紙の本
非常に読みやすく面白い小説
2020/07/12 09:20
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投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京ディズニーランドに憧れ、そこでキャストの経験もありながら、就職できずに遊園地を諦めた主人公の久瑠美。しかし、就職先である東京のホテルから熊本のローカル遊園地に出向させられてしまう。夢破れた自分に田舎での遊園地業務は辛すぎると、早く東京に帰りたがった主人公だが、現地での業務に次第に東洋スーパーワンダーランドが好きになっていく。
前半の、現地の遊園地を否定する心情はわかりやすいものだ。それを読みやすくワクワクさせる形で描いている本作は最初から楽しめる稀有な小説であると思う。転機は、同期の吉村だろう。ヒーローショーに憧れて、企画係に配属されることを希望していたのに叶わず、遊園地課でヒーローショーと縁遠い業務をしていたことから会社を辞めると宮川社長に言っている場面が、久瑠美の考えを変えた。吉村からは、久瑠美が、希望の企画課へ配属されて順風満帆と映っていたようだ。そこから、自身のコンプレックスなどが解消し、ここで全力を出すことに前向きになったのだろう。この転換点を機に、主人公の雰囲気が変わっている。ここまでの前編、ここからの後編といった具合だ。
クライマックスでは、本当に久瑠美が濃い1年を過ごしていたことが想起される。ウルトラマンの像を通して、それぞれのキャラをもう一度描いているように思う。それと同時に、読者である私も、この本に魅せられていたのだと感じさせられる最後であった。
読みやすく面白いというのがいかに素晴らしいかと感じた。特に小説は、最初の方は物語に入っていくための箇所で、なかなか面白いとならないものが多い。本作は、読みやすいからか、最初から次のページをめくりたくなるものだ。
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タイトルに惹かれて購入
最近アニメにもなった甘城ブリリアントパーク的な
感じかと思ったらそうでもなかった。
どちらかと言えばSHIROBAKOか?
各章が短くてブツ切れなので話が全く掘り下がらない
というか薄く感じる。
なので大きな面白みはないが淡々と読み進められる。
それが強味かは不明だけれども。
上記から各キャラも薄いまま。
ガッツリ登場のヒロイン久瑠美と小塚位は…
とも思うけれどそうでもないか。
児童文学とすると良いとは思う。
結構好評になりそうではある。
色々あるけれど楽しめたし
そして最後のオチで全て許せる。
続編を望むか?と言われれば
綺麗に終わったし、これで良いんじゃない?
と言った感じか。
アニメは無理そうだがドラマには良さそう。
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ディズニーランドが大好きで就職したかったのに、落ちてホテルでの接客を目指そうとしたら、グループ企業の地方の遊園地勤務に出向になって。えー、田舎、人少ない、しょぼい遊園地、東京帰りたい・・・ってはじまり。出向が解かれるころには大好きになってるんだろうなーって読める展開。はじめは1つ1つをTDLと比べて、そりゃあお話の中じゃなくても「比べちゃダメよ」といいたくなる。一生懸命取り組めば、そこが自分の活躍できる場所になるよね。しかし実在の地名使って田舎・田舎とか、しょぼいとか、え、そこにホントに遊園地というかリゾートエリアあるよねぇ(^^;
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16/01/09
ハッピーエンドのお仕事ストーリー。
爆弾のあたりで美月ちゃんのボロが出てくるかなと思ったらさいごまで出てきませんでした。ところどころやな子だと思わせるのはあったけど。
再び吉村が黙る。何かといったらこれだ。興味のあることならばこっちが尋ねもしていないのにベラベラ喋るくせに、肝心なことは黙り込んでしまう。寡黙なんじゃない。ただ臆病なだけだ。自分の言葉で気持ちを表せない人間は、サービス業には向いていないと思う。特に遊園地はそうだ。夢の国に笑顔以外はいらない。(P146)
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地元の遊園地がモデルになってるときいて購入。
読んでて全部、街並みとか観覧車とか園内外とか焼き肉屋さんとか、絵が浮かぶから読んでて楽しかった。
最初、主人公の子供っぽい考え方にちょっと共感できなかったが仕事を通して成長し、信頼されていく馴染んでいく感じはよかった。
遊園地の話だから夢のような楽しい物語かと思ったら、緊迫した事も辛い事もあってソレを消化したり乗り越えたりと楽しく読み進められた。
仕事って、と考えさせられる事もあった。
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最初から最後まで面白かった!
エンターテイメント性に溢れる、むしろ溢れすぎてる小説でした。
女性の主人公で、こうも活力的で嫌味のないキャラクターというのは珍しい気がする。主人公だけでなく出てくるすべての人物に個性と魅力があり、そして「現実にもいるよね」と思えるリアリティがある。
キャラクターだけでなくストーリーも起承転結がはっきりしており、テンポよく進むので読んでいてダレない。なんて構成のすばらしい小説だろう。終盤は胸が熱くなって、最後にはちょっと泣いてしまいました。読後感が爽快。
とにかく面白い話が読みたい!そんなときにおすすめです。
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内容紹介
ディズニーランドで働く夢に破れ、二度と遊園地には行かないと心に決めた久瑠美。失意のうちにホテルへの入社を決めた彼女が命じられたのは、グループ傘下にあたる九州の遊園地での勤務だった…。お仕事小説。
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主人公の久瑠美が「TDLの元キャストでTDLに就職することを目標としていた」という設定だから多少はしょうがないと思って読んでいたのだが、「TDLは~」「TDLでは~」のあまりに多さに、いささか食傷気味に。
久瑠美が過去ではなく、現在の立ち位置に目を向けるようになってから面白くなっていく。
王道の展開だなぁ~とは思うのだが、最後ジーンとしてしまった。
ここまで団結力が硬く、アットホームな会社に巡り合えた久瑠美は、何物にも替え難い財産を得た幸せ者デス!
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どうも熱血青春お仕事ものに弱い。最後はやっぱりホロッときてしまった。
あらすじ(背表紙より)
配属先はローカル遊園地!?ディズニーランドで働く夢に破れ、二度と遊園地には行かないと心に決めた久瑠美。失意のうちにホテルへの入社を決めた彼女が命じられたのは、グループ傘下にあたる九州の遊園地での勤務だった。理想と現実のギャップに不満だらけの久瑠美、しかしそこでは更なる試練が待ち受けていた―。遊園地の知られざる裏側と不慣れな地で奮闘する新米社員を描くお仕事小説。
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映画化すると聞いて読了。定番のキモチイイ展開で最後まで楽しく読めました。読みやすいし読後感がいい。
万人受けする良いお話。オススメ。
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映画化と聞いて。
本当にこの遊園地があるのかはわかりませんが
行ってみたい気がしました。
小さな、全国的に有名ではない遊園地でも
スタッフが工夫を凝らしている園であれば
楽しめそうだと感じました。
お仕事小説として良い感じに読める本だと思います。
恋愛系の流れ?はあんまりピンとこなかったです(笑)
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映画公開に備えて読む。題名からしてハッピーエンドに違いないと思いながら読んでいたが結果的には甘い恋愛ストーリーになってしまったようだ。各地方で閉園の続く遊園地、だがそこを知恵と努力で盛り立ててオズの世界へを誘おうとする小塚、ディズニーランドで働く夢に敗れたあげく地方へ飛ばされた久瑠美。そこからは山あり谷ありの展開で、すっかり遊園地で信頼を勝ち取った久瑠美が辿る運命は微笑ましい少女趣味的なハッピーエンドだった。殺伐とした小説や漫画が多い中、貴重なおとぎ話を楽しむことが出来た、これなら楽しい映画になりそうだ。
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新人が田舎の遊園地で活躍する話で、感動ものだった。
いい話だった。
個人的には本筋からは外れるが、
遊園地の経営状態がどうなったのか気になった。
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映画名:「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」
監督:波多野 貴文
主演: 波瑠、西島 秀俊
ディズニーランドで働く夢に破れ、二度と遊園地には行かないと心に決めた久瑠美。しかしホテルチェーンに就職した彼女は、なんとグループ傘下の九州にある遊園地に配属されることになります。テーマパークに憧れを抱いていた彼女は、夢とのギャップに仕事に気が進まず不満だらけ。そこで魔法使いと呼ばれる上司に出会って…。熊本県にあるグリーンランドをモデルに描かれた、遊園地の知られざる裏側と不慣れな地で奮闘する新米社員のお仕事小説。
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映画化された時のカバーだったので、登場人物のイメージが映画の俳優さんたちそのままでイメージできた。特に波瑠さんは波平さんのイメージそのままだと思う。
ディズニーへの未練タラタラで都会っ子の主人公がどんどん逞しくなっていって、周りとの信頼関係が深まり同期との関係も良くなっていったのが嬉しかった。
文章も読みやすく、最近読書がなかなか進まない事が多かったけど、さくっと読めたし読後の爽快感も良い。
自分もこういう仕事人になりたいと思える話でした。
恋愛にいかなくても充分面白かったんじゃないかな~とは思った