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20160807
教養とは自分の人生をより彩りに豊かにするものである。
知識は手段であって、教養は目的である。
興味の対象が多ければ多いほどよく、自分の本当に好きなものは案外見つからないものである。
誰が言ったとかの『修飾』には影響されず本質で判断すること。
自分のやる気を引き出すのがうまい人は、仕事や勉強ができるひと。
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ライフネット生命の代表である出口治明氏の著書。
以前から出口氏が本を出版したり書評を書いているのは知っていたが、作品を読むのはこれが始めてだ。自身の経験をもとにした物事の考え方、そして選挙や年金などの時事問題に関して、いまの日本人に必要な「教養」について語っている。
本作の中で「腑に落ちる」感覚が大切だと語っているが、読みながらこれほど何度も腑に落ちる作品は珍しい。特に国語ではなく算数で考える「数字・ファクト・ロジック」の話や、時間や歴史をタテ軸、空間や世界をヨコ軸とする思考方法は非常に参考になった。
出口氏のような思考や行動は、特別に優秀な方が実践しているものだと思われがちだが、よくよく読むと意外とシンプルである事が解る。当たり前のことを当たり前に実践するための仕組みづくりや、無理なく継続するためのルール設定が絶妙なのだ。
教養の大切さをテーマとしているが、出口氏が考える教養とは、我々が暮らすうえで大切な常識であり、生活の知恵のようなものでもあると感じた、本作を教科書にした学校の授業があっても良いと思う。
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別の本にも書いてありますが、言いたいことの基本は同じですね。やはり自分自身で考えるということが大事ですね。
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・「教養とは、人生におけるワクワクすること、面白いことや、楽しいことを増やすためのツール」
・教養を培う「本・人・旅」
・自分の頭で考える。タテとヨコ。数字・ファクト・ロジック。
第1章 教養とは何か?
第2章 日本のリーダー層は勉強が足りない
第3章 出口流・知的生産の方法
第4章 本を読む
第5章 人に会う
第6章 旅に出る
第7章 教養としての時事問題―国内編―
第8章 教養としての時事問題―世界の中の日本編―
第9章 英語はあなたの人生を変える
第10章 自分の頭で考える生き方
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「考える」「意見を主張する」「リベラルアーツ」これまでの自分に足りないもの
まずは、毎日の読書から始めよう
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14 花の名前を一つ知ると、世界の謎が一つ解ける。人生とはおもしろい
20 教養とはわくわくを増やすツール。他人にすごいと思われるためではない。心の幅を広げ、人間的魅力を磨くため。
22 知ることは食わず嫌いを減らす。選択しが多いと、本当に好きなものがわかる
27 意見が決められないのは本気じゃないから。考えが足りない。情報量が足りない。
36 ウィンウィンのパートナーはいくらでもいる。肝心なのは、人間として面白いかどうか。
40 リベラルアーツ:算術、幾何、天文学、音楽、文法学、修辞学、論理学
62 今日の自分が一番若い。もう若くないと嘆く暇があれば、1冊でも本を読んだ方が有益
72 ノーベル賞もの、オリンピックものの教養を目指しているわけではない。ちょっと泳げればいい。
96 教養の源は「本(タテ)・人(対話)・旅(ヨコ)」
110 古典は外れない。岩波文庫とか東洋文庫とか。
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移動中の機内にて読了。
冒頭から最後まで、出口節のオンパレード。
難しいことも、わかりやすく。
著者のこれまで培ってこられた圧倒的な教養を元にして、「本物の教養」について、新書ならではの分かりやすさで書かれています。
増版もかかっているようで、多数の方に読まれていることが推察されます。
付箋は42枚もついてしまいました。
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howto本みたいなタイトルだけど、内容の半分は「人間:出口治明」のエッセイ。
エッセイなので語り口も平易で読みやすいが、決してそれだけではない。
特に、(ほかの著作でも語られているが)「数字・ファクト・ロジック」での決め方や、縦軸・横軸の考え方は秀逸。
出口さんの著作は今後も読み続けると思う。
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ライフネット生命保険の会長である出口さんが教養について書いた本。ロンドン駐在時に外国のトップリーダーと向き合った経験から来ているだけに説得力がある。「WIN-WINを考える」だけでなく「この人は面白そうだ」と思ってもらうことが重要で、そのために教養が必要とのコメント。
そして面白い人とは、自分の考えを刺激してくれて新しい話題に引き込むことができる引出しの多さ、広くある程度深い知識があり、そして自分の意見を持っている人。う~ん、これは難しい…ただ、この重要性は理解できる。以下、ぜひ心に止めて置きたい内容を記載。
◆教養の定義
教養という言葉はあるものの、日本ではあまりフォーカスされない。そんなボンヤリした中で、まず、教養の定義として、以下の2つを述べていることに引き込まれた。なるほど!
①人生におけるワクワクすること、面白いこと、楽しいことを増やすためのツール
②その本質とは腑に落ちるまで自分の頭で考えること
◆日本における教養
なぜ日本では教養(特に上記で言う②)が軽視(教育体制を見ると自明と感じる)されてきたのか?この点は出口さんの考察が興味深い。
それは、戦後の日本社会が、冷戦構造という大枠の中で、「キャッチアップモデル(アメリカという具体的な目標を追いかける)」、「人口増加」、「高度成長」が成り立っていたため。要は何も考えなくても、何をやればよいかが分かっていてがむしゃらに邁進すればよかったということですね。
◆物事を考える
①「タテ(=時間軸・歴史軸)」と「ヨコ(=空間軸・世界軸)」で考える。
②国語ではなく算数(=数字・ファクト・ロジック)で考える。
③他のものに例えて抽象化して考える(本質が捉えやすくなる)。
④「修飾語」を取り除いて考える。
◆教養を身に着けるためには?
「本・人・旅」
その他、耳が痛かった内容
◆意見が決められないのは「考え不足」が原因。「それは難しい問題だから」と自分を誤魔化しがちだが×。
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最近「教養とは何か」を考えるようになったので、この本を読んでみました。
ライフネット生命のCEOである著者が考える教養とは「自分の頭で考えること」であり、教養を身に付けるために重視しているのは「本、人、旅」ということでした。時事問題や生き方についての考え方には共感できる部分も多かったです。
また、本の内容とは関係ないのですが、まえがきにはライターがこの本を書いたことが記されていて、本の最後にはそのライター本人が著者に取材して文章を書いた感想を載せていました。自分で文章を書いていないことを明確にして、ライターの名前も明らかにして感謝を述べている著者はとても正直な人だなと好感が持てました。
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全体としてはよく見かける内容が多かったです。
大事なことは同じということだと思います。
そんな中でも筆者の独自の考え方だと感じたのは、何かを語る上では『数字・ファクト・ロジック』が大事だと書かれていたことです。
国語的で主観的な視点でものを語るのではなく、数学的で客観的な視点で上記3要素を以って語ることで、正しい解釈や行動が起こせるようになるとのことでした。
客観的な視点を得るには、タテ(歴史)とヨコ(世界)で考えることがいいとのことです。
今後私達に模倣する対象はありません。
上記の考え方で正しい理解を得た後、行動を起こしていくことが必要なんだと感じました。
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出口治明さんを知ったのは何がキッカケだったろう。何かの書評だったろうか。HONZで読んだんだったかな。いずれにしても、好きな方の一人です。理由は読んでいて納得感があるから。こんな上司だったら、自分は変わるかな、なんて思ったりもする。もちろん、自分とは考え方が異なる部分もある。たとえば歴史観。出口さんは起こった歴史(出来事)はあくまで一つという。ボクは出来事の背景には理由があるから、やはり、人が関係するわけで、だからこそ歴史は複数あると思う。
それでも、出口さんが繰り広げる主張には説得力がある。自分で得て納得したことがベースにあるからだろう。出口さんの教養は「本・人・旅」が培ってくれたという。そのエンジンは「好奇心」。そして、教養を支えるものは「自分の頭で考える」こと。考えるときは、「数字・ファクト・ロジック」にこだわる。問題意識も具体的だ。人口動態が年金問題に与える影響。夢や希望を持てない環境についての指摘と残業時間禁止や子供は社会の宝だという認識を回復させること。考えることが苦手な若者を育てる日本の教育についての提言。若い人の留学先が将来の米中・日中関係に変化をもたらすであろう問題意識。メディアが報じる本音と建前の見分け方、など等。
「従業員は会社に過剰適応しないでほしいと思う」とも言う。こういう経営者は、一昔前だったらわからないが、いまは増えてきているのではないだろうか。
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数字、ファクト、ロジックで自分で考えることの重要性を再認識させられた。
改めて知識の基礎力が不足していると思った。
財政破綻については、余計な不安が解消された。年金等社会保障については、自分としては、北欧諸国のように「大負担・大給付」にシフトすべきと思う。
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出口さんの本は主張が一貫している。自分の頭で考えるーそのために教養を身につけているのだ。これまでの高度経済成長時代のようにレールは敷かれたものでは無く、自分で切り開くものだ。自分の意見を持て、個の力が問われている、数字・ファクト・ロジックで考えよ、できる人は自分のやる気の引き出し方が上手い、考える力を歴史に学べ、不動産は資産では無い、ビジネスは本気かどうかが全て、等生きていく上でのエッセンスを示してもらった。1つでも吸収していきたい。
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教養は世界のスタンダードに照らし合わせると、あって当たり前のもの。
堅苦しく考えるものではなく、興味関心に従って、楽しんで身に付けていけばいい。
読書・人と会う・旅を通じて身に付けることができる。ただし筆者はいくつか決め事をしている、それによって様々な機会を学びに変えている。
何事も継続。例えば毎日1時間読書など。
その結果、自分で考える力が身に付き、様々な時事問題の本質を捉えられるようになる。それこそがまさに「人生を面白くする本物の教養」の入り口。