ゴルフ 酒 旅 みんなのレビュー

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投稿者：ちこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、昭和期に活躍され、『野火』(読売文学賞)、『花影』(新潮社文学賞)、『中原中也』(野間文芸賞)、『事件』(日本推理作家協会賞)、『レイテ戦記』（毎日芸術賞）などの傑作を次々に発表されてきた大岡昇平氏の作品です。同書の中で著者は、「ゴルフは絶えざる自己との戦いである」と主張されています。世は空前のゴルフブームですが、その魅力に取り憑かれた著者が、その効能を説き、獅子文六氏、小林秀雄氏、石原慎太郎氏ら文士との交友を綴っておられます。そして、はじめて飲んだ日本酒の味や、米欧旅行の見聞録なども収められています。著者の多忙な執筆の合間には、いつも「ゴルフ、酒、旅」があり、その意味を改めて綴られた貴重な一冊です。