1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ポムポムプリン - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の可愛さで購入。
まさかこんな終わり方だと思ってもいなかった。
最後にひっくり返されるので、切なくも面白かった。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yuzu_kaoru - この投稿者のレビュー一覧を見る
悶々や気重さを抱える高校生の物語。
青春のまさしく王道だったが、
それぞれの人物の繋がりが明確であり、
想像は広がった。
ただ、軸の曖昧さは拭い切れず、
少し首を捻るような読後感だった。
読者の趣味嗜好によって、
それが左右される作品だと思う。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sui - この投稿者のレビュー一覧を見る
さらっと読めるし4人の同級生の描写も良かったので、青春小説としては良かった。
けど、ミステリとしては…?どちらかというとSFのような。
投稿元:
レビューを見る
【友達の死から始まった苦い夏休み。僕らは、幽霊に導かれて旅に出た】
その夏、恵太が死んだ。
幼いころからずっと恵太と一緒に育った美穂と、仲良しグループだった大輝、舜、莉乃たちは、ショックから立ち直れないまま呆然とした夏休みを送っていた。
そんなある日、美穂たちの前に現れたのは、死んだ恵太に瓜二つの少年、ケイ。
「君たちに頼みがある。僕が死んだ場所まで来てほしい」
戸惑いながらも、美穂たちは恵太の足跡を辿る旅に出る。
旅の中でそれぞれが吐き出す恵太への秘めた想い。嘘。嫉妬。後悔。恋心。そして旅の終わりに待つ、意外な結末とは――。
隠された想いを巡る、青春ミステリ。
投稿元:
レビューを見る
仲良しグループの一人
大切な友だち
ただ一人の好きな人
その死から始まる物語は
その死を遡る物語
***ほんのりネタバレ***
冒頭で触れた五分前仮説がまさか生きるとは思わなかった
いや、触れたからには生きるのは当然だけど
その可能性には思い至らなかった
急に日常に落とされた
大切な人の死が悲しい
受け入れることも、拒絶することもできず
何を責めたらいいのかもわからなくて、結果的に自分自身を責めながら
その死をたどっていく少年少女
終盤で、いとも簡単に?ドッペルを生み出してしまった展開はちょっと強引さを感じたかも
なんで、生きることを決めた瞬間にそんな終わりを、と
無情さでやり切れなくて
爽やかな終わりだけど暗い気持ちが読後感にある
投稿元:
レビューを見る
ブクログさんの献本で当選し、いただきました。
今、読んでいる本を読み終わったら、読んで感想書きます。
投稿元:
レビューを見る
友人が亡くなって始まった夏休みに、その亡くなった友人の幽霊が突然現れて、”お願いしたいこと”があるという。主人公たち四人の高校生は、訝しみながらもその幽霊に導かれて、友人の亡くなった場所を目指すのだけど…という物語。
オビには、「隠された想いを巡る、青春ミステリ」とあります。
”青春ミステリ”という文句に惹かれて選んだ本なのだけど、作家さんの年齢を知って驚きでした。既に亡くなっている方や年輩の方の本を読む事が多いので、その若さに。今まで自分が読んだ中では、最も若い作家さんなんじゃないかな。
文章は読みやすいです。
ただ、高校生の一人称だからなのでしょう。地の文が幼いです。自分以外の誰かが読む事を想定して書いた日記、という趣でしょうか。子供の頃は、他人を慮っているようでも結局のところ、自分自身について思考を重ねていくのでしょうから、そういう意味での若さは感じます。なので、若さ故の歯痒さといったものに抵抗のある人は読みにくく感じるかもしれませんね。
ミステリという言葉を聞くとどんな内容を想像するでしょうか?
人それぞれだと思うのですけど、私は”謎が読者を引っ張っていく物語”かなと思います。
「こんな奇妙なことがあるけど何故でしょう?」と作者から提示され、主人公たち(でない場合もあるけど)と一緒に少しずつ解き明かしていく。謎が明かされる瞬間はもちろん、その思考の過程を楽しむのがミステリの醍醐味かなと思うわけです。
ですから、オビに添えられた”青春ミステリ”という文句に、相応の期待をしてはいたのですけど、少々残念でした。「幽霊が出てくると書いてあるのだから察しなさい」と思われる方がいるかもしれませんね。
本作では”お願いしたいこと”が起点となって始まった旅が各人の視点で描かれていくのだけど、「彼は何故死んだのか?もしかして自分のせい?」という体で流れていきます。だから、(各人の)隠された想いを巡ってはいます。でも、読者はそれを測れない。「こんな性格の人なのに、こんなことをするのはおかしい」というような疑問やそれに関する思考を挟む余地がないのです。
また、これは裏表紙にある”意外な結末”に関わるので伏せておきますが、人の行動について気になる部分が数点ありました。結果的にはキレイにまとまっているので、問題ないかと思うのだけど、個人的にはひっかかるのでスッキリしたかったですね。ひょっとしたら私が読み違えているだけかもしれませんけども。
とは言え、これは”ミステリ”として読むと感じる部分ですし、そもそも謎を追いかけて楽しむ物語ではないように思います。どちらかというと青春SF…ですかね。ですので、ミステリファンがユーモアミステリを期待して選ぶのはお薦めしませんけど、逆に殺伐としたミステリを読んで沈んでいる方や、ちょっと不思議な青春小説を読みたい方、十代の頃の懐かしさを感じたいという方にお薦めします。
普段小説を読まない方にもお薦めですね。
投稿元:
レビューを見る
夏休み前に亡くなった同級生。その同級生と親しかった四人。
そして現れたのは、亡くなった同級生と同じ姿かたちをした者。最後のお願いを聞き届けるため、四人は旅をすることに。
それぞれのキャラはしっかりとしていて悪くないです。各章で同級生とのかかわりを含めて進んでいきます。
最後、そんな展開ありかと思いながら読み終え、もう一度最初に戻って読み直すと、一応伏線としては成立していました。確かに展開は意外、でもちょっと反則っぽい。普通の青春ものかと思ったら、SFだったという。
投稿元:
レビューを見る
それぞれが抱える感情が少しずつ表に出ていく様子が伝わってきて,人間関係が希薄になる現代では,この5人(4人と1体?)よりも難しい問題を抱えている人が多いんだろうなと思いました.ちょっと流れがパターン化していた点と,ケイタが良い人過ぎるところが気になりました.最後の締めは,想像もしていないかったので予想外で面白かったです
投稿元:
レビューを見る
ドッペルゲンガーが存在するってことの収まりどころが自分の中になかったから戸惑ったけど、あれは幽霊でも違和感なかったと思う。
知ってて言わないケイにはイライラしたけど、4人にはそのスピードが1番伝わるんだろうなとも思った。
ただ、時間が無いならそれを最優先事項にして動けばいいのになんて身も蓋もないことも思った。
投稿元:
レビューを見る
中学生の娘の朝読用に購入した本。娘が読み終わり放置していたものを読んでみました。
若者向けでおばちゃんが読むべき本ではないかなと思いましたが、おもしろかったです。登場人物が高校生である本は、普段あまり読まないので、久しぶりに若い時代を思い出しました。
世の中みんな良い人をよそおって生きているけど、人を羨んだり、自分の都合のいいようにごまかしたりするよね。それが当たり前の感情。
投稿元:
レビューを見る
綺麗に整った美しい物語なのでこれ以上特に言うことはありません。
人間っていいな。
投稿元:
レビューを見る
五人仲良しだったはずが、ある日みんなは仲間のケイタが死んだと知らされました。幼なじみのミホはとても悲しんでいましたが、ある日、ケイタのドッペルゲンガーがミホの所へきました。彼はケイタのやり残した願いをかなえるために手伝ってほしいと言います。
この本を読んでから、いくら仲の良い友達でも、ひみつなどがあり他の人には言えない苦しさもあると知りました。この本はとてもリアルな感情が書いてあり、本当の友達が考えているような書き方でした。
投稿元:
レビューを見る
なんという王道の青春物語だろう!
ただ、それは青春の煌びやかさとは正反対の、苦悩や僻みや後悔という負の感情とそれからの解放の物語だけど。
事故死した友人そっくりの幽霊(ドッペルゲンガー)が現れて、4人の仲間が友人の最期の願いを叶えるために旅に出るという展開。
それぞれが故人に対して持つ葛藤を幽霊が解いて行く様は、もしかして彼は友人たちにちゃんとしたお別れをさせるために来たのかと思えた。
もちろんそういう面もあるのだろう。
けれど、ラストの展開には、まさかと思った。
そこでもう一人いたとは!
ちょっとビックリ。
ただ、ラストをこう言うふうに持ってきたために、そこまでのテーマがズレたと感じて違和感が湧いたのは確か。
そしてやっぱりハッピーエンドが見たかった。
この作品以降、作者は死者からのアプローチ的なお話が多くなるのだけど、個人的にはもっと青春の明るい面を描いた作品を読みたいと思う。
投稿元:
レビューを見る
ケイタ、ミホ、タイキ、シュン、リノは同じ高校の仲良しグループ。その高校の夏休み直前、ケイタが行方不明になり、キャンプで行く予定になっていた山の中で死体となって発見されます。ショックで立ち直れずに夏休みを過ごしていたそんなある日、ケイタとそっくりで幽霊のような存在のケイがミホの前に現れます。ケイはケイタの死んだ場所まで一緒に来て欲しいと頼みます。戸惑いながらも、ミホ、タイキ、シュン、リノの4人は歩いてケイタの足跡を辿って行きます。その中で、それぞれがケイタに対しての嫉妬や後悔などの想いを語ります。そして目的地に着いた4人は、意外な結末を迎えます。
このお話の中で、4人の少年たちが好奇心から線路づたいに“死体探し”の旅に出るという、ひと夏の冒険を描いた映画「スタンド・バイ・ミー」が登場します。ケイタの死んだ山までの道のりは、まさしく、ひと夏の冒険で、そこで語られるエピソードが苦くて切ない青春時代を思い起こしてくれます。