より具体的に「真の優しさ」を「造り出す」にはと言う事が書かれている。
2018/03/22 16:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中で、美辞麗句的で、観念的で、社交辞令的に言われてる「やさしさ」とか「やさしい」とかの安売りではなくて、逆に、返って「そこには真の優しさが必要だ!」と思われる様な「現場」や「最前線」を、長い間観て来た著者だからこそ、見えて来る「真の優しさ」と、その「造り方」が、著者の知識や体験を元にして、「具体的な仮想現実のドラマ」として描かれているので、人間とのコミニケーションに悩んでいる人にも役に立つと思われる一冊。 よって、なにも夫婦でなくても、判る人には、かなり判り易い本。
投稿元:
レビューを見る
愛着スタイルによる分析、すなわち安定型と不安定型、および回避型と不安型は、ちょっとこじつけで後出しジャンケンのような気もする(よく把握できない)が、個々の夫婦の危機について双方からよく分析できていると思える。
優しさとホルモンの関係が100%の因果関係があるのなら、この処方箋は有効だろう。
投稿元:
レビューを見る
21のケースをもとに,うまくいかない夫婦という形を通して,人間のタイプを分析し,より良い生き方に導く.ルーサロメの生涯には驚いた.
投稿元:
レビューを見る
厳しい母親から、できているところを褒められるよりも、できないところだけ注意されて育った理恵さんは、同じように潔癖で、ネガティブで、あら捜ししてしまうことを受け継いだ
ねばならない思考も愛を殺すが、本当の真犯人はねばならないの思考をもたらしているオキシトシンプアな状態
愛着スタイル 安定回避型 安定不安型 不安定回避型 不安定不安型
DV夫を引きよせるのは依存型パーソナリティ
仕返しするという場合、相手が先に傷つけてきたかたという思いがあるが、さらにより先に、こちらが気づかずに、相手を傷つけているという場合もすくなくない。物事は因果の連鎖であり、相手だけに問題があると思いたいが、実際には、どちらか一方だけに問題があることよりも、双方が事態の悪化にかかわっていることの方が多いのだ
問題は相手にあるという受け止め方をする心の状態を、妄想分裂ポジションと呼んだ メアリークライン
ねばらならいの思考や完璧主義が強い人は、つい自分の規準を相手に押し付けてしまう。相手は窮屈に感じ、自分の心の自由を奪われた気がする。それは愛ではなく、未熟な自己愛であり、そのことを相手は敏感に感じ取ってしまう。縛ろうとするとき、愛はそこから逃げようとする
かごの鳥症候群 自分らしさを発揮する仕事を奪われ、家庭という狭いかごに閉じ込められ、うつ状態になることがある。うつになることで家事さえも満足にできなくなり、そのことを夫が責めたり非難したりすると、余計に自信をなくし、悪循環を形成しやすい
優しさとは、どちらが一方が与えるものではなく、与え合うことで増えていくという性質をもっているからだ。優しくしてもらえないからと、そっぽを向き、相手を責め立てたところで、優しさは手に入らない。しかし、自分から与えようとすると、求めなくても、自然に与えられるようになる
現実の世の中は、優しさを急速に失おうとしている。誰もが自分のことに必死で、他者を思いやるゆとりをなくしている。
投稿元:
レビューを見る
サブタイトル見たら女性向けかな?と思ったけど、どっちでもオッケー。危機的な状況じゃなくても、予防的にも読んでていいと思った。
自分に被るケースも相手に被るパターンも把握できて良い。興味が無いところは多少飛ばしました。
投稿元:
レビューを見る
一生独身でいることを全く考えなかったわけではない。熟慮の末、積極的にあえて結婚する、という道を選んだつもり。結婚は自分にとって大きなターニングポイントで、特に出産して育児をするようになってからは、その重みをひしひしと感じる。ふと立ち止まって、結婚生活を振り返ってみたくて読んでみる。
結婚生活とはClosedなもので外からはうかがい知れないことが多い。「実際のところどうなのよ、一般的な夫婦は」というのが見えにくい。自分たちの結婚生活で感じる些細な不満の正体を見極めたい。それは贅沢な悩みなのか、一般的なのか、取るに足らないことなのか、それとも深刻に受け止め対処するべきことなのか。他人と比較するものではないが、逆に比較することで見えてくることもある。上下関係ではなく、ただ実態を見極めるという意味で。自分たちでは見えない部分に目を向ける、という意味で。
この本を読んで浮かび上がってきたことは、私たち夫婦は似た者同士だということ。愛着スタイルは安定回避型で一致しているような気がする。
夫婦関係は総合的で包括的な人間関係、ある部分において不満があったとしても、総合的にはどうなのか?満たされない部分にばかり意識が集中して総合的な判断ができなくなってしまうのは不幸でしかない。折り合いをつける、妥協する、というとネガティブな印象だが、100%ベストマッチな関係なんてそもそも存在しない。尊重し合い、温かい関係を丁寧に作っていく、紡いでいく、それは壮大な事業のようで人生の価値を高めることでもあるのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
本書に登場する夫婦は、一見自己愛傾向が強かったり、コミュニケーション下手であったりするように見受けられますが、それが「大人の発達障害」に起因している場合もあるとのことでした。
「大人の発達障害」には、ADHD(注意欠如/多動症)と並んで、アスペルガー症候群などの自閉症スペクトラムが急増しています。
自閉症スペクトラムとは、自閉症と共通する特性を持つ一種の症候群で、①相互的なコミュニケーションの困難や社会性の乏しさ、②同じ行動パターンを繰り返すことを好む傾向や狭い特定の領域への関心、③感覚の過敏性などを特徴とします。
こうしたアスペルガー症候群の配偶者やパートナーには、うつやストレス性の心身トラブルが起きやすいことが知られるようになり、「カサンドラ症候群」(「情動剥奪症候群)」と呼ばれています。
カサンドラ症候群の症状としては、共感されることで和らぐはずのストレスが解消されないので、さまざまなストレス性の問題や抑うつ症状を生じやすい、ということが挙げられます。
ただし、夫婦の問題はこうした病的な症状からのみ起因しているわけではもちろんありません。以下の様な問題から発展しているケースも紹介されています。
●完璧主義
潔癖さや「ねばならない」の思考が、自分のみならず相手も縛り付けてしまう。
●回避性(回避型愛着スタイル)
他者との親密で情緒的なつながりを避けようとする傾向とともに、責任や負担に縛られることを回避したり、傷つくことを回避する傾向。現代人に急速に広がっている。
●産後クライシス
産後に訪れる夫婦の危機です。厚生労働省の「全国母子世帯等調査結果報告」によると、特に産後の時期に離婚率が高まっていることが報告されています。こうした事態の背景には、ホルモンの変動など生理学的な要因が推定されていますが、夫はそうしたバランスの変化に気づかず、出産前と同じような夫婦の営みを強要することで離婚に至ってしまうケースが指摘されています。
●産後うつ
女性の4人に1人が経験しているとされている産後うつは、プロゲストロン(黄体ホルモン)の現象などにより、気分の落ち込みやイライラを覚えやすくなっている状態を示しています。このような状態であるに関わらず、慣れない育児を完璧にしようと思う人ほど、うつになりやすいとされています。
以上のようなホルモン分布とは別に、オキシトシン受容体の脳内分布から、性格の形態を幾つかの切り口で分類しています。
●プレーリーハタネズミ型
夫婦で協力して子供を育て、幸福な家庭をつくって、生涯添い遂げたいと考える生き方。
●サンガクハタネズミ型
家族を持たず、単独行動を好む行き方。
こうしたハタネズミの生態とは別に、「安定型−不安定型」「回避型−不安型」という2つの尺度によって、パートナーとの関係を考察する考え方もあります。
ただ、この2つの尺度から導かれる4象限いずれも、手放しでハッピーエンドにはなりません。できることは、自分がどこに属するのかを認識して、必要な手段を講じる努力を怠らないことです。
本書の最後には、��ーチェや様々な著名人を虜にしたルー・サロメの物語、世界のプリンセス、オードリー・ヘップバーンのエピソードを紹介しています。オードリー・ヘップバーンは、その清楚なイメージから、愛に満ち溢れた生活を送っていたものと思いましたが、実際には2度の離婚を経験しています。しかし1度目の離婚は、オードリーの人気を利用して大金を稼ごうとした夫とのすれ違いが原因で、2度めの離婚は夫の浮気が原因ということからすると、オードリーに非はないのかもしれません。むしろ彼女は晩年ユニセフの活動を通じて、全人類的な愛を捧げるという意味からすると、誰よりも慈愛に満ちていたともいえます。晩年、大腸がんを患わったオードリーは、息子と実質的な夫にも取られながら、スイスの自宅で静かに息を引き取りました。
投稿元:
レビューを見る
これ系の本はね~、つい読んじゃうよね。
夫も妻も悪者にしないで、きちんと冷静に状況分析する姿勢が気持ちいい。
女系の家族体系、うん!それが最も現実的な解決策かと。
投稿元:
レビューを見る
安定回避型 不安定回避型
夫婦になる前にどんな風に育ったか 頼りたいタイプ 結婚しても自由がいいタイプ
それぞれが 相手に求めてるものが違いすぎるとうまくいかない
夫婦は難しい
投稿元:
レビューを見る
2人ぐらしを始めて、相手が異常だ、相手がパーソナリティ障害なんだって思う事ばかり。確信を得たくて手に取った本だったけど、「あれ、私に問題があったのかな」とか「〇〇でなければならないの考え方が夫婦や親子の関係によくないんだ」と最終的に自省。
投稿元:
レビューを見る
夫を愛せない、愛されている実感もない、早く離婚したい。
そう思っていたときに、タイトルに心打たれてKindleにて購入。夫を愛せるようになったわけではないですが、夫婦関係において自分自身を客観視できるきっかけとなりました。
投稿元:
レビューを見る
色々な実例が紹介されていて、読み込みやすい。
回避型、不安型のタイプ分けがしっくりきてよかった。色々な悩みが夫婦にはあるんだなぁと、共感。最後はオキシトシンと思いやり。最初から男と女は違う生き物なんだからすれ違いや諍いは避けられない。どう向き合うか、考えるきっかけになる良本です。
2021.5.28 再読
一度読んでたことを忘れていて、図書館で借りての再読。どこかで読んだことある内容だなーとは思ったんだけどまさか既読だったとは。こわ。
当時よりも紹介されている事例が具体的な共感できる立場になっていて、身につまされる思いで読み進めました。自分は回避型の不安定タイプなんではなかろうかという自己分析もあり、では我が伴侶はというと。。。納得できる。
最後には夫婦間には相手の気持ちを慮る思いやりが必須なのだ、歪みあっては最終的に破綻するとの金言。まさにその通りで、嫌なところだけ目につきがちだけど、とっても良いところもたくさんあるし、負担を掛けてることもいっぱいある。多少邪険に扱われても優しくしよう、そう思う今日この頃です。
P123 妄想・分裂ポジション 抑うつポジション、統合ポジション
P144 オキシトシン系活性化には大切。
P260 共感や思いやりの重要性
投稿元:
レビューを見る
幸福になりたければ、周りの人を幸福にすることだ。自分を幸福にすることはできなくても、努力すれば、周りの日とを少しだけ幸福にすることはできる。ただ優しくすることだけでいいのだ(268)。
確かに、周りでは離婚が増えてきているのは、誰もが自分のことに必死でストレスを抱えすぎて、他者を思いやるゆとりすらないからだなあ。
投稿元:
レビューを見る
非常に面白かった。この書籍を読めば、大体の夫婦関係(あるいはカップル関係)のすれ違いの原因がわかるのでは。各問題における具体的な対策を読み取るのは難しいが、原因がわかるだけでも関係再構築において随分前進するように感じる。
また、愛の形は当然ながら結婚だけではないからこそ、世間の一般常識にとらわれずに、各人が各愛着スタイルに合わせた最適な関係性を選ぶことが重要に感じた。それぞれの愛着スタイルやパーソナリティにとって、どのような関係性が最適なのか、どういった関係性の可能性が考えられるかのヒントが得られる。(非婚、晩婚、離婚、再婚etc...)結婚を盲信して苦しむ人の救いの一冊になるかもしれないと感じた。
メモ
安定-回避型、安定-不安定型、不安定-回避型、不安定-不安型、境界性パーソナリティ、自己愛性パーソナリティ
投稿元:
レビューを見る
とても良い本だった。
愛着におけるタイプ分けが大きく分けて4種あり、そのどれに該当するかで思考や感覚が別の生き物のごとく異なるというのが衝撃的だった。
このタイプの組み合わせや、どの程度その傾向が強いかによって状況は変わる。
しかし、組み合わせが悪い場合はどちらかが大きな不満や苦痛を抱え続け人生をネガティブに過ごすか、破局するケースが多い。
組み合わせが悪い場合でも、一方の事故や病気がきっかけで変わるケース、精神科への相談によって受けたアドバイスや薬1錠で改善するケース、離婚してから円満な関係に落ち着くケースなど様々あり、落としどころを探ることの重要性を知った。
自分と妻がどのタイプに当たるか、というのを見極めたい。
プレーリーハタネズミとサンガクハタネズミの違い、これがこれまでの人類と現代の人類の対比と共通点があるという視点は衝撃的だった。
確かに、大いに実感するところがあるため、その可能性はとても高いように思う。
とても重要な示唆をもらえた。
またルー・ザロメのエピソードから、ニーチェとフロイトに強い興味がわいた。
それぞれの著作を読み込んでいきたい。
ルー・ザロメ、男の敵だな。大勢の優秀な男性を惑わせ貶めてきたその生きざまに強烈な嫌悪感を感じてしまった。
関わった人たちが不憫で仕方がない。