紙の本
『なりたて中学生 中級編』
2017/04/16 19:33
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
引越しのため親友と別れ隣の学区の中学校に進学したテツオ
広報委員を引き受けて部活や体育祭を取材することになる
いっしょに登校するアンリの夏服にドキドキし
小学校以来いわくのある後藤に部活を紹介し
隣のクラスのかわいい高野と同じ広報委員になって...
不安と戸惑いのなか入学した中学校で
まわりを観察して記録する立場が気に入ったテツオは
同級生や先輩との距離感と中学校生活の違和感をつづっていく
へたれテツオの1学期を描く関西弁の少年小説、3部作の第2作
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シリーズ。中学生。委員会。体育祭。周囲の観察に中学生活を見出すテツオ。テツオいいなぁ。周りの子らもいいなぁ。広報委員の2年生はアルフィーだ。
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読書記録です。まだの人は読まないでね。
初級編がおもしろかったので、読みました。
そっかー、こういうふうに考えてるものなのか〜と^^;
中学生って、もうオトナみたいな思考力を持つ子もいれば、主人公のようにド天然で素直すぎる子もいる混在した小さな社会だったんだと改めて思いました。
先にオトナになっちゃう同級生は、疲れちゃうしかわいそうかも。
主人公のようにゆっくり成長していくことが許される環境って、とても恵まれているんだと思います…
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「なじまん!」
ー成田
中学に入学して初めての中間テストや体育祭。
テツオは不器用なりによく観察できてると思う!
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なりたて中学生三部作2冊目。
中学での”自分の立ち位置”を探ってゆく成田鉄男。
広報委員に入り学校の紹介をすることになった鉄男は、インタビューに持ち歩いたデジカメと録音セットの自分の考えも吹き込んでいく。みんなが部活動を決める中自分は決められなくて、とりあえずは中学ってものを考えてみる。
先生が授業ごとに違う意味は?社会科って何をするの?苦手教科を克服するか得意教科を伸ばすか?
悩める鉄男の目線で、中学校ってなんだろう?をわかりやすく書かれている本。
先生たちもわかりやすく”中学”を教えてくれるし、生徒たちは入御中にも遠慮なく先生にツッコミまくる、先輩たちは学校でやりたいことをみつけている。
鉄男は広報委員に入るのだけれど、広報委員と新聞部の違いはなんだろうとか、委員の意見ってどこまで入れていいのかとか、どのくらいの人が読んでくれているのか、読者が知りたいのはなにかなどを先生や保護者たちとも一緒に会議したり、かなり積極的な委員会活動をしていますね。
中学生ってこんなにしっかり”自分の立ち位置”を考えるのかーと思いながら読みました。
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「土矢小学校に通っていたのに、小学校卒業があと間近というタイミングで、親が、いま住んでいるアパートから、ほんのちょっと離れたところに念願のマイホームを建てたものだから、親友の小谷や菱田といっしょに土矢中学校に進学できず、瀬谷中学校に通うことになってしまった成田鉄男=ナリタテツオ。
超アウェイの状況でスタートした中学校生活、テツオはなんとかクラスで「広報委員」というポジションを確保し、委員として、いろいろな部活をデジカメを回しながら視察し、記事を書くという大役をおおせつかる。が、「肝心のお前はどうすんねん!」とツッコまれても仕方ない、変わらぬヘタレっぷりで、いっしょに制服を採寸した仲の杏里も、ややあきれ顔。あーあ、杏里はどこの部活に入るんかいな――と気になってみたりしながら、初めて数学、英語という「学問」に触れて、その凄みを知ったりして、ちょっと頼りないけれど、初めて尽くしの「中学生」稼業を、よろよろと進行しているのであった!」