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性別を隠して女子校を駆け抜ける
2015/09/30 08:49
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
小柄で可愛らしい顔立ちをしている山田真理は、憧れの先輩の雨宮ソラの戯言を本気にした結果、今年から男女共学になったはずのユリウス女学院を受験し合格した。ユリウス女学院の白詰め襟を着れば、真理も男らしく見えると言われたからだ。
しかし実際は、支援同窓会からの反対で男女共学化は頓挫しており、真理らが合格したのは手違いだったことが判明する。彼以外にも、幼少の頃に剣で任された鬼瓦萌子を追いかけてきた武里祐紀や、内部進学生なのに男だという男嫌いの桜吾郎が、今年の新入生に紛れ込んでしまった男たちだ。
理事長からの交換条件で、反対勢力である支援同窓会会長の娘を説得することになった3人は、生徒会長の有栖川マロンが部長を務める漢部に入部することになる。おおよそ演劇部であるが、実態はマロンによるセクハラ部となってしまっているため、彼ら以外に新入部員はいない。
普段の生活でも、クラスメイトの北見琉夏らの着替えをのぞかざるを得ない状況にあるわけで、心苦しい日々を過ごしていた。そんなとき、男女共学化を一気に実現するチャンスとして、部活対抗バトルロイヤルに参加することになる。
女子校に紛れ込んだ男子3人と、その秘密を知るものたちの関わりを描いている。大まかに、武里祐紀と鬼瓦萌子の因縁の対決と、桜吾郎の過保護な母親との戦いを軸として、女子校に男子がいることで必然的に発生する困難や、女子として奮闘する様をコミカルに描いた作品となっている。
近年の傾向であれば、同様の設定ならばもっとエロ方面に展開させてしまいそうなものだが、男子生徒たちを女子サイドで動かす展開となっているため、そういったやり過ぎな描写がなく、コミカルさが強調される構成であり、状況が醸し出す犯罪性を感じさせる部分は少ない。
後半、バトル漫画展開になったり、男なのか女なのか分からなくなったり、色々と含みを持たせたまま終わっている。彼らが本気で正体を隠す気があるのか分からないが、アイサーとアイマムを使い分けられている時点で、かなり正体はばれているものと思われる。
第5回GA文庫大賞奨励賞受賞作品だ。
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