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琥珀のまたたき みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー111件

みんなの評価3.8

評価内訳

106 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

小川洋子ワールドの極致

2016/12/20 17:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:katu - この投稿者のレビュー一覧を見る

今まで数々の小川洋子ワールドを堪能してきたが、これはその極致とも言える作品だな。美しも悲しい独特の世界観は、好き嫌いがあるとは思うが、私は小川洋子の小説はもっと評価されてしかるべきだと思う。同時代に生きて、彼女の小説が読めることに感謝したい。

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紙の本

永遠に続かない楽園

2016/04/03 11:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:更夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ママはそれまで住んでいた家を引き払い、昔パパが仕事で使っていた古い別荘へ引っ越した。
「今日を限り、前の名前は忘れましょうね」
パパは図鑑の出版社の社長だったけれど、会社は倒産。
パパにはちゃんとした奥さんがいる。ママと3人の子ども達に残されたのは別荘だけ。

 子どもたちは、ママから言われた通りの図鑑から名前を選ぶ。
姉はオパール、弟は琥珀、その下の弟は瑪瑙。
子どもたちは、ママの言う通りにする。
決して外に出てはいけない。
外には魔犬がいて、襲ってくるから。
大きな声で話してはいけない。
勉強は全てパパの書斎にあるたくさんの図鑑から。
とにかく塀の外にでてはいけない。
洋服は全てママの手作り。

 本当は一番下に小さな妹がいたのだけれど、病気で死んでしまった。
ママはそこからもう何もなくしたくないと思ったのでしょうか。

 小川洋子さんの小説に出てくるパターンで、「狭い所にこもる」というのが
あります。または欲のない人たち。

 小川洋子さんの紡ぎだす世界は、狭くて厳格でそれでいて優しい。
いつまでもここにとどまっていたい、と思わせるものがあります。
母の狂気は子どもたちを軟禁するということになるけれど、反面、その世界は楽園でもありました。
子ども達は自分たちで遊びを考える。
外に働きに行くようになったママ。
それでも子ども達は、3人でひそひそと語り合い、勉強を教えあい、物語を作り、
歌を歌い、ダンスを踊る。
しかし、ママも子どもたちも「成長」にきがつかない。

ママの作り上げたい世界にもほころびが出てくる。
独特の世界観を持っていて、鉱石になぞらえた名前も美しいし、子ども達も美しいし賢い。
しかし、いつまでも外に出ない楽園はいつかは崩壊します。

 果物は成熟して腐る直前が一番熟していて美味しいといいます。
この本はまさに固かった果実が熟する過程を描いています。
自分の歌だけが歌える永遠の楽園は続かない。しかし、子ども達の記憶はいつまでも残る。
そして、琥珀に閉じ込められた太古の虫のようにいつまでも残り続ける。

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紙の本

美しくも歪んだ世界。

2015/11/08 17:58

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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る

小川洋子独特の世界が、これでもかというほどの繊細さで織り上げられる。
末娘を病で亡くした〈ママ〉は三人の子どもを完全に世間から隔離して、家の中だけでの生活をする。それも、ファンタジックな設定を盛り込んだ夢見がちな空間に仕上げて。現実的に考えればどう見ても不自然で病的な世界だが、三人の子どもはそこで生き生きと暮らす。豊かなイマジネーションと、瑞々しい感覚が、彼らにしかない幸せな世界を形作る。
少年琥珀の目は、現実的にいえば徐々に視力が落ち、失明に至ったということだが、彼らだけの世界の中では喪った妹の姿を見出す特別な目。この辺の発想が、つくづく小川洋子という作家はすごい。ぞっとするほど美しいような、不気味なような、何とも言えない感覚が、読んでいるうちに全身を侵してくる。

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紙の本

心の反映

2015/10/21 00:16

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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

この人の作品が美しいのは、この人の心が映し出されているからだと思う。本作も例外ではなく、閉じ込められた家にクラス子供たちの心が、温かく描き出されている。難を言えば、幾分、独りよがりなことだが、純文学には、こうした展開も許されよう。

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2015/10/27 21:17

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2015/10/11 19:32

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2015/11/10 20:58

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2015/09/10 15:01

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2016/11/28 23:05

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2015/12/20 11:42

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2016/05/26 08:12

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2015/10/23 00:23

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2015/09/21 21:33

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2015/11/23 09:32

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2015/09/28 21:58

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