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中編2編および幕間からなる長編。
火村とアリスの通常運転。
猿の手を用いてのミステリなど、有栖川さんらしいミステリ。
あの解釈のやり取りは好きです。
でもぐっとクルところが無かったなぁ。
そうそう。
アリスってあんなにおバカだったかしら、と首傾げちゃいました。
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読みやすすぎてびっくり。
今日の夕方買ってきて寝る前に読み終わってしまいました。
中編二本をつないだ長編とのことでしたが違和感はありませんでした。
後半の方が面白かったかな。異色の作品です。
個人的には西澤さんの解説が面白かったです。
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文庫落ちしてる! と気がついた作家有栖川と学者火村のシリーズ。思ったより久しぶりだったので、いくつか文庫落ちしていてせっせと買いました。
これは中編2本がおさまっています。
もともと独立した中編だった1部に、続きのようなスタンスで書かれた2部。久々ですがさらっと読めました。
ミステリー系って、読みたいときと読みたくないときが結構別れる私です。
「猿の手」という、結構ポピュラーな小道具を取り入れて話を展開していく。猿の手に対する火村先生の推理というか、考えどころが面白いです。
いつから、なにが、悪かったのか……それは誰にも分からない。
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ちょっと古典的なミステリーを思わせる作品。
主人公?ヒロイン?の妃沙子さんの魅力がもう一つなのが残念なところ。
もう少し毒気のあるお色気オーラ満開だとまた感想も違ったかも?
特に後半ではどこがミステリアスやねん!とすっかり毒気を抜かれた感じ。
他人の人生を狂わすからにはもうちょっと浮世離れしてて欲しいかなぁと。
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『猿の左手』
岸壁から海に落ちた車の中から発見された男の死体。睡眠薬を飲まされ車に乗せられた盆野和憲。彼の借金の謎。盆野に金を貸した女・三松妃沙子。彼女の周りに集まる若い男たち。彼女の「養子」潤一と潤一に間違われて殺害された庄田洋次。
『残酷な揺り籠』
阪神地方に地震があった夜。薬を使って眠らされた夫婦、殺害された男、気を失った女。薬を飲まされ眠らされた三松妃沙子夫婦。夫婦の家のはなれで殺害された元の下宿人・加藤廉。廉に付きまとっていた女・汐野亜美。地震で怪我をし入院中の亜美。殺害現場の割れたガラスから犯人を指名する火村。
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今までの作家シリーズとは少し違った作りのように思う。火村の葛藤などが、特に。それでも根本的なところが変わらずにある。有栖川さんのミステリーには、いつも愛情が纏っている。この部分にいつも私は惹かれてしまう。
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すごい好きだった。
妃は船を沈める、いいタイトルだと思う。
話も、本当によかった。
妃が沈める船は彼女が乗っている船なのか、他人の船なのか。
新しい大阪府警の女性刑事がこれからも出てくるのか気になる。
割と好きなキャラクターだし、火村の過去への洞察?みたいなものも、
女性ならでは。朝井先生みたいな作家側の女性ではなく、
警察側の女性が出てくるというのはすごく意外な感じだった。
ただ、もうちょっとアリスの迷推理を楽しみたかったかも。
助手としても存在感薄い…。気がする。
西澤保彦の解説は正直何が言いたいのかよくわからなかった。
ネタバレ回避しようとしすぎてわけがわからなくなるくらいなら
解説のあの部分はいらない。と思う。
タイトルがいいっていうのは、完全に同意するけど。
20191008再読
なぜか後編が全く記憶になく、コマチさんの初登場作だということも記憶になく、自分にびっくり。
以前の感想でアリスの陰が薄いと不満を書いてるけど、
最後のアリスの洞察は彼の本領発揮だと今は思う。
このかなり後の作品になるのではと思うけど(作品の時系列、発表順を把握してない)「怪しい店」でコマチさんが火村から聞いたと述べる有栖川有栖を助手として連れていく理由、この作品読むととてもしっくりくるよねえ。
名コンビたる所以だよ。
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併読している本がどれも手強かったので、息抜きに。新本格派ミステリーの主要作家の代表シリーズ(火村英生シリーズ)の1冊。例えば、222頁。「当たり前やないか、という顔をされる」「淀みなく答える」「訊きたいのは、そんなことではない」など、会話体に挟まれる説明が、いくらなんでもくどい。全編に、そのような印象。こうした文章を書く作家ではなかったと思うのだが。それとは別に、西沢保彦による「解説」は、はっきりと悪文だった。小説としては関係ないが、書物としては見逃せない。
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「猿の手」の解釈が面白かった。読んでみたい。
限られた条件から犯人を割り出す過程が良い。
引用文は単なる萌えポイント。
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「妃」と呼ばれ、若い男たちに囲まれ暮らしていた魅惑的な女性・妃沙子には、不幸な事件がつきまとった。友人の夫が車ごと海に転落、取り巻きの一人は射殺された。妃沙子が所有する、三つの願いをかなえてくれる猿の手は、厄災をももたらすという。事件は祈りを捧げた報いなのだろうか。哀歌の調べに乗せ、臨床犯罪学者・火村英生が背後に渦巻く「欲望」をあぶり出す。
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なるほど、な1冊。
火村 准教授と有栖川のコンビネーションはやっぱりいいですね。
今回のキャラクターもまた個性派で・・・怪しい事この上ない。
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中篇2話による作品だが『猿の左手』「妃」によって一つに繋げられている。個人的には第一部『猿の左手』がいい感じ。トリックはありきたりで無難だが『猿の手』を巡る解釈になるほどと思わされた。小説については人によって解釈が異なって然るべきと考えを持っている者としては多くの人が知る小説に対し、違う解釈が聞け面白い。第二部は証拠が無いのは仕方がないこととして、謎解き自体に少々無理がある感があってちょっと納得ができない。
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さすが、有栖川さん。はずれがないという意味では、非常に出塁率の高い作家さんです。今回も極上ではないが、おもしろかったです。
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迂闊にも読みこぼしてた作家アリス。
毎回ながらロジカルに犯人を追い詰める様にページを捲る手が止まらない。
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数年ぶりに読んだ有栖川有栖作品。火村先生もう助教授じゃないんだなーとしみじみしながら読みはじめて、一作目の真相でしっかり引っ掛かり、幕間の雰囲気好きだなあと思いながら読み進め、二作目も読了。満足した…。
ブランクのおかげで次はどれを読むか選べるのがうれしい。