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紙の本
漱石書き始めの原点
2007/03/03 21:45
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:バッカス - この投稿者のレビュー一覧を見る
文学とはどのようなものか。小説家である前に東大教授であった夏目漱石がロンドン留学時代に集めた数々の実例を元に論ずる。文学の内容にはどのような種類があるのか。読者に起こる情緒にはどのような種類があるのか。現実に存在したらさも不快なものがどうして文学になると美しく感じられるのか。悲劇が人に好かれるのは何故か。
漱石は小説を書き始めたときには既に完成された文学論を持っていた。数々の文章の実例を持っていた。小説という技術が読者に与えうる影響に自覚的であった。如何に高いところから漱石が小説を書き始めたのかがわかる。何か文章を自分で書きたいと思う人には参考になる一冊である。漱石の本と平行して読むとさらに味わいが増す。また、読後にシェイクスピアを読みたくなること、請け合いである。
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