おもしろく読める優れた比較文化エッセイ
2016/05/27 20:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:坂の下の落人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラジオで紹介され、タイトルが気になったので手に取りました。
イタリア人に対するステレオタイプな見方どおりのエピソードが
事細かに例示されているところもあれば、まったく知らなかった事実も
紹介され、とても興味深く読みました。
イタリア人に対する認識を新たにするとともに、日本人でも5、6人いれば
ひとりくらいはいそうな、いい加減だがどこか憎めない人物を自然と想像して
ニヤついてしまいました。
これも著者のイタリア人に対する、ひいてはニンゲンに対する温かな眼差しがなせる技と思います。
とても個人的な経験からみた異文化論ですが、納得感の持てる内容でした。
新たな考え方が生まれます
2015/11/21 21:34
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピンチランナー - この投稿者のレビュー一覧を見る
イタリア人の考え方を知ることで、日本との違いと新たな考え方を認識することが出来ました。自分を客観視できる書籍です。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キンコウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
イタリアが好きなので、情報の一部として購入しました。
発想の転換と視野角度の広さが必要なのだと、完璧主義の私は痛感しました。
いい感じな脱力感で、気持ちが楽になります。時々開いてみたい本です。
投稿元:
レビューを見る
イタリアについて学ぶために購入。
第4章の【食卓】はいい話だった。
確かに日本人はいただきます、ごちそうさま
で終わるけれど、イタリア人のように、チャット的な感覚はあまりないかもしれない。
また5章の各地のイタリア人の特徴についてはとても勉強になった。
私は人の失敗にたいしてあまり寛大になれないので、イタリア人のように自分も失敗するから人の失敗を責めない広さを身に付けたいなと思った。
投稿元:
レビューを見る
遅れた人に合わせる。
イタリア人にとっての30分は世界にとっての1時間。
正確なルールに基づいて遅刻する。
好きなようにさせて結果を出させる。
ダメもと精神。馴れ馴れしく図々しく。
仕事とプライべートはわけない。
公私の区別が曖昧で労働時間の区切りも厳密ではない家族工房型の企業で
仕事に感情移入する。
公務員のように義務意識が高い大きな組織では能率が低い。
目標達成ではなく、過程を楽しむ。
抜群の発想やアイデアは寄り道や脱線から生まれる。
どんな状況でもそれなりに楽しむ。
理想にこだわり、高望みしても不満ばかりがたまっていく。
食卓で裸の付き合いをする。
コネを広げる舞台。
自宅への招待のほうが高級レストランより心のこもった行為。
投稿元:
レビューを見る
リフレッシュのつもりで読んだ。イタリア人は義務意識が弱く自分のものとして感情移入できないことに関心が薄く公務員が特にそうだと書かれてあり、確かに向こうの公共交通機関の窓口のひとの態度はダラダラ、ペチャクチャお喋りだったな。段取りが苦手なので計画するより成り行きで最後はなんとかする、夜でもサングラスを手離さないのは『なんとなく落ち着くから』、目標達成より今を楽しむ。嫌なことは後回し。次またイタリア行く時に更なる人間観察が楽しめそう!
投稿元:
レビューを見る
仮説を持って読む
「イタリア人は自分に似ている。家族も」
公私混同恐るべし‐資本主義の常識無視
仕事は人生‐義務意識弱い‐家族工房型
直感感覚主義‐目に見えることは一生懸命
重視すべきは成り行き‐直前までフリーでいたい…Vediamo!
寄り道こそが人生
投稿元:
レビューを見る
イタリア人がのんびりしていると言われるが、実は合理的なライフスタイル。を様々な角度から解説してくれる。目からうろこの連続w
投稿元:
レビューを見る
日本にずっといると、自分の価値観や習慣が当然で絶対的な物のように考えてしまいがちだが、たまに違う国の価値観を知ると、心と頭が柔軟になっていく気がする。
イタリア人的働き方を読むと、映画紅の豚で、みんなで飛行機を作っている場面を思い出す。まさに、イタリアの職場とはあんな感じなのだろうか。
日本は、イタリアと比べると公共の場所でのサービスや流れがスムースで快適で行き届いているが、消費者もどこかで生産者(サービス提供者)であるという点を考えると、あまりにも快適すぎるサービスを当たり前のようにしてしまう風潮は息苦しく感じる。その点、イタリアでは気負う事なく楽しく働けるのかもしれない。
日本人から見ると、一見無秩序でルーズな国に見えるイタリアだが、社会的なルールの下にみんなの暗黙のルールがあって、表面的なルールは重視せず破っているが、ちゃんとみんなの共通認識のルールは大切に守っている。イタリアも秩序とルールがしっかり根付いている国なのだと気づけた。
やたら食事の時間が長いのも、そこにご飯を食べる以上の役割を持たせているからという点についても気づけた。
雨が降ると塩をかけられたナメクジのように元気をなくす、という姿には、かわいらしさを感じる。
投稿元:
レビューを見る
好きたことだけ楽しみ、嫌いなことは先延ばす
有意義な1日は、脱線により生まれる。
ミラノとカンパーニアの違いでの笑い話。ミラノでのホテルでは10時過ぎに朝食を食べに行ったら「申し訳ありませんが、朝食のサービスは10時までです」と断られた。ナポリでのホテルではミラノの一件があったので、「すいませんが、朝食の時間は何時ですか?」と尋ねると、「シニョーラ。朝食の時間はあなたがお目覚めになったときです」と答えた。あなたがお望みでしたら、私達は何時でも対応します。というのがナポリ。
投稿元:
レビューを見る
そんなに急いだってしょうがないじゃん。まぁ、のんびり行こうぜ!間に合わなければ精一杯頑張って、それでもダメならワインでも飲んで楽しくやろう。
・人生は常に不測の事態の連続で、そんなことにいちいち腹を立ててること自体がおかしい。
・不測の事態を乗り越えた時により良い仕事ができる準備をすることこそ重要。
・別に断られたとしても、失うものは何もない精神。
・上を目指しすぎて磨耗してしまうよりも、くつろいで、ゆったりとした人生を過ごそうというスタンス。
・拒絶してしまう前に、やはり理解したい。理解することは、愛することへの第一歩。
投稿元:
レビューを見る
前世はイタリア人ではなかろうかと思うほど、自分がはイタリアの物が好きなので、興味本位にこの本を手に取った。予想どおり大変面白く、ますますイタリアの人たちのことが好きになった。イタリアに興味がある人は、是非この本を読まれたし!
投稿元:
レビューを見る
内容にはそれほど期待していなかったのですが、予想に反してけっこうおもしろかったです。
非効率的で意味不明に思える行動と、その理由の驚くほどの非合理さ(美しくない、とか、雨が降って気分が乗らない、とか)は、イタリアのイメージそのまんま。
著者のツッコミもおかしくて、「確かに、一緒に仕事するのは厳しいかも・・・」と笑いながら読んだ。
でも、私の心の奥のどこかがピクリと真顔で反応もしている。
美しくないなぁ、心が乗らないなぁ、・・・なんて思う気持ちを、私は今までどれだけ無視してきただろう? そういう基準は無視すべきだなんて、誰が決めたの?なんて、つい考えてしまう。
特に、印象的だったのは、試飲会の後に行われるレセプションの話。交通の便の良いホテルで行われることはまずなく、バスで1時間ほど移動しなくちゃいけないような丘の上のヴィラで行われる、それは主催者が「そのロケーションが美しくて好きだ」から、「ホテルのホールなんて醜くて嫌いだ」からだ、というところ。
ここを読んで、ああ、優先順位が日本人の仕事とは真逆だなぁと思った。見た目の美しさ、って一番最後に来るよね・・・。
私の眼前に一瞬にして広がる美しい葡萄畑と沈む夕日のイメージ。
うん、いいなぁ。いいなぁ。
もちろん、いつも感性優先ばっかりじゃ困るんだけど・・・
最後に書かれていた、イタリアのナポリで見られるルーズさと寛容さ、この2つは光と影みたいなもので、深いところで結びついていて根はひとつのものだ、という著者の見解には非常に考えさせられた。
すべてが整頓され、何もかもうまくいっているはずなのに、どこか疲れているように見える日本人、という描写にはギクリとする。
昨今の日本社会はお互いに対してなにかと不寛容だよなぁ、とつくづく思う。いや、日本じゃなくて私自身がそうだな、と。
とまあ、そんな感じで、気晴らしに何も考えずに読める本、と思って読み始めたのですが、意外にもいろいろと考えさせられました。
投稿元:
レビューを見る
面白い!
あまりにも日本や日本人の感覚と違いすぎる。
生きるのが楽しそうでうらやましくもあり、
自分の常識を超えてくるので目の当たりにしたら、苦手と思ってしまうかもしれない。
好きかどうかを何よりも大事にするところや、
前もっての準備ができないとか、
持ちつ持たれつのコネ社会とか、
イタリア人が仕事相手だったら疲労すること間違いなし!
けど一旦溶け込んでしまえば幸せなんだろうなぁ。
投稿元:
レビューを見る
最後まで厭きずに読み通すことができました。巧みな文章構成だったからだと思います。日本人とは真逆のようなイタリア人ですが、人生を豊かにいきようと頑張っているところは、とても共感できました。