電子書籍
彼女だけの責任ではない
2016/02/02 09:39
10人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴの - この投稿者のレビュー一覧を見る
当時、みんな彼女だけが悪いように言っていたが、私は彼女だけでこのような大きな事件を作ることは難しいと感じていた。
やはり、多大な人物がこの件に関わっていて、彼女のだけの責任ではないと思う。
彼女が道を誤ったことは事実かもしれないが、これだけの人物が関わっているのであれば何かしらの修正ができたはず。そして、そのような度量を持っている人が多くいたはず。
この事件が起きてしまい、人が亡くなっていることは事実。
その責任は彼女を雇っていた理研にしろ、共同研究をしていた若山教授にしろ、みんなにあると思う。
彼女だけの責任ではない。
読了感がよろしくないです。
紙の本
社会の問題と捉える
2017/07/30 08:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うさぎさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
未熟さや体制を責めるというより、現実をうけとめて、未熟な人間を未熟として受け入れる体制や理解があればと思う。学者の世界だけでなく、中途入社社員にも当てはまると思う。
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読みました。
精神状態良くないんだと思ってましたが、よくここまで理路整然と書けたものです。
読みやすかったですし、内容にも筋が通っていました。
ただ、あくまで一方的すぎるような気もしました。
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衝撃的な内容だ。
この本の内容が事実なら、STAP細胞の報道に関わった、そして小保方さんを一方的な悪と断罪したマスコミや報道機関は職を辞するべきだろう。
画像のミスから端を発した、魔女狩り的な報道は今でもよく覚えているが、こんな恐ろしい事態が起きていたとは驚愕せずにはいられない。
トイレまで追いかけてくるような執拗行動をとり怪我をさせたNHKの記者。
脅迫的な取材を繰りかえした毎日新聞の記者。
鳴り止まないインターホン、知人友人、家族にまで及ぶ取材攻勢・・・
最初からあるべき記事を書くべく、入念な取材もせず平気で嘘を書き続ける週刊誌。
これらの常軌を逸したメディアやマスコミに戦慄を感じたのは自分だけだろうか。
また理研での協力者達や上層部が保身を図り、小保方さんだけに責任を押し付けて逃げていく様子は、あまりにも無様だ。
前半の希望に満ちたアメリカでの研究生活から一転、後半の日本での追い詰められていく様は、胸が詰まってなかなか読み進めることができない。
再現実験も常に監視された中、充分な機材も人材も時間も与えられず行われたのには驚くばかりである。
STAP細胞を作らせまいとする意図が最初からあったと思うのは考えすぎだろうか・・・。
この本の内容を嘘や創作だと断定する人もいるだろう。
しかしこの件に関わった研究者、間近で見ていた人、また取材していた人達があまりにも多いことが本書から窺える。
本当に何が起きていたのかは回りの人間には分かっていたはずだ。
彼ら一人一人に聞いて回れば真実がどうであったかはすぐに分かるだろう。
嘘をつけばすぐに露呈する記述を彼女が書く理由があるのだろうか。
しかしこの閉鎖的で年功序列の、トップが絶対的な権力を持つといわれる日本の科学界の世界で、その世界の意に反した言動をとったとしたらは日本にはとどまれないかもしれない。
真実を語るのは勇気が入るだろう。
本書ではSTAP細胞の存在を今も否定していない。
亡くなられた笹井センター長もその存在を示唆しておられた。
真実を報道するのがマスコミの役目ならば時代の空気に流されることなく、真実を追求してほしいと思う。
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読みにくい本でしたが、
悪い人ではなく、一生懸命にやってたのが伝わってきました。
マスコミの醜さや、
人に責任を擦り付ける上司達。
研究者として復活し、見返してほしいですね。
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STAP細胞騒動とは一体なんだったのか。当事者である小保方さんがこうやって自分の言葉で語ることには大変意義があると思う。この本の中で本人が語るように、マスコミによって「諸悪の根源」として執拗に攻撃され続け、反論の余地を与えらえなかった立場であったことは想像に難くない。時として、マスコミはわかりやすい単純な悪を祭り上げることに躍起になり、真実を歪めてしまうのでしょう。
ただし、この本を鵜呑みにすることは出来ない。本人が語る経緯には、非常に子供っぽい稚拙な倫理観が透けて見えるし、自分だけじゃなく、他の研究者達の責任であることをアピールするのに力を入れすぎ、自分自身が犯した間違いについて掘り下げ、反省をする姿勢が感じられない。自分が迂闊であったことの後悔の弁だけは述べるが、科学者としての自分のあり方については棚上げ。30歳を過ぎた大人が書く文章かなぁ…コレ?というのが率直な感想。
それこそ、芥川龍之介の”藪の中”みたいに、語る人数分だけ違うストーリーが出てきそうなこの事件なので、ぜひ第三者目線での骨太なルポルタージュを出版して欲しい。
ところで、NHKや毎日新聞の記者の名前をちゃんと実名で出したことには拍手を送りたい。(もっと他にもぼかしていた関係者の名前も出しても良かったと思うけど)
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真実は神のみぞ知るところ。
「この人、かわいそうだな。」という感想が最初に思い浮かんだ。
文章が上手く読みやすく、なおかつ、論文を読むかのような客観性をあえて保とうとしている節が感じられる。
この事件の容疑者というか黒幕を暗に示している点は興味深い。
自分もメディアの言っていることを真に受けてしまった
人の一人だと感じた。
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専門外でよく理解できてないところもあるけれど、おそらくこの人は雑ではあるが実験自体は一生懸命やっていたのだろう。体細胞では細胞質中に分化状態を維持する因子が含まれていて、細胞質が減少すると幹細胞化するという仮説をバカンティ教授と共に組み立て、検証しようとしていたのだろう。ただ、Oct4を発現しているように見えたのはやはり自家蛍光では。赤色蛍光のフィルターを使ったり、直接スペクトルを解析する方法などについても触れられているが自分で確認していないような書きぶりだし。
彼女の見つけたSTAP現象(おそらくは自家蛍光)を示す細胞塊が誰かの手によってES細胞にすり替えられ、新しい万能細胞として脚光を浴びることになった。すり替えたのは誰なのか、本書では若山照彦が犯人だと言わんばかりの筆致ではあるのだけれど既に死人もでた以上、真相はこれからも藪の中だろう。あるいは誰かの遺書という形で暴露されるか。
一番印象に残ったのはやはり笹井芳樹という人の優秀さだ。ネイチャーには何度も通っているけどここ数年はリジェクトされたことがない、載るだけでなくカバーを取れないとちょっと悔しい、というのはちょっと次元が違うというか、一度ぐらいこんなことを言ってみたいものだとも思う。政治的なことなどドロドロしたことも多いようだが理研は理研、さすがの人材が揃っている
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彼女の言い分が絶対に違うとは言い切れない。
理論は破綻していないので、これだけ読んでも真実はまだわからない。
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2016/02/05-02/11
①泥舟にこれほどまで泥を塗るのはなぜかと考えてしまう。恥の上塗り。
②男性に対する女性の業の深さを感じる。自分をステージに立たせた後、引きずり降ろされた恨み辛みをこれでもかとてんこもりされている。
③近年稀に見る"怨みの書"
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全部真に受けてはいけないとは思うが、これが小保方さんの言い分なのかなと。どうしてこうなってしまったのかは何とも言えないけど、学会というか、科学の世界も結構怖い世界だね。保身に走るのはどこの世界でも同じだけど。小保方さんはこれからどうやって生きていくのだろうか。
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STAP細胞にまつわる一連の騒動の中心となった小保方晴子さんの手記。
STAP細胞に関しては、未だに不透明ですっきりせず、実際のところあるのかないのか、様々な分野の利権に絡むことから、都市伝説的な憶測が飛び交っている。
本書では、多くの人の役に立つ研究をすることを夢見ていた小保方さんが、早稲田大学時代、東京女子医科大学時代、ハーバード大学時代、理化学研究所時代からSTAP細胞の発表、論文の撤回と研究者として歩んできた人生に沿って書かれている。
率直な感想は、研究者になることを夢見て、研究が大好きで、研究者としての成長に一生懸命ぢった小保方さんが、かわいそうという言葉では表現できないほど悲惨で、どこで道を踏み外してしまったのか、なぜ彼女がこんな酷い目に合わないといけないのか、憤りを感じる内容だった。
あくまでも小保方さんから見た今回の騒動、小保方さんの主張する真実にしかすぎないとしても、STAP細胞の発表当初から、今までの研究者には見かけない若い女性であることや、研究室に貼られたシール、割烹着姿での研究など、研究成果とは別次元の報道ばかりを先行させ、論文のミスや写真の使い回しが発覚すると、手のひらを返して、まるで魔女狩りをするかのように個人を追い詰める報道、雑誌記者等のマスコミの取材の名を借りた誹謗中傷やいじめは、酷すぎて涙が出そうになった。
特に本書にも実名を挙げられていたNHKと毎日放送の記者は、自らが考える善悪に沿う形で記事を書き上げるためには、相手の精神的な苦痛や自由、常識や日常生活すら当然に奪ってもいいものとして取材している姿が目に浮かんだ。
また、STAP細胞の研究は、なにも小保方さんだけが行っていたわけではなく、現在は山梨大学の若山教授の指導のもと行われていた研究で、実験に使用されるマウスの提供や、特定の手技(専門的なことでわからないが)は小保方さんにはできない手技で、その若山教授にしかできず、小保方さんは実験風景も見せてもらえることはなかったそうだ。しかも、見せなかった理由は、小保方さんに手技を教えると自分のところから離れていってしまうからという身勝手なもの。疑惑報道が始まってから、取材陣に情報をリークしたり、調査委員会とも繋がっていて小保方さんに責任を擦り付けるような情報を提供していたのも若山教授という確証があるようだった。
読み終えてからもなお、STAP細胞に関しては、本当のところはどうなんだという思いを払拭することはできなかったが、研究者どおしの嫉妬や、自らの保身しか考えない組織、一方的な報道に左右された世論に先導される大学、一旦悪者と決めるとそれしか見えなくなる人間の愚かさ、標的となった一人の人間を執拗に攻撃し、都合のいいように情報を切り貼りして報道するマスコミなど、ドロドロでヘドがでるような世界を垣間見ることができた。
個人的には、小保方さんやSTAP細胞の存在を信じたい気持ちが大きくなる本だった。
最後に、小保方さんをはじめ、STAP細胞の研究に携わった、健全で一生懸命であった研究者にエールを送るとともに、自ら命を絶ってしまったとされている笹山教授のご冥福をお祈りします。
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小保方氏の早稲田大学時代から、東京女子医大時代、理研時代までと、ネイチャーへの投稿から調査委員会用の実験、ネイチャーの論文撤回、博士論文撤回に至る一連の流れについて本人によりつづられた書籍。小保方氏視点でしか語られていないため、真相はわからないが、生物関連の研究における組織体制(例えば、GDがえらく、PIになれなければ自身がやりたい研究などできないこと)についてはどうかと思う。また、若山氏が担っていた研究部について把握することなく、論文を投稿し、いつのまにかヒーローになった(させられた)当事者意識の低さには驚かされた。世界レベルの研究機関ではこれが普通なのであろうか。本書を通じては生物学の知見を得られるだけでなく、報道とは何かということを考えさせられる。ヒーローからヒールになってからの報道陣の報道姿勢は大きく変貌していったのであろうということが見てとれる。
小保方氏については賛否両論様々な意見があると思うが、個人的に読み物としては分野も異なることもあり、勉強にもなったという点で興味深かったと感じている。
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学者というのは世間知らずのせいか、どこか歪んでいるのかもしれない。この本の内容は真実かどうかはわからないが、ここまで恨み事(本の中では否定しているが)を書く以上、真実の部分を含んでいるはずだが、まだ釈然としない事が多い事件だ。
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読み物としては、どうかと思いますが。これを読んでいて芥川龍之介の「藪の中」を思い出しました。結局、STAP細胞騒動はなんだったのかは、50年過ぎて歴史を振り返ってみたときしか解らないんでしょうね・