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夢をあきらめた人や、挫折した人の指針になる本だと思う。
リカと空井の淡い恋模様にも満足できます。
そのうえ自衛隊を身近に感じることができました。
何より松島の話が良かった。
読んで本当に良かったです。
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文庫本化が待ち切れず、
TVドラマを先に見たが、
ドラマは自衛官と恋愛の二本柱、
ドラマとの比較だからか
原作は自衛官の一本!という印象。
登場人物は、(あいかわらず)
爽やで繊細で真っすぐで善良で、
衝突や躓き、ヒト波乱あっても
望ましく正しいところに着地するだろうと
安心しながらハラハラ読める。
どちらもエンターテインメント充分だけど
メッセージは文字の方が伝わりやすい。
だから、考えさせられる部分も。
もう一度ドラマ見ようかな(DTV)
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面白かった!
久々の有川浩の自衛隊小説!
知らない世界を知れる快感。
今回は挫折のあとのそれからで、
振り切れない苦しさとか立ち直るまでの長い時間がとてもリアルで、
何かに負けそうになったとき読み返したいと思いました。
自分の道は決してひとつではなくて、たくさんある道のどれを選ぶかよりどう歩くかが大事なんだろう。
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高校生の時に出てすぐ読了。
とても引き込まれて、この本のおかげでわたしはブルーインパルスを見に基地まで出掛けたくらい。
ドラマ化したけれども、ドラマも好きだけれども、
やっぱりこの小説の世界観が好きでした。
また読み返そう、装丁が変わらずこのまま文庫になったことが嬉しい。だがしかしあのずっしりとした単行本の重さ、物語の重さも懐かしく感じる。いずれ単行本も手に取りわたしの宝物にそっと付け加えたい。
それくらい大切で大好きな一冊である。
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それぞれのキャラが立っていて、
時に荒く、時に慎ましく、
ほろっとさせるエピソードもあったり、
ぶつかったエピソードとかもあったり。
本当に、自衛隊も人だと分かる。
最後の松島の話を追加で
入れたみたいなのですが、
この話がまたいい。
また、有川浩氏の解説も必読。
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言葉にしたいことが多すぎてまとまりません。
まずとても大切なこと、きっと有川浩さんも
賛同してくださることを書きます。
自衛隊は世界中でも他に例を見ない、特殊な
職業集団です。多くの日本人が知る自衛隊像は
賛否両論に分かれます。侵略戦争をしないこと
を憲法に謳う国の軍隊。それだけでも、その
存在価値に矛盾や疑問を感じる国民が多いのは
当然です。
その矛盾のかたまりに日常的に晒されながら
職業としての自衛官であり続ける。
有川作品に触れる時、そんな自衛官の職業意識
を根底で支えるものとは何なのだろう…そんな
好奇心を働かせてほしいと思います。
自分や家族の暮らしを支えるために、人は仕事
を選び、働き続けます。でも警察や消防や、
まして自衛隊は、それだけのためには決して
選ばない職業だと思うのです。
ヒーローではなく、人間として普通に生きる
ことに、さらにもうひとつの意味を見出した
自衛官の皆さんをちゃんと理解するために、
この作品をぜひ読んでほしいと思います。
侵略戦争を二度としないことを憲法に宣言した
国の、戦争をしない軍隊。
自衛隊がこの国にあるという矛盾こそが、
日本が平和であることのひとつの大切な示唆
だと思うのです。
どこにでもいる普通の人。なのにその職業を
揶揄され、指弾されることもある人たち。
そんな自衛官を、例えば県庁おもてなし課職員
と何も変わらない、職業人として描くために、
有川浩さんはラブコメという手法を選んでいる
のだと思います。
そうしてこの作品がいつもの激甘テイストを
控えめにしている理由も、巻末の後日譚で理解
できました。
でも、あとがきを寄せたリアル鷺坂室長も
書いていらっしゃいますが、空井とリカの恋は
いつか必ず、あの有川テイストで書いてほしい。
…リアル鷺坂さんは本当にしっかり有川作品を
読んでいらっしゃるし、プロ批評家顔負けの
冷静な分析をされているのに…実は相当の有川
作品ファンだと見抜きました(笑)
いつもと少しだけ違う有川作品。いつもよりも
作者の想いに強く触れられた作品です。
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作者の持つ純粋な思いを託された登場人物達に心を鷲掴みにされて物語に持って行かれる.実際の自衛官達が覚悟を持って事にあたっているのと同様,小説を書くということに覚悟を決めている.これぞ愛と呼ばずしてなんと言おう.
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「あなたたちは何も気にしなくていいんです」
こんな気持ちで働くって、とてもすばらしいけど辛い。
けど本人たちはそうは思ってないんだろうな。
なんて思うくらいに少し理解できた気でいるけど、理解できていないことの方がまだまだ多い。
通勤時間でちょこちょこ読みだったけど、電車内で何回も涙ぐんだ。
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ハードカバーで既に読んでるけど、ドラマ化された時も全部見て、まだ録画残ってるけど、文庫本が出たので買って読みました。元々ハードカバーは2011夏に出版される予定だったところ、3.11が起きたので延期して「あの日の松島」という続きを加えて2012夏に出版されたもの。
震災の被害にあった松島基地(宮城県にある航空自衛隊基地。ブルーインパルスが所属する)のその時の状況と、自衛官たちの被災者支援の話は、小説の設定内だけれどほぼノンフィクション。その中で、マスコミには「自衛官は冷たい缶メシ食べながらがんばってくれてる」ということより「自衛隊が来ることで被災者が暖かいご飯が食べれるということを伝えてほしい」という言葉が。
ちょうど今、熊本地震の自衛隊による支援で、自衛官たちのウラでの食事の件がネット上で書かれていたけれど(それはマスコミではない個々の発信だけれど)、彼らの思いはその先なんだなぁ、と。
文庫本ならではは、後解説に、”リアル鷺坂”さんによる裏話があったこと。彼が言うようにドラマに先を越された空井とリカのその先を読んでみたい!
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既読だとばかり思いこんでいたのですが、どうやらTVドラマの方を(部分的にですが)見た記憶だったようです。
相変わらずベタ甘なのですが、それでも読ませるのが有川さんの良いところ。堪能しました。
ただ、映像を先に見てしまうと、どうもそのイメージが頭に残ってしまうのが困ったものです
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有川さんの超大作。飽きることなく読み終わった。迷うことなく☆5つ付けるよ。
舞台は自衛隊の広報室。
元パイロットが不慮の事故からパイロット免許を剥奪され、広報官として新たな道を開いていくお話。
主人公を取り巻く人たちとのドラマや自衛隊で働く人たちの想いや志が胸を打つ。決してお涙頂戴的な分かりやすい安いドラマじゃなくて、重すぎず、清々しさもあって読み心地も良い。
対象を記号として捉えるのではなく、同じ1人の人間だと気づいてからの空井とリカの成長が、自分も仕事をしていた気になっていた頃の葛藤や躓きから成長した頃と重なる部分もあって、尚のこと共感を持てた。
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しばらく有川さん作品にはまりそう。
自衛隊という、今まで全く
馴染みがなかったテーマだけど
一気に読んだ。
登場人物が個性的で惹きつけるから
ますます小説がらおもしろくなるんだな。
しかも、実在の人がいたとは!
鷺坂さんのような上司いないかしら。
めっちゃ、憧れるわ。
がんばって仕事しちゃうな。
最後に、追加したという章、
5年前振り返りながら読んだが
自分の知らないことが多いなぁと。
人って、自分が見たいものを
見たいようにしか見ないんだなぁと
再認識。
憶測での物言いや、決めつけ、
思い込みや勝手な推測、知ってるつもり。
すごく考えさせられた。
柔軟で素直な心を持ち続けたいものだな。
いくつになっても。
次の作品も、楽しみ。
貸してくれた同僚に感謝。
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ドラマでは、この物語で、あの時間軸で、震災に触れないわけにはいかないんだろうと思っていましたが、原作を読んで納得。
自衛隊という賛否があるのだろう対象を、丁寧な取材の下でそこにいる「人」を描き出している。広報室の人間たちではなく、実際のパイロット・整備士などなども。
「自衛隊」というだけで毛嫌い・先入観を持ってそこにいる人を見ないというのは、残念ながら現実であろう。
もちろん、この作品だけで自衛隊を評価すべきではないかもしれない。作中で稲葉が言うように、メディアは一側面しか流さないように、これもまた自衛隊の一側面でしかないのかもしれないのだから。
だからこそ、著者がこの作品を世に出し、ドラマとしても世に出たことは大変な意味がある。我々に自衛隊というものを考えるきっかけを与えてくれたのだから。
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素敵すぎて涙が止まらない。『ありがとうございます。一生の指針をいただきました』最後のリカの台詞で涙腺崩壊。発売を1年遅らせ〈あの日の松島〉を描いてくださって、報道されていた映像の中にある全てのことに温度を持った真実としてあらためて心に響きました。有川さんの描かれる〈人〉が本当に大好きです。
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相変わらず甘めだけど、存分に『人を描けた作品』。夢も挫折も再生も真剣味も笑いも恋もある。実父も自衛官だっただけに、これはグッとくるものがある。
超オススメ。