以前の「家族という病」の読後感想に『家族が病気だとは思わなかった』という非常にトロイことを買いたい。
2018/09/05 04:33
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投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前の「家族という病」の読後感想に『家族が病気だとは思わなかった』という非常にトロイ反応を書いた。 しかし、今度「2」を読んでみて、かつて自分が、家庭内暴力の小さいのをやり、また、不登校の小さいのもやって、今にして思えば、今は亡親を泣かせたなぁ〜と、思い出していて『やっぱ、家族ってビョーキあるっ!』て思えるようになった。ーーーそして、偶然かもしれないが、今でいう所の「引きこもり」になってて、テレビをよく見てた頃に、この著者のアナウンサー時代の画面を白黒で見てて『表面はしっとりと穏やかで品もあるが、何か、一種の迫力のようなもの』を感じてたのを、本書を読んでて思い出した。 また、私は「一年位植物状態になり生還したタクシードライバー」に出会った事があるが、その人も、独特の迫力を持っていた。 それと、私のセンスで感じる限りは似てる。 今思うに少々偉そうに言うと、いつ何時、どこに居ようと、人生とは、一番治りにくい病を治そうとして、判断力、感性、センスを磨く旅だとつくづく思う。さらに、期待、思い込む、こだわる、信じ込む等を「やり過ぎ」て「過ぎたるは、及ばざるがごとし」や「当てようとして外す」に結果的になり、腹立たしくてたまらずイヤにも、寂しくなるのなら、期待、思いこみ、こだわり、信じ込み等『はもう既にちゃんと充分に、やっているはずだ!』と少々決めてしまい、もうそれらを、力を入れてまでしないと、やれるように成り、今では自分自身や、他の人の「期待」の「圧力」からいくらかフリーに成りつつある。
まっ、だからと言って、判断力弱いですから、下手な安心はしないとも少し決めていて、さらに自分の「学ぶ力」と同行二人で「旅」をし続けることにした。 なにせ諸行無常。 ちょっとでも立ち止ろうとすれば、押せ押せの変化の流れに蹴倒されるか、弾き飛ばされるかだから、
「学び」は死ぬまでか、さらに「死んでからも」続く。
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一作目が出されて本屋さんの店頭に平積みされていた時から気になっていましたが、その二作目の本です。幸せな家族を夢見て、理想の夫婦像、親子関係を築く努力を多くの人がしていて、それに対して疑問を呈するのは、事実上タブーだったような気がしていました。
そこの部分を敢えて書かれたので、多くの人の共感を得たのでしょう。この本は、筆者が冒頭で書かれている通り、多くの取材を受ける中で、家族という病を克服するための処方箋を示すように、とお願いされたそうです。
戦後になって、民放が改正されて、一定の責任の下に認められてきたことが、禁止や違法となりました。しかしながら、それまで追っていた義務だけは何も変わっていない所に、家族の病がある、と思っているのは私の個人的な意見ですが、そのような思いを持ちながら、この本を興味深く読ませていただきました。家族生活を10年以上経験してきた人達には、納得いく部分が多くある本だと思いました。
以下は気になったポイントです。
・エリートではない家庭で、親を反面教師として育ってきた子供の方が、難なく親を乗り越えていく。問題のある家族の中での方が、健全に子は育ち、エリートと自他共に認める家族の中の方こそ、問題が多いのはうなずける(p19)
・同じ家族でも、母と子、父と子、夫と妻、という関係の場合は、他を意識しながらお互いに注意を払い、相手を見守っている(p22)
・お土産は自分のために買うべき、というのは、その時の風景や情感を思い出せるのは自分しかいないから。そこへ行っていない人には、思い出すものがない(p37)
・三世代同居は素晴らしい、と言う場合、例外なく、住んでいるのは妻の実家であった。実家にゆとりがあり、仕事に理解のある父母がついていて、後顧の憂いなく仕事ができた(p66)
・家族の顔が透けて見えるような男に魅力は無い、家族写真を頼みもしないのに見せるのはもっての外である(p103)
・かつては目の前にタブーが存在したので、恋の炎は燃え上がった。今はタブーが少なく、様々な方法で会えるので恋愛は面倒だという傾向もある(p109)
・かつて老人ホームは人里離れた静かな環境にあったが、今では隣に学校や幼稚園のある町中に作られることが多くなった(p111)
・結婚もしない若者が増え続け、親がそれを不憫に思っていつまでも置いておく、その原因は、若者たちがバーチャルな世界に身を置き、情報の中に埋まって現実と触れようとしないからではないか(p122)
・夏目漱石の書いた、三四郎、それから、門、の3つの小説は意識的に繋がっている(p124)
・年を取って減ってくるもの、1)残り時間、2)体力(お酒を飲める量など)、3)お金(p136)
・元気の元は何かというと、1)良く寝ること、2)仕事が現役である(p147)
・お稽古をする時間を生み出しているうちに、悩んだり不安を感じるときが減ってきた(p152)
・自分を犠牲にするのではなく、自分をまず生き生きと楽しくするちょっとした工夫��生活に取り入れる、それが自分と介護される人をも救うことになる(p153)
・首相や内閣の掲げる目標も、現実にその人たちが実践しているかどうかが問題である。親や子供を、個、として認めること(p186)
・親を知ろうとするとき、その人がどのように育ったのかを考えてみることも一つの方法である(p193)
・人と違うことは「個性」である、子供の個をつぶしてはならない、大きく包み込むことこそが大人の務めである(p201)
・良い子、良い親、良い家族という型に自分をあてはめず、反抗やいたずらや、やんちゃ、という型で、自分を解放する方法を会得することこそ、家族という病にかからないための処方箋といるかもしれない(p201)
2016年6月26日作成
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個人主義VS村社会。年配で自立できていない人が、「自立しろ」って言われたらそら怖いだろう。それで1作目に過剰反応したんじゃないかな。家族という病と言うより「日本村病」?1作目読んでないけど、わたしには目新しいものはありませんでした。
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「家族という病」の続編で、今回は処方箋という位置づけ。「家族という病」から解放されるには、個人を家族という見方でなく個人として見つめなおすことだと著者はいう。そうすると、自分も含めてその日との新しい部分が見え、時に愛しくもなる。
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【文章】
読み易い
【気付き】
★★★・・
【ハマり】
★★★・・
【共感度】
★★★★・
人は家族である前に、個人である。
百田直樹氏と同様に、尊敬する人は両親と答える若者の視野の狭さに疑問。
子供が出来た途端、「お父さん」、「お母さん」と役割で呼ぶようになり、個人として生き方が抑圧されてしまう。
個人が特定の集団に縛られなくても、社会的に生きていけるように変化した現在の日本では、社会を構成する最小単位が、変わってきたのかもしれない。
集落→家族→核家族→個人
家族というものに対する認識を合わす事無く結婚し、お互いに期待ハズレな状態となって、離婚に至る。
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家族の話から日本人の話、女の不平等。
結局、個人で出来ることは限られていて
お金があるか、社会が変わるかしかないんじゃないか。
貞操とは広辞苑によると女のみさおの正しいこと
男のみさおの正しいとなんて言うのだろう。
柳原白蓮と谷崎潤一郎の話は前巻にも出てきた。
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このシリーズは、誰でも興味を惹かれるものなのではないだろうか。
家族は誰にでも居る。仮に今現在いなくても、いたことの一度もない人はほとんどいないだろう。家族の形はそれぞれだが。
私自身はどちらかと言えば、家族というものにネガティブなイメージを持っているタイプである。
本作を読んで、他の家族の話を少し知れたような気がして、私はそういうところが個人的に好きである。
人と家族について話すことはほとんどないため、書籍でも垣間見ることができて、学ぶことがあった。
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連休中などにテレビに映る行楽地であそぶ家族が楽しそうにインタビューを受けているのを見たりするとなんか違和感があったりする。
中学受験の時に面接で、みんなが尊敬する人を「親」と答えるのに、作家を答えたら落ちた記憶がある 笑
夫婦でも家族でも「愛の押し付け」はそこに不満が生まれる
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続編ということで新たな事項は少ないが、前作に対する読者の反応とそれに対する著者の考え方は興味深い。
つれあいは所詮他人であり、いとも簡単に関係は崩れるということは意識してきたが、子どもとの関係は少し考えを改めた。
少し気になるのは、親が子どもに理解がありすぎると、居心地が良過ぎで自立して生活する気が薄くなりはしないということ。
私は、親父が煩すぎて、一日でも早く家を出たいと思っていました。
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家族に病があるのは同意するけど家族写真年賀状は送るなとか、他家のあり方の許容度が低すぎる、自分流だけ認めてもらえるわけがない。
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続編ということで新しい気づきはなかったかな。常識に縛られる人が多い中、細かいところで賛否はあるものの、このような発信をするのは良いことだと思う。
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後半は知人の話が多すぎて少し読み飛ばした。家族について考えることを処方箋の1つとして紹介していた。家族のことを考えるだけでも辛い人はたくさんいると思う
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賛否両論あるようだけど、私は面白いと思った。
作者の考え方もあるし、そう思わない人も中にはいるから、世の中成立するんだと思う。