい本。
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近藤史恵のラストが良すぎた。元カレ騒動がメインかと思いきや『そっちで締めたか~!』と。やられた。
全体的に『エール!(3)』より好印象。次は(2)を読む。