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メモってなかった。
去年また流行ってた入れ替わりモノをヤマシタさんが。
40代中年男性と10代の少女の入れ替わりで、男→女の方が圧倒的に有利、そりゃ「強くてニューゲームだわ」と思いつつも、女→男もそれはそれで、ちゃんと上手く転がることもあるのかも知れない。とか。
「体」と「心」が実は不可分なのものちゃんと扱ってて、なかなか興味深いことになりそうだよね。
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おじさんと女子高生の入れ替わり。設定はともかく、台詞まわしは流石の一言。ラストのまとめ方は読み切り風で少し好みではなかった。
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男女逆転ものは何作か見たことがあったけど、
年齢も人生経験も社会的立場も違う男女というのは
意外に出会ったことがなかった…(@@;。
新鮮であり、同世代とは違ったいろいろなキツさがありますね。
「強くてニューゲーム」と「失われた成熟期間」、
そう感じるふたりがこれからたどる変化が見ものです。
ヤマシタトモコさんすごいなぁ。
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「自分とは何か」、「自分を自分たらしめる要素は何か」について、ライトにでもちょっぴり重く描いた作品。哲学的ですごく好き。
『違国物語』でもそうだったけど、この作者のこういう作品すごく好きだな。考えさせられる
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不思議な展開をする漫画だった。女子高生と中年男性の体が入れ替わる話で最後はまあこんな感じで終わるのだろうなという予想はなんにも当たらなかった。私たちは日々誰かとすれ違い思考や情報に触れ常に他者とともにある。そんな世界で、唯一無二の確固たる私とは何だろう。
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二人の人間の体と心が入れ替わってしまい、戻り方が分からない。
これだけ聞けばよくある設定だと思うかもしれないが、
ひりひりするような厳しいリアリティと繊細な感情表現により
全く新しい切り口の物語になっている。
何故か入れ替わってしまった後、女子高生の小田薪葉菜になった
中年男性の木根正吾は姿をくらましてしまう。
一年後に再会するのだが、中年男性になってしまった葉菜は、
記憶も身よりも無く悲惨な一年を過ごしていた。
一方正吾は読モになってうまくやっている気になっているが、
実はそうでもない自分に気がついていて鬱屈している。
正吾は葉菜を自分のコネで読モをしている雑誌の事務所に
雑用係としてねじ込む程度の世話はしてくれるものの、
正吾が葉菜の体を使ってやりたい放題する様は
シンプルに気持ち悪いし不愉快だ。
だが、積み重ねたものが奪われたのは自分だけではない、
と葉菜が気がつくシーンではこちらも辛い気持ちにさせられる。
記憶喪失になり職を失った正吾を尚心配してくれる
元同僚たちがいて、何もわからない姿にふと男泣きするコマを見ると
本来の正吾だって空っぽではなかったのではないかと思うのだ。
正吾は葉菜のことを、空っぽの人生を送っていた、自分の方がうまくやれる
実際うまくやっている、と思い込もうとするが、
葉菜が周囲の協力もありおじさんとしてでも一生懸命生きようとする姿が
疎ましく羨ましくもあり。
ヤマシタ先生のことなので、もとに戻ってハッピーエンドになるか怪しいところ。
続きも読んでみようと思う。