石巻赤十字病院の100日間 増補版 みんなのレビュー
- 石巻赤十字病院(著), 由井りょう子(著)
- 税込価格:660円(6pt)
- 出版社:小学館
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紙の本
震災5周年、だから読んでおくべきだ
2016/03/14 19:35
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投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
東日本大震災から5年が過ぎた。記憶の風化が危ぶまれているが、それを払拭してくれる本だ。5年前の10月に刊行された本に、5年後の教訓等をとりまとめ、加筆して文庫版にしたものである。
最大の犠牲者をだした石巻市内にある、石巻赤十字病院の震災初動期の医療活動を克明に綴った内容である。医療関係の現場状況が生々しく描かれている。これは医療関係者のみならず、多くの人に災害発生時にどう対応したらよいのか、多くの示唆を与える。
5年前、石巻市内の職場に勤務し、地震災害対応に当たった自分自身の経験に照らしても貴重な記録だと思う。事前の備えと訓練の大切さ、個々人の高い意識、そして組織としての一体性が重要なことだとよくわかる。
一方で、日本の避難所の施設、設備等は低劣であり、長期化した場合、避難者(特に高齢者)が2次被害の犠牲となることも示されている。避難所等災害時の避難者対応の改善が必要である。
南海トラフ地震、首都直下地震等の大災害が予測されるなか、国民の必読書といえる本である。
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