ネガティブでもOK
2016/02/16 12:04
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投稿者:やま - この投稿者のレビュー一覧を見る
心理学研究者の先生方の非常に骨太でまじめ、しかし門外漢でも読みやすい本。
エピソードとデータが混在。
ポジティブ偏重の空気が蔓延している昨今、ネガティブな感情を自分の中に発見するたび、ダメ出ししてしまっていたように思います。
読んでみて、ダメ出しして苦しくなる必要はないのだということが腑に落ちました。この本は、現代人が自分を受容して生きる一助になるのではないかと思います。
曰く、感情はあなたの本質ではない、なぜならあなたは感情を観察することができるから。
感情はツールとして使うべし。
特にネガティブな感情は目的達成に有益な非常に強力なツールとなり得る。
怒り→より楽観的に。創造性↑。交渉時有利。不正に対して闘う気持ちを起こさせる。
「今ものすごく気持ちが高ぶっているので、自分の気持ちがうまく言えないかもしれないけど、それでもこれだけはぜひ言わなくちゃならない……」
罪悪感は時に有益。恥の意識は無益。
罪悪感…自分の行為とそれによって傷ついた人たちに注目する
自分がしたことを不快に思う
なぜ自分は”あんなこと”をしたのかと自問する
心の痛みはそれほど強くない
悪い結果に対して自分には何かができると思う
緊張感と後悔を覚える
ダメージを修復し、償いをしたいと思う
悪かったのは自分だと思っている
恥の意識…自分という人間全体に注目する
自分自身を不快に思う
なぜ”自分は”あんなことをしたのかと自問する
強い苦悩と欠陥意識に苛まれる
悪い結果に対し、自分は何もできないと思い込む
身をすくめ、現実を避け、逃避したいと願う
隠れたいと思い、それができないと(自分や他者に対し)攻撃的になる
他者を責める
「私は親でありコーチでもある。だけどみんなと同じように9歳からフットボールを始めて21歳までやっていた。だから腹を立てているコーチと話し合いなんかしたくないという気持ちはよくわかる。私自身こういうのは苦手なんだ。
チームの仲間をよく見てごらん。みんな毎週、打ち身を作り、泥や汗にまみれ、息を切らし、時に吐きそうになりながら、がんばって練習しているよね。ひとつこんなことを考えてみてほしいんだ。「自分がしていることはチームの役に立っているだろうか、それともみんなの足を引っ張っているだろうか」って。」
間1分→1人ひとりに、今日の練習で自分がチームの役に立ったと思うことを1つずつ挙げさせ→シーズン中に自分がチームの足を引っ張ったと思うことを些細な事でも1つずつ挙げさせ
「チームのためにならないことをすると、仲間の足を引っ張ることになる。仲間は、君を守り、君のために闘っている。怪我するかもしれないのに自分の倍もあるような敵にぶつかって行って、君がプレーできるようにしてくれることもある。私は、今日みたいな質問をこれからも時々しようと思う。自分がチームの足を引っ張っていると思っても、落ち込むことはない。だけど自分でそれを何とかしてほしいんだ。わかったかい?」
(さらし者にする罰は恥の意識を煽る?)
不安が強い…ひたむきで強靭な意志。不明瞭、複雑、不確定な危険を敏感に察知、解決の道を見出し、周囲と共有。
幸福な人たち…説得力に欠ける。人を信頼し過ぎる。考えることを億劫がる。
マインドフルとマインドレスのバランスが重要。意識→無意識で決断
マキャベリズム、サイコパシー、ナルシシズムにも有益な面が。
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ネガティブな感情、ダークな感情との付き合い方がイメージできました。
読み終えた今、原題がしっくりきます。
ネガティブな感情がもたらすことは何か、
目を背けることで起こってくることは何か、
向き合うことで得られるものは何か。
ポジティブやネガティブに偏るのではなく、両方を活用すること、ホールネス(全体性)が大切であること。
興味深い一冊でした。
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目からウロコ。ホールネス、すなわちマインドレス、ネガティブ、マキャベリズム、ナルシズム、サイコパシー、怒り、恐れ、罪悪感をうまく活用する方がうまくいくことも多いことをしめしている。
本書がしめすのは、マインドフルネス↔︎マインドレス、ポジティブ↔︎ネガティブをうまくその状況に合わせて選択できた方がパフォーマンスが上がるということである。
自分もそうなのだが、こういう本を読むと「ポジティブ」な言葉のスローガンばかりに目がいく。無意識でポジティブは正しく、ネガティブは悪いというレッテル張りをする。そもそもそれが認知の歪みを生み、我々を真実から遠ざける。
本書でも言及しているのだが、コンフォートや状況になればなるほど、その精神的な耐性は下がる。若い頃の苦労は一生の宝だというが、苦労はすればするほど成長の糧になる。「可愛い子には旅をさせよ」とはよく言ったものである。
幸福を追求すれば逆効果になる。自己中心的な思考に陥れば、他者との関係性が悪くなるからである。
恥を感じるよりは罪悪感を感じる方が良い。自責であることを素直に認める方が対処も正しくなるからである。
ヘリコプターやモンスターな親が多くなったと言われるが、悪いものを認めないから悪くなる、の典型なのだと思った。
定期的に読むべき本である。
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幸福ばかりを追い求めない。
ネガティブな感情を抑圧せず、正しく識別できるかが大切。
今をしっかり生き、日々の生活の中で今の「楽しさ」を味わいつつ、「意味」ある未来に向けて踏み出す。
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やっと読み終わった。
後半から難解だったので読むのに苦労しました。(^_^;)
文章を何度も咀嚼して、飲み込んで、
反芻したりもしてみたけど、
果たして血となり肉となっているのか?
.
ただ一つ、分かったのは僕は割とネガティヴな感情を上手に使えてるって事。
この本に書いてる用語を使うと、
『テディ効果を使うサイコパスなナルシシスト』
笑。
.
退屈な時間にどう向き合うか?
むしろ『どう使うか?』と考えた方がいい。
例えば、スマホがあればいつでもどこでも退屈を消す事が出来る。
しかし、スマホに【遊んでもらう習慣】が付くと、
退屈だけではなく何かにつけ情動経験を避けるようになる。
分かりやすく書くと、
不快な感情が生じそうになると防衛的になり、それから逃げるようになる。
結果、それによって生じる成長のチャンスにも出会えない。
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ネガテイブな感情は単に害ではなく、有効に使えば有益になるという言説は知っていたが、幸福も害になる場合もあるという事実は初めて知った。結局は、人間の感情もバランスが大切ということだろう。一つ気になった点は、やたらとナルシスト気質な人間を持ち上げていたことだ。ナポレオンやエジソン、カーネギーらは、ナルシスト気質の良い特徴である、リスクを恐れず創造的で魅力的な面を持っていたため、成功したとのことだ。しかし、現実的には、ダメなナルシストの方が圧倒的に多いのでは?と思ってしまった(笑)
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ポジティブ一辺倒だとネガティブ感情が生ずるのを恐れて動けなくなるし撃たれ弱くなるよ。
ネガティブ感情はときに集中力を増したり、リスクを察知して対策を立てさせたりする機能があってうまく使えばとても役に立つよ。
だからネガティブ感情も受け入れよう。
わたしが重要だと思った知見は、感情は機能である。という発想です。おおむね幸福感は動機づけ、不安は回避や対策、怒りは要求をとおす…といった行動を遂行する助けとなります。
これらは手段であって目的ではありません。ですから、「幸福になりたい」と思うのはすこしズレている。
ほかには無意識の処理システムの再評価とか、ダークトライアドもたまには使えるよとか。
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この本に出会えてよかった!
ネガテイブ感情は悪いものではないという考えがあるのは知っていたが、具体的にどんな利点があるのかをまとめてくれている最高の一冊!
それだけでなく、ACTにも似た考え方や自己受容、受け入れることの重要性を改めて実感させてもらった。
罪悪感と恥、新規性と安定性、楽しさと意味、いろんな知識を持てた。
是非読んでほしい一冊!
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ネガティブだと言われる感情も良いことにも悪いことにも転ぶ事がある
感情のラベリング、言葉は大事。
退屈は洞察や発見の前段階と見るヒンドゥー教や仏教の考えは面白い
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P272
子どもが自由に行う遊びは、情動的、社会的、精神的な敏捷性を発達させるという点で、大人が指導して行う計画された活動よりはるかに優れている。
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今この手のはあんまり読む気になれなのんでざっとめくっただけ。
マインドフルじゃなくてマンドレスでいきましょう、みたいなと、
マキャベリズムとナルシズムとサイコパシーを適度に使いましょう、みたいなのが目をひく。
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ネガティブな資質などに気づき、価値を理解し、ここぞというときに活用すればよい。それによって幸福を手に入れる可能性は広がる。
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最終的にはマインドフルネスと同じことを言ってそうだったが、ネガティヴとの向き合い方、というところが参考になりそうかな、と思った。
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レビューはブログにて
https://ameblo.jp/w92-3/entry-12733032733.html
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ネガティブな感情は力になる!
これだけで勇気が湧いてきますね!
途中、ちょっと中弛みのある内容だったけど、特に最終章はとてもよかったです!