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心に響くフレーズ
① 褒めて育てるという方針は、基本的に間違っている。褒められて育った子は、褒められるために頑張ることしかできない。では、どうすればいいのか。それは、褒めるのではなく、共に喜ぶことだ。
② 接続詞を明確に使うこと。それが、論理的に書くために決定的に重要となる。
③ 解けそうもない難問をアポリアという。
④ 教師も学生もなく、自由闊達に議論しあうこと、それが哲学の楽しさでもある。
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特に以下の一文が刺さった。
共に喜べる人になりたい。
===
ほめるものはほめられるものよりも優位に立つ。だからほめられたいと思う気持ちは、自分より優位のものを求めることにつながる。
子供は大人たちを出し抜き、追い越していかなければならないのに、ほめられようとして上目づかいになり、ほめてくれる人に自ら進んで隷属しようとする。
ほめて育てようとする人たちは、おそらく無自覚のうちに、そうして子供を支配しようとしている。
では、どうすればいいのか。ほめるのではなく、共に喜ぶこと。何かがうまくできたなら、一緒に喜んで、子供が感じている喜びを増幅する。そうして、その子が自分の内側から感じる喜びを引き出してあげるのだ。
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はじめに。サイトの内容紹介が長くて驚きました。想いが込められています。でも,想いを込める理由もわかります。
先日,節約のために図書館で借りたはずが,購入を決意してしまった本があるという記事を書きました。その本が本書です。
野矢先生はウィトゲンシュタインを中心とした哲学がご専門,論理学の本などもご執筆されています。わかりやすい,読ませる文章をお書きになられる先生です。
その野矢先生が綴った日々のエッセイ(50回分)と,雑誌に寄稿したエッセイが本書には収録されています。内容の紹介はもはやサイトをご確認いただけたら十分かと思います。
甥っ子が中学生になるまであと4年。4年後にもう1冊購入することになりそうです。
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電子書籍で読んだ。
野矢茂樹氏の本は何冊か読んでいる。
今までは論理学や無限をテーマとした本ばかりだったが、本書は著者の人柄が滲み出るであろうエッセイとのことで、寝る前に気楽に少しずつ読んだ。
読み進めていくと、なるほど哲学者はこういうことを考えているのかという発見がある。また、こういう風に考えているのかという発見もある。
考えるというのはモヤモヤした状況に耐えることだ。モヤモヤを引き受けることだ。
モヤモヤが少しずつ晴れていく感覚。晴れた先に自分だけの地平が見えてくる感覚。
これはおそらく快楽に近い。
自分だけの快楽を追っているのが哲学者なのかもしれない。
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哲学
考えること
なんだか
つい堅苦しい
そんなイメージをもってしまうが
エッセイ調なので
とても柔らかい
でも
時に
うーむ
と立ち止まって考えてみたり
自分の世界の
考えるって
物事の捉え方って
まだまだ狭いなと
そんなことを感じた
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「語りえぬものを語る」が大変良かったので野矢茂樹の本を
何冊か追ってみることに。これはエッセイ集。前半の1部は
一篇一篇が短いこともあり軽い印象。後半の2部も柔らかい
語り口と平易な文章で読みやすいのだが、その実かなり深い
内容だった。散歩大事(笑)。
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哲学のエッセイ。野矢さんの文体がとても心地よく染み込んでくる。
禅宗の「本来無一物」「衆生本来仏なり」はよいですね。足し算ばかり求める世の中で、引き算を考えてみると、生きる価値も見えてくると感じました。
やたら成長を求める風潮のなかで、立ち止まって考え、モヤモヤを飼い慣らすというのも素敵でした。
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野矢茂樹の文章が好きなので読んだ。理路整然としていて読みやすく、語りかける相手を意識した表現のやわらかさがある。
前半は西日本新聞掲載の短いエッセイ。後半はそれより少し長いエッセイを集めたものである。
「論理的に書くこと」という文章では論理的に書くためには相手を意識する。つまり、その話をしたい相手がいて、その相手からの問いかけに答えるように書いていくことが大切だと言っている。これは野矢茂樹の文章を読んでいればうなづけることだろう。
また、哲学の師である大森荘蔵の授業についての話はとても刺激的だ。
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接続詞の大事さ、不要さ、の話。俳句には接続詞ないでしょ!との投げかけ。ホントそうだ、場所を踏まえて活用していかねば。
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おもしろかったー。論理が必要なのは、完璧な調和のもとに生きてないから。ポリフォニーのあまたの声をきくこと。本を読んで、人と議論して、自分で考えて、調べたり考えたりしたことを書く。