紙の本
根深いイジメ問題
2021/04/25 05:02
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
イジメを苦に自殺した少年の遺書の文言がキッカケで徐々に明るみになっていく当時の少年の心。最初はなぜ?と思うところが多かったけど、だんだん作品に飲まれて感情移入して憤りを共感してしまった
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投稿者:まりな - この投稿者のレビュー一覧を見る
自殺を主題とした内容。自殺した人の手紙に親友としてのっていた主人公。死とは、自殺とはなにか考えさせられました。かなり前に読んだ作品ですがいまだに印象に残っています。
電子書籍
背負うことの意味を考える一冊
2016/03/21 20:58
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投稿者:もなちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近のニュースでたまにある内容は、重松清さん特有のオールドスクールな書き方で同じ体験をしない人にはその人たちの苦労を知ることが出来、同じ体験をした人にはその時の無力さを教えられる一冊。
覚悟のないまま背負わされるということ、苦しめられるということ、言葉に出来ず伝えられないという感覚。
それらを少しでも皆が感じないよう、もっと世の人々に正直に生きて欲しい。
違うなら違うと言い、わからないならわかりあえるまでぶつかる、そんな現代の人間に足りないことを次々と気づかされました。
どんな年代の人にも響き方が同じなのだろうと思います。
紙の本
我が子が虐められた末に…
2016/01/23 14:02
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投稿者:さっち〜子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近、学校でのイジメの末に自殺する子どものニュースが頻繁に目につく。
自殺するくらいなら学校を休めばいいのにとか、誰かに相談できなかったのか、と思ってしまう。
だけど、これが我が子だったら…
親には心配かけたくない、学校で先生に言えばもっといじめられる、当事者には色々な思いがあるのだろう。
我が子が自殺と言う選択をした親はどうすればいいのか、気持ちのぶつける場所がない。
遺書にいじめた生徒の名前、親友の名前、好きだった子の名前が書かれていれば、親はそれを頼るしかない。
いじめた生徒には許せない怨みしかわかないであろう。しかし、親友と書かれた生徒に対しては、どうして我が子を助けてくれなかったのかと問いただしたくなる。
だが、親友だと思ってないのに親友と書かれた生徒はどうすればいいのか?
ずっとその出来事のあと、大人になっても重いものを背負って生きていかなければならない。
幼い頃一緒に遊んだことはあったけど、小学生たなってからはあまり仲良くしていなかったのに親友と書かれたことで、その後に背負うものが大きすぎる。
自分が自殺に追いやった訳ではない。けれど、ものすごく悪いことをしたような後ろめたさを引きづりながら生きていかなければならない。
自殺は何一つプラスになることはない。
当事者だけが現実逃避できるだけ。
だから、追い詰められる前に少し考えてほしいと思う。
逃げる場所は必ずあるはすだから。
我が子には、絶対に自殺と言う選択はしてほしくないし、絶対させないと強く思った。
紙の本
すごく考えられる本
2015/08/28 21:01
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投稿者:まきた - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんともないクラスメートの遺書に
名前をかかれた真田と中川さんとの心情の変化が
事細かくかかれていた。
自分がその立場に立っていたら…と思うと
またいろいろ迷走してしまう。
またフジジュンがどう思っていたのか
死んでしまっていたので
自分の想像でしフジジュンがどう思っていたのか
思うことができなので
友達とかと話し合ってみると
いろいろな考えがでて
話がふくらみ、自分の意見や考え方がかわって
いくとおもいます。
私の考え方に大いに影響した本です。
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いじめによって同級生が自殺した中学生が、重い十字架を背負ってそのまま大人になるまでの話。
個人的には、ユウよりサユのほうが辛かったんじゃないかなと思う。でもふたりとも大人になって、自分も「親」という立場になって、少しずつフジシュンへの考え方が変わる事ができたのかな。。
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長いレビューをして、でも消して書き直した。
やはりそこそこ長くなった。
「これから重松清を読む方なら是非」
「いま中学生の君にぜひ」
重松さん乱読した中年の私向きではなかった。
ちなみに友人から借りた。
「十字架」というタイトルと作者名だけでもなんとなく「こんな話」っていうのが見えてしまう。
こんな自分が嫌だわー。
「ゆるす」「ゆるさない」も、重松さんの作品に頻出するテーマ。
乱読してきた作家さんゆえ、読みやすさと馴れ合った感覚で一気に読めたけど、冒頭からすでに退場してる「フジシュン」視点でずっと読んでしまったので、苦しいながらも退屈だった。
そもそも、いじめられて自殺した「フジシュン」の遺書に名前を書かれてしまった子たちと、遺族と、それを追う記者のお話なので、軽く楽しく読めるわけがない。
Aでもない、Bでもない、結局なんだかわからない、みたいな表現が多すぎて、実際そんな心境なんだろうけど、ちょっとくどい。
フジシュンの父を頑なに「あのひと」と表現するのも疲れる。
ユウくんとサユが共犯者の逃避行的にお付き合いしちゃうあたり、フジシュン目線の私は「つらい」「やっぱリア充同士がくっつくよね」「僕はどこまでもモブキャラだな」としょげてしまった。
どんなモブキャラにも家族がいて人生があるんだ。
そんな「モブ」だったフジシュンが命と引き換えに背負わせた十字架、そんな感覚。
とはいえ作中故人の意図なんて語りようがないわけだから、やっぱ最後までずっとモヤっとした。
ユウくんの名前を親友として遺書に記したのは、本当に「単なるあこがれ」からだったのか、なんてねえ。
いじめっこがあっさり自爆しちゃうところ、雑誌記者がやたらと子どもたちをつるし上げるところなど、分からなくもないけど雑に感じた。
特にいじめっこのモブ感はすごかった。
「母子家庭で親がケバい」=不良になる→無免で事故って自爆の図式は悲しすぎる。
この彼にはこの子なりの人生があったはず。
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いじめが自分の目の前で行われていたら自分ならどうするか?
自分の子供にはどう言うことが正解なのか考えたけどわからない。
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重たいテーマだけれど、一気に読む。
虐める側に立ったことも、無視される立場に立ったことも、ある。
色々なことを思い出しながら、自分の抱える十字架を考えた。
「ナイフ」を読んだのは高校生の頃、10年前。
それから重松清の重たい話を何冊も読んでいる。
でも、苦手な人は本当に読めないだろうな、と思う。
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いじめを苦に自殺したあいつに親友と言われた僕や、最後のプレゼントを贈られた彼女。残された家族と僕らのその後の物語。静かな気持ちで振り返るには相当の時間がかかる。特に身近な人たちには。
ほかのクラスメイト達はもう少し早くそんな境地になったのだろうか、それとも同じくらいの時間が必要だったのだろうか。もしかしたらもっともっと早くに心の奥にしまい込んで見ないようにしたかもしれない。いじめを見て見ぬふりをしたように。
子供にしか見えないこと、大人にならないと見えないこと、時間がたつと見えてくること。本当に辛くてでもしんとした気持ちになりました。
死を選んでしまった君たち、もう少し君たちの話を聞いていたかったよ
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重かったです。
息子は、今年中学生。
他人事とは思えない身近なテーマですが、考えれば考えるほど、自分とは遠いところに置いておきたくなる・・・難しい問題です。
何もしなかった罪。一生背負う十字架。
この本は、ぜひとも息子にも読ませたい。
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2012/12/16、旅行先の福岡で読了。
重たいテーマで、読み進めるのが辛かった。
でも読まずにはいられなかった。
いじめ、してなかったと、胸を張って言えないな。
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いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめをただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。そして、のこされた家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか。吉川英治文学賞受賞作。 ・・・・・以上、Amazonの紹介文ヨリ。
重い・・・ひたすら重い・・・・・。
なぜ人間の内面をこれだけ克明に描写できるのだろう。
重松センセ、すごいです。
重い雰囲気の中、不思議な温かさがあるのだなぁ~。
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たとえ「いじめ」に加担していなかったとしても、それをただ見ていただけでは罪にならないのであろうか?
重松さんが問いたかったのは表題にもある通りこのことなのだろう。
最近では大津市の事件があり、いじめの現状がさらに過酷になっていることが世に表された。
その要因はたくさんあると思う。
でも、今の日本人に間違いなく欠けているものは思いやりなのではないか。それを育む方法などわかってるじゃないか、家庭だよ、家庭。そして、愛情だけだ。
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いじめを苦に自殺した少年と残された人達の物語。
読む人の立場や思い、生きてきた環境によっていろいろな感想や感情が出てくるお話だと思いました。
法律では罪に問われない罪、ぶつけられる憤りに傷付くと同時に救われる気持ち、自分や相手が傷付いても忘れたくなく忘れさせたくないもの、背負って生きていくということ。
どれが正解でどれが不正解かは書かれていません。きっと正解や不正解は読む人によって違っているのだと思います。あるいは正解や不正解なんてないのかも。
今の私は答えを出せませんでした。いつかこの物語や自分の気持ちを咀嚼できればいいなと思います。