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エエ加減洋書に手を付けようということで借りてきた。
ついに下巻。
上巻・中巻がわりとゆっくりめに進行したのに比べると、下巻はさすがにラストに向けていきなり駆け足になったり、そうかと思うとまたゆっくりに戻ったりと、なんとなく不整脈みたいな進行でついていきにくかった。
あれだけ悪の限りを尽くしたウィリアムの最期。
なんでプロローグと似た書き方なのか最初わからんかったけど、父親の業を背負ったと思えば納得。目には目を、みたいな感じかな。
「大聖堂」というタイトルやけど大聖堂が主体なのではなくて、その建立をめぐる人々の愛憎というかなんというか、そういうものが根っこなんやなあーと、読み終わってようやく気付いた。
とにかくもう壮大すぎて(-_-;)
悪いけどもう一度読む気は絶対起きんと思う。
ましてや洋書でなんて無理w
Kindle版・・・永遠に積読決定かな~^^;
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すべての事象がつながっていく、その構成はおもしろかったですが、以下、完全に個人の趣味なのですが、こんな構成なら冒険活劇のほうが好きだ~
いや、中巻と下巻は1日1冊読めたから、おもしろかったはおもしろかったんです!!
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情景描写がくっきりと脳裏に焼きつかれるような臨場感と共に、その時の時代を鮮やかに表現しているケンフォレットの書き方は、これまでの長大スケール連続小説初心者の自分としては度肝を抜かれた! 上巻から読み始める時、大聖堂なんぞという興味もわかないような内容の本を、如何ぞここまで長く書くことができようかとは思ったものだが、ただの素晴らしい人間物語だった。まさに人間の全てが巧妙に描かれていた作品であった。人との繋がり、愛、憎悪。今のように簡単に人と連絡をとることができない時代だからこそ、すべてのことに情が入り、決定的な一分一秒を逃さない人間の一面を垣間見れた。 レビューを書こうとした際に、ただ、「ありがとうございました」といったような圧巻の一言しか述べられないはずであったが、まとまりの無い文章だったにせよ、ここまでよく書くことができたな。
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少し時間はかかったが全完読破。心地いい疲労感と満足感。
歴史背景を反映させた世界観、次が気になる展開、個性豊かな登場人物たち、絡み合う人間関係。
中世ヨーロッパの知識がなくても全く問題なし。エンタメ的にも、群像劇としても十分楽しめる。
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とうとう悪役のウィリアムもウォールランも成敗される日が来ましたや。やっぱり最後には悪に滅んでもらわないと気分がスカッとしません。
ラストはテレビドラマとだいぶ違ったので、もうひとつのエンディングを楽しめました。大満足です。
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いやぁ、これは面白かった。なんというかマーラーのシンフォニーをじっくり聴いたあとにくるような、じわりとくる壮大な感動を得られる。
中世イングランドを舞台に、修道士や建築職人、貴族などが、当時もたらされていた王位継承問題を一つの大きな流れの背景に置きながら絡み合う。数多の人物が登場する感があるんだけど、それぞれのキャラが割と類型的に(こいつはいいキャラ、こいつはワルキャラという風に)描かれているので、その関係はつかみやすい。また、歴史的基礎知識はなくてよい。人間関係がテーマであり、最初の100ページを読めれば、あとは気がついたら本を手に取っていますね。
ただ、随所に出てくる聖堂建築の、少し専門的なくだりはイメージしにくい。というより、勝手にこちらで頭の中で都合よくアレンジしていった、という感じ。聖堂建築という重要な一つのテーマに関係するわけだけど、「ここはこんな風に堂々と壁が築かれ、見たこともない高さに尖塔がそびえたっていて…」みたいに、わかりやすく自分なりの想像に置き換えて全く問題なしでしょ。要するに、そうした面を補って余りあるほどの魅力的な物語性がこの作品にはあるんですよ。
だいぶ前に映像化され、それをとても面白く見た記憶があったので(ただし話の内容はおよそ抜けてしまっていた)、あらためて図書館で見かけて読んでみた次第。いろいろな要素があるんだけど、テーマとしてあえてあげるなら「希望」と「赦し」かな。まあ、とてもいい話です。壮大な“物語の波”に飲まれる喜び、ああまたこんな本を読みたいなぁ。この著者の他の作品も読んでみようっと。
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勧善懲悪。
素晴らしい。
慈悲深い行いも、理解できないと思う人がいたとしても、寛大な心で受け入れてあげれば、将来的に自分に返ってくるんだね。
愛だね、愛。
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アリエナが旅をしジャックと再開するまでの物語が感動的。
アルフレッドはもうちょっと何とかならなかったのか。父親が人格者だっただけに残念。
リチャードは一時活躍したけど、最後はしょぼかった。何で権力を持つとケチ臭くなってしまうのか。
ジョナサンの父が判明するところが感動的。
ウィリアムは当然の報いを受けた。
最後でプロローグと繋がった。
フィリップはいろいろ報われてよかった。
それにしてもこれだけの複雑な物語を破綻もさせず、飽きさせず、感動的に仕上げる手腕は相当のものだ。すごい。
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かなり面白かった。
最後の最後はどんどん引き込まれていった。
養老孟司の解説もなかなか興味深かった。
英文学に興味が出た。
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12世紀のイングランドを背景にしたあまりにも壮大な物語。
愛と憎しみ、野望と貪欲、欲望と怨恨と復讐(作者のあとがきより)。
たまには、こういう長い小説もいいな。
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『大聖堂』読了。
表題の通り基督教の観点から進んでいく物語。この物語には敵役は存在するが、主人公も同じように欲望を秘めている。その欲望と欲望がぶつかり合い、騙し、掠め取り、また圧倒的な暴力による支配で一方の欲望を潰えさせる。
その度に「懺悔」と「赦免」により精算され、次の欲望を画策していく。
大聖堂は神に仕える者にとっては厚い信仰の象徴であり、戦いによって神の教えに背く者へは赦免の象徴となる。
上中下巻で1,800頁にも及ぶ物語は、登場人物に対してきっとジレンマを持つだろう。
繰り返さなくても良い歴史は、人々からなくならない限り繰り返す。
時にマンネリとも思えるほど、俗的な表現を用いて描かれた壮大な物語は、読んだ者それぞれに感じるところがあると思う。
登場人物がどのように映るか、最後まで見届けていただきたい。
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ノートルダム大聖堂が焼け落ちた年に、やっとケン・フォレットの「大聖堂」を読んだ。12世紀内線の続くイングランドを描くスケールの大きな話で、確かに一気に読める。「巨人の落日」からの3部作から読み始めた私としては、「永遠の始まり」の尻すぼみ感にがっかりしたので、中世の大聖堂に期待したのだが、ワクワクドキドキではなかった。王と教会の争いにもう一つ実感がわかないことと主人公が歴史上の人物ではない点にあるかとも思われた。それだけ好きに欠ける自由度があることを「お話し」としてか「ウソ」としてかどう受け入れるかであるかとも思った。
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主人公はたくさんいるけれど,やはり,本当の主人公は大聖堂か。主人公側が必ずしも完全な善人ではなく色々な欠点を備えているところもしっかり描いている。肉食人種の旺盛な欲が興味深い。
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まぁ良くも悪くも大河物語でした、個人的な好みではないので正直長すぎるなと感じましたが、大河には必要な長さかなとも思います。人物造形もあまり深くはなくってわかりやすいキャラを立てる感じで、これまたそうなりますよね、というもの。
個人的にはこの本は本当にイギリスっぽいのか?が知りたいところ。ヨーロッパに住む人々の感覚を率直に伺いたい次第。
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どんな立場の人であれ、必ずしも聖人君主ではなく、生々しい感情や欲望を抱えている。
そうした剥き出しの感情が物語の肝である。
それだけに分かりやすく、長いけれど読みやすい物語。
そして人間は今も昔も変わらない。