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自由と規律-イギリスの学校生活 みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー39件

みんなの評価4.0

評価内訳

39 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

駒場の自由、麻布の自由

2006/05/24 17:05

23人中、18人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「自由とは何でもやってもいいということではない。自由と放縦とは違うんだ。厳しい自己統制、自己規律に裏打ちされてこそ、はじめて自由は生きてくるのだ」という当たり前のことを、さらっと述べた歴史的名著。学生運動華やかなりすころ、自由と放縦を履き違えるおばかさんが日本の学校にあふれかえっていた。少しでも規制を持ち出そうとすると「そんな封建的な思想でどうする!」と罵倒されレッテルを貼られた。レッテルを貼ったのはもちろん、我が世の春を謳歌していた「サヨク学生」どもだ。こいつらサヨクが日本中に撒き散らした害毒は計り知れない。最後は安田講堂に立てこもって放火までした。思えば、あのころがサヨクのピークで今やサヨクはお笑いの種になるほどその評価は地に落ちた。んで、自由と規律である。日本で指折りの進学校には自由がある。それもきちんとした規律に裏打ちされた自由だ。その代表例が日本トップの進学実績を誇る筑波大学附属駒場高等学校で、その校風は「駒場の自由」と評されている。何をしても自由なのに学生は皆さん一定の範囲をわきまえていて脱線しない。そこには目に見えない厳重なる自己統制の網がかけられていて崩れていないのだ。それよりちょっと違う脱線気味なのが麻布で、「麻布の自由」は「駒場の自由」とはちと違う。麻布の自由は勘違いに端を発した放縦が混じっていて、これが行き過ぎるととんでもない脱線組を排出してしまう。どこかの首都大学の助教授なんかその代表作かも知れない。自由には規律が必要という当たり前のことを思い起こさせてくる一品。古典と呼ばれる書物は何時読んでも新しい。お勧めの一冊です。

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紙の本

中高学生らしさを踏まえた規律ある自由

2018/06/09 17:49

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:気まぐれネット購入者 - この投稿者のレビュー一覧を見る

自由と自分勝手は異なる。不自由の中の自由。学生らしさを踏まえた規律ある自由。自由とは獲得する権利であると同時に義務でもある。誰もが通る道であろうか。
自由について自問自答する時期に読んで欲しい書物のひとつであろう。
英国のパブリックスクールに該当する日本語が無いということで義塾と訳したとされているが、その当時のパブリックスクールについて知りたい時に参考になる一冊である。
「自立した個人を育む自由な教育」について考えてみるのであれば是非ともお薦めしたい。
教師と生徒の絆についても考えさせられる一冊です。

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紙の本

「自由」と「規律」の緊張関係、あるいは「個人主義」が内包する多様性原理

2022/04/10 16:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る

について、本書では明確でまとまった整理や記述がなされるわけでは決してない(ことに、本書を実際に読んでみて初めて気づきました。最後の方には、幾つかまとめ的な文章がありますが)。しかしながら、著者の言葉遣いや筆致、在学中における幾多の挿話などを通じ、読者はこれらの点をくっきりと感得することができるかと。内容の豊潤さに加え、そういった抑制的、自己謙抑的な記述ぶりが本書をして古典たらしめているのでは、と考えます。

「他国民の正直をことあげする前にわれわれはわれわれの周囲を見渡すべきであろう」(136頁)。
「すべてこれ等のことは自由の前提である規律に外ならない。自由と放縦の区別は誰でも説くところであるが、結局この二者を区別するものは、これを裏付けする規律があるかないかによることは明らかである。社会に出て大らかな自由を共有する以前に、彼等は、まず規律を身につける訓練を与えられるのである。・・・ 私情をすてて正しい判断を下すには勇気が要るし、不利な判断を下されて何等面子に拘わることなくこれに服するにも勇気を必要とする。彼等は、自由は規律をともない、そして自由を保障するものが勇気であることを知るのである」(156~7頁)。
「スポーツマンシップとは、彼我の立場を比べて、何かの事情によって得た、不当に有利な立場を利用して勝負することを拒否する精神、すなわち対等の条件でのみ勝負に臨む心掛をいうのであろう」(168頁)。
「自己の感情の独立を尊重するが故に他人のそれを侵害することを怖れ、他人の感情に衝撃を与えることを厭うが故に自己の感情の露出することを抑える、そしてその慎しみ控える気持を解し得ない輩から、冷酷とよばれ偽善と罵られてきた、あのイギリス人の涙が光っていたのである」(170頁)。

昨今、多様性という言葉が氾濫しているが、その源流は本書で描かれたように慈愛と規律を受けて育った個人の判断・行動規範としての良質な個人主義があるのだと思う。(このような個人主義が確立されれば、多様性はおのずと生まれてくる。)そして、基本、その逆はおそらく真ではない。

本書も大学時代以来の宿題だったのですが、読もう読もうと思いつついずれも何回も買い直してきた『歴史とは何か』、『自由と規律』『自動車の社会的費用』の三作を今回ようやく読了し、満足感に浸っているところです。

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紙の本

恐らく本筋とは無関係な部分にぐっときてしまって

2021/05/22 18:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者が英国の有名伝統寄宿学校で
苦労する話です。

忘れ難いくだりは、
ほぼ英語運用力皆無で渡航入学した
若き日の著者が、教師から指を
口に突っ込まれてながら発音を
正されるところですね。

著者はその件について恨み辛みを
一切述べてないところがまた凄い。

余談ですが、確か阿川弘之さんが、
岩波の図書の特集記事で
本書をオススメしていた記憶があります。

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紙の本

「デハノカミ」のはじまり

2006/05/23 08:52

12人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:松井高志 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 岩波新書の中でも古典的名著とされているらしく、私が今回読んだのは、昭和51年の第46刷(その後改版されているかも知れない)。初版は昭和24年。
 サブタイトルは「イギリスの学校生活」。しょぼい新書を出した経験がある立場から言うと、今の新書なら、版元の押しでたちどころにこっちがメインタイトルになってしまうだろう。新書のタイトルとして、「自由と規律」が許された時代が実に羨ましい。
 イギリスのパブリックスクールに学んだ実体験を回顧しながら、英国人気質と同地の教育・社会の仕組みを紹介している。こうした外国滞在経験を元にした比較文化の本は、今時珍しくもなんともないが、多分、この本がその嚆矢だったんじゃないだろうかと思われる。
 今でも、ニュースキャスターなどで、二言目には「欧米ではこうだ、ひるがえって日本はまだまだ意識が低く立ち遅れている」と仰る人があるが、田辺聖子さんの新聞コラムだったかによれば、こういう人を「〜では」「〜では」ばかり言うから「デハの守」といい、それを聞いて口答えも出来ず腹の中で苦々しく思っている日本人を「憮然(ブゼン)の守」というのだそうである。
 書店に行けば、帰国子女の人や、海外赴任した人や、日本からはみ出して海外で働いた人などの「デハ本」が山のようにある。その大抵は、意識しようとしまいと、結局この本のエピゴーネンに過ぎまいと思われる。ただの海外習俗の紹介に徹すれば、「それがどうした」ということになってしまうし、「ひるがえって日本は」と書けばブゼンとされてしまう。よくよく工夫がなければ、こういう本は難しい。これはたとえば「江戸について」の本も同じことである。
 この著者は、イギリス人が運動競技を重んじることを強調しているが、野球は運動競技のうちに含めようとしなかったようである。著者は幼時、どうも野球が下手なために劣等感を味わったことがあるらしく、野球の集団応援を激しく排撃しているし、どうも根本的に野球(アメリカのスポーツ)嫌いだったようである。著者は昭和35年の早慶6連戦(一回戦が雨天で、日曜から始まった)の時、長く休講が続いたことに、新聞紙上で遺憾の意を表明したことで知られている。この本では、母校のスポーツ応援のため学問に手がつかない学生に、温かいまなざしを送っているにもかかわらず、である。してみると著者のような英国育ちの碩学の中では、野球はスポーツではなかったのだ。野球がまず害毒と思われたり、やがて戦時下に統制されたりした背景が、このあたりから偲ばれる。

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2007/11/07 19:10

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2008/01/05 22:27

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2008/07/23 12:34

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2009/01/11 01:05

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2009/06/09 00:39

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2009/07/17 14:00

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2009/10/05 21:20

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2009/11/13 09:03

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2010/10/09 14:30

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2010/08/08 16:57

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