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投稿者:Kei - この投稿者のレビュー一覧を見る
恩田さんは大人の女性心理を不穏なストーリーと絡めて描かせたらピカイチですが、「ドミノ」等たまにコミカルな傑作作品もあって、ジャンルの広い作家だと思います。
でも、私はこれはダメでした。
登場人物がドタバタしてるけど結局何がしたかったのかよくわからず…。キャラクター漫画みたいなものかと思います。
かといって人物設定も薄っぺらで、十代の妄想世界みたいだなと思いました。
連載中の他作品を書くためのガス抜きなんでしょうか。。
ちなみに、私は恩田さんのファンです。
恩田さん作品で初めて拒否反応が…。
2017/09/17 13:47
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投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリ色強めのものは苦手でも、もうかれこれ10年以上恩田陸さんのファンです。
「ロミオとロミオ」「ネバーランド」あたりの学園もの+アクション&SFテイストの感触?と思って手に取ったんです。
ミヤコまでは頑張って理解できたんですが、「暁の7人」あたりでとうとう怪しくなってきて、
キャラの名前が俗物的すぎるのと、章の名前もグロくてちょっと…。
完璧たる崇高すぎるものとして描かれる、ミヤコの紫風・萌黄・蘇芳らが
なぜ存在しなければならないのか理解できないし、剣豪である意味も不明。
なぜミヤコではこんな10代の学生が国家を取り仕切っているのかも説明がない。
そこへもって家柄問題だから、何が重要な世界なのかも分からず。
ただただ、理想的で完璧で容姿端麗とも、変化を嫌う古臭い連中ともとらえられます。
ちょっと宗教コミューンみたいに感じる部分もあって、そこが嫌なのかもしれません。
それと、蘇芳のセリフに「じゃかあしい!」ってあるのですが、
その’80~90トレンディードラマテイストのダサさに一気に冷めて引きました。
私の15年近いファン歴、たった一言で冷めました。
後半まできた今は、惰性だらけの読書です。ガス抜き作品だと思いたいです。
終わりかたにも期待できそうにないですが。(2回は読めない事だけは確信。)
_読了_
落ちもなかった…! 思った以上に何もなかった…!!
中古でも高いと思います…。
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恩田さんは「ドミノ」や今作のようなぶっとんだ設定の作品を時々書くから侮れん。
むちゃくちゃ面白かった。
こういう作品もできればたくさん書いてほしいなぁ!
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う~ん、とってもアニメチック。厨二設定満載感。
やりすぎなくらいこってこてでしたヨ。
ミッチーには吹きましたね…。恩田さん、好きなの?(笑。
これの前に読んだ恩田作品は「夜の底は柔らかな幻」だったので、そういう系(日本だけど日本じゃない系)にもはまってるのかなぁと。
まぁエンタメジュヴナイルとして楽しく読めました。
ロミオとロミオは永遠にが好きだったらお勧めかも。
別の派閥視点の話も読んでみたい。
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"ミヤコ"という場所は、日本の中でも隔離された環境。そこで大きな勢力を持つ春日家の3人、紫風と萌黄と蘇芳が中心の物語。他の勢力である改革派や、新しい勢力である「伝道者」たちに春日家の代表的な人物である紫風が狙われる。
なんだこの面白い小説。最初の方は設定がよくわからずもやもやしたまま読み進めていたが、設定を理解し始めるとどんどん読める、というか気になって読んでしまう。
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内容紹介
私たちの住む悠久のミヤコを何者かが狙っている・・・! 謎×学園×ハイパーアクション。恩田陸の魅力全開、ゴシック・ジャパンで展開する『夢違』『夜のピクニック』以上の玉手箱! !
内容(「BOOK」データベースより)
私は高校生の蘇芳。いとこの紫風(美形なうえに天才剣士!)が当選確実の生徒会長選挙を控えたある日、選挙への妨害行為が相次いだ。また派手好きで金持ちの道博の仕業かと思ったら、「伝道者」を名乗る者が出現。私たちの住む悠久のミヤコを何者かが狙っている!謎×学園×ハイパーアクション。ゴシック・ジャパンで展開する『夢違』『夜のピクニック』以上の玉手箱!! --このテキストは、単行本版に関連付けられています。
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日本じゃない日本の景色は面白い。社会体制もね。映画みたいと思いながら浸っていたら、最後までそうだった アハハッ
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久しぶりに恩田陸。恩田さんは、本当に様々な世界観(物語の舞台?)を作るのがうまいんだなあと思います。何を読んでも退屈しない。
今回の舞台は、ゴシック・ジャパン。「ミヤコ」と「帝国主義エリア」が別れた世界。それぞれのエリアの人がそれぞれに自分たちの生き方を貫いている。ただ、結局は双方に矛盾や対立ができ、主人公の三人がそれに巻き込まれていく、といった感じ。
結論、対立か融和かという大きな問題になっているので、スパッと勧善懲悪的にはいかないのはわかるんですが、なんかスッキリはしない終わりかただったなあ、とは思います。これだったら続編に期待すべきかとも思ったんですが…、最後の最後であの終わりかただとすると続編はないのでしょうね。でも、あの終わりかたはまったく予想してなかったので、おお!と思いました。
また恩田ワールドに浸ろうかと思います!
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近未来の設定なのに、着物やら刀やらレトロな雰囲気だった。登場人物一人ひとりが個性的で、引き込まれた。終わり方が唐突なのはやはり恩田陸独特なのか。
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久々の恩田陸、そしてヒット!
よく作り込まれた世界観の一端を見せてもらってる感じ。映像化したらいいと思う。
恩田陸の『広げた大風呂敷未回収問題』は、まぁ100%スッキリとは言わずとも一応まとまっていたので良しとしよう。★4.6。
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読んでて一番思ったのは
「恩田さん楽しそうだな」(笑)
恩田さんの
こういうぶっ飛んだ学園モノも好き
伝統的な美しさを誇るミヤコや
煌びやかで豪華絢爛なナゴヤの街
はたまたバーチャルな幻想世界の中までも
いきいきと駆け巡るキャラクターたち
蘇芳と道博のやりとりがいちいち可愛い
アニメ化したら面白そうだなぁ
みんなキャラが立ってるし
どこを切り取っても絵になるシーンばかり
恩田作品にしては
わりと まとまりのある終わり方
「あっ、オチはそういう視点なのね」と
最後まで楽しませてもらいました
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ミヤコという架空の国を舞台にした近未来ハイパーアクション。
ロミオとロミオは永遠にに近い感じだろうか。
色彩感とか雰囲気はサイケな感じで良かったのだが、ストーリーとしてはいまいち馴染めなかった。
恩田さんのサイバーパンク的なノリってちょっとダメかも。
ロミオとロミオもいまいち馴染めなかったし。
外国人から見たサムライ日本とクールジャパンを具現化したような世界観は、いつも通り恩田節でチャレンジしてて面白い。
ロボットやらテーマパークやら細かい設定が全くピンとこなかった。
恩田作品でダメなものがあるとわかっただけでも収穫だったのかもしれない。
これきっと続編あるだろうな。
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世界観に強いこだわりを感じる。それだけの作品だった。
美人(美形)かつ武芸の達人ばかりな登場人物に序盤から満腹だし、相手と対峙したさいに必ずにらみ合い、動きがないが、実際は~というお決まりの説明文。
蘇芳と道博の掛け合いは面白かったけど、萌葱、紫風に読者側が親近感を抱いたり、心境が理解出来るといった場面もなかったためなんとも感想が抱きづらいキャラクターだった。一応は主要人物なのだろうがなぜ容姿や武芸面ばかり強調したのでしょうか。
世界観へのこだわりが強すぎてキャラが薄っぺらかったのは気のせいじゃないと思う。
シリーズ物として3,4冊に分けた方が内容的に纏まったんじゃないの? という作品。詰め込みすぎて逆に薄っぺらくなるんじゃ、本末転倒です。
主要登場人物だけじゃなく読者も手のひらの上をコロコロ転がされて終わった物語でした。道化を演じるキャラが居た方が物語として盛り上がるのは常ですが、それを主人公にさせるとはなんとも斬新。
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ミヤコの最高学府、光舎の生徒会長選挙。それはミヤコ全体の権力者を決定する伝統と狂騒のイベント。美形剣術士で春日家の御曹司、紫風は3期目の当選を目指していた。あるひ、紫風は立会演説会中に選挙活動を妨害される。それは反対勢力、「伝道者」の宣戦布告だった。
彼といとこの女子高生剣士、蘇芳・萌黄は次第に巨大な力に巻き込まれていく。
近未来の日本を舞台に繰り広げる。
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古き良き日本と文明開化の日本に分かれていたり、化け物のような最先端技術が出てきたりと同じ日本を舞台にしているのに違う国のことのように描いてあって読んでいてワクワクする設定。
恩田陸の物語を読んでる時特有の、頭の中が何十種類の色と強い黒(漆黒?)に溢れるのに情景はくっきり浮かび上がってくる不思議な感覚を他の作品より強く感じられる作品。