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文庫書き下ろしの、シリーズ第8作。中編3作と短編1作
第1話 ウラトオモテ
高等部2年生になって転校してきた来た阿世知蘭香は奇抜なゴスロリ調の格好をしていたが、鴻上百合子に表向き親友になるよう頼む。飼っていた犬の頭蓋骨の標本を持っているという蘭香を櫻子さんの元に連れて行くと、蘭香の秘密と百合子の意外な苦悩も明らかになる。
女の子って大変なのね。がんばれ男の子たち。
第2話 雛を呼ぶ声
九条邸の庭にヒヨドリが巣を作ったが雛が殺される。斜め向かいに越してきた愛想の悪い宝生さんにみんなが悪感情を持っているが、櫻子さんは元地主として敢然と原因を追求する。
普通の人の狂気が一番怖いかも。。。
第3話 脱皮
美瑛の青い池のそばで首のない女性の死体を発見した正太郎と櫻子さんは、翌週現場でさらに首つり状態の男性の死体を見つける。ペンションを経営している男性の家族の家へ行くと男性が離れで蛇を飼育し、革細工をしていたが、父親に暴力を振るわれそうになる。青い池へ行くと男性の姉が待っていて、真相が語られる。
正太郎くん死体を発見しすぎ(笑)
短編 北方の三賢人
3人の祖父と山菜を採りに行った正太郎は、鴻上から櫻子さんが行方不明だと聞かされ、ヘクターを連れて祖父たちと探しに出かけるが、祖父たちは存分に能力を発揮して山の中で怪我をして動けなくなっていた櫻子さんを救出する。
櫻子さんに正太郎が助けに来ると思えたので不安ではなかったと言われてしまった。やばい。
ばあやさんが本気で櫻子さんを叱る言葉にうるうる。
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花房問題から切り離された(多少関連はあるが)短編である。
女性相互の関係、特に友人関係の奇っ怪さ(男性から見れば不可思議でたまらない)を描くのは著者のお手の物であり、それに加え、今回は家族関係、就中、家父長的父親が家族にもたらす歪みを切り取る好編が含まれる。
しかし、一番いいのは、正太郎の3人の祖父が櫻子に関わるようになる最後の掌編「北方の三賢人」。彼女の良さは先人の知恵には素直な敬意を表するところだろうが、それが良い方向に向く期待を抱かせるものだからだ。
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二年生に進級した正太郎くん。一話は親友の今居君と鴻上さんと一緒のクラスになったが、不思議な転校生が鴻上さんに近づく。中高生の女子生徒にはよくあるよね~、こういうこと。阿世知さんがいい子でよかった。二話は自分の都合のいい正義を振りかざしたご近所さんと思いがけない事実。三話は崩壊した家族の話。蛇の話は苦手だな。スペシャルストーリーは正太郎くんの三人のおじいちゃんの話。いいおじいちゃんズだね。櫻子さんを思うばあやさんの気持ちに涙。
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シリーズと8作目。ドラマ化されたということで、久しぶりにシリーズとして読んでみた。今作も櫻子さんの推理が冴え渡っていた印象。日常の中で起こりゆるトラブルと骨との関連性を櫻子さんと正太郎が調べていく中で、aiのこと、骨の特性や、動物の骨の特性などから、事件の解決へとつなげていく。そして日常のトラブルはあまりにも悲しく辛いものだと感じてしまう。呪い殺してやるという気持ちがあまりにも酷く、家族間の関係が一度拗れると修復するのが困難になる程の辛さ、悲しさ、寂しさが伝わってくる。ショートストーリーが良かった。
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第8巻め
プロローグ
第壱骨 ウラ ト オモテ
第弐骨 雛を呼ぶ声
第参骨 脱皮
エピローグ
Special Short Story
北方の三賢人(スリーキングス)
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第弐骨「雛を呼ぶ声」が怖い怖い
北海道の一戸建て住宅地ってあんな雰囲気なんだけど、他地域もおなじなのかな
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今回はメインストーリとは余り関係ない話。それぞれの話がそれでもなかなかいい味出してる。3人のおじいちゃん、いいですね~
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定番の安定した内容。笑
なんとも想像どーりの展開が待ち受けているものの、安定して楽しんで読めます。一冊一冊が極薄いのも読みやすいのかも。飽きる前に終われる一冊。
メンバーもキャラクターも安定してきた感じ。
まだまだ続くけどきっとこのままゆるーく終わっていくのかも、、、という予感あり。
安定の一冊です!
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本編よりも最後のショートストーリーに泣かされてしまった。。。
ばあやさん・・・っ(泣)!!
そしておじいちゃんたちが素敵過ぎる・・・!!
ラストにすべて持ってかれた。
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花房の暗い影が漂いつつも、憎むべき残忍な犯罪行為というほどのことはなく、推理も軽め。櫻子さんの、死に対する、そして生に対する洞察が深い。本書とは関係がない、他の作者の作品に出てくるゴスロリっ子を思い浮かべても、その格好は、自分の弱い部分を補うための武装なのかもしれないと思った。
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高二になった舘脇のクラスの孤立したゴスロリ転校生が鴻上に親友になって欲しい理由と鴻上の立場、九条家の庭の野鳥殺しと近所に越して来て嫌がらせを受けている夫婦に対するきっぱりとした所、観光名所の青い池の首無死体の犯人の自殺の真相、三人の祖父との山菜採りからの帰宅しない櫻子の捜索とどれも芯が通っていた。
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北海道旅行&ご飯が食べたくなるミステリーシリーズ。キャラクター同士の掛け合いの楽しさ、関係性も面白い。
前回急激に動き出した話が、ゆっくりと少しずつ進み始めているから続きが気になる…早く読みたい。
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シリーズ8作目。。にしてはじまりという副題!? 正太郎の友人、九条家のご近所さん、そして櫻子さんのおじさんからの青葉さんなど、ちょっと日常が見えるお話。あいかわらずついてまわるのは死体だけど(^-^; あ、正太郎の3人のおじいちゃんも勢揃いしたね! さて、正太郎に届いた封書の差出人は!? いよいよ、はじまるのかな。悲しい話にならないと良いけど。。
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「ウラ ト オモテ」
本当を隠して作り出した。
何故そんな事をしてしまったのかなんて、その時のノリや逆らえない立場など言い出したらキリはないだろうが自分自身が軽率に考えていた所もあるのだろうな。
孤立し一人を経験した彼女だからこそ、周りを見る洞察力に優れ彼女を嘘でも親友と呼ぶ事によって自分と同じ道を辿らぬようにしたのだろうな。
「雛を呼ぶ声」
自分より幸せそうだったから。
治安を守る為だというのであれば、もっとコミュニュケーションをとって周りの人達と助け合いが出来るか判断したうえで排除するか決めるべきでは。
彼は彼女をこの地に連れてきた事によって療養になっていると考えたのだろうが、実際に通院もしてないのであれば悪化したとしても仕方ない事では。
「脱皮」
彼の犯行に見せかけただけで。
父親の思いも分からないと言えば嘘になるが人の気持ちなど誰にも知る術は無いのだから、むしろしっかり話し合うべきだったのではないだろうか。
二人の弟妹の死を目の当たりにし、その一人が両親に手をかけられた事を知る彼女はこれからも苦しむかも知れないが懺悔の時が出来て良かったな。
「北方の三賢人」
行方不明になった彼女の行き先は。
一人での山歩きは慣れた者であったとしても遭難の可能性や危険と隣合わせだというのに、彼女も興奮して思わずと言ったが今後この様な事が無い事を祈るばかりだな。
彼等一人一人が行っている事や趣味は違えど、年の功もあるのだろうが三人集まれば何が起きても大丈夫なのではと思うぐらい頼もしいな。
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特に人の嫌な部分が見える話。その中で櫻子さんやばあやさんの良くも悪くも真っ直ぐな性格が心地いい。あと人間味のある正太郎の語りにはいつも感情移入してしまう。あと今回もSSが最高すぎて1番好きな話。