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ドラマチック。有川作品にはいつも脱帽。一気読み。最高に面白い物語でした。
あらすじ(背表紙より)
不慮の事故で夢を断たれた元・戦闘機パイロット・空井大祐。異動した先、航空幕僚監部広報室で待ち受けていたのは、ミーハー室長の鷺坂、ベテラン広報官の比嘉をはじめ、ひと癖もふた癖もある先輩たちだった。そして美人TVディレクターと出会い…。ダ・ヴィンチの「ブック・オブ・ザ・イヤー2012」小説部門第1位のドラマティック長篇。
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テレビドラマが好きすぎた本作。
解説にある通り、有川浩の甘々さは少なめ。
テレビドラマの方が、劇的に作り込んである感あり。
でももちろん、小説版も素晴らしい。
鷺坂さんみたいになりたいものです。
2016.05.05
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本屋で表紙を見て購入しました。
不慮の交通事故でパイロット資格を剥奪されてしまい、ブルーインパルスに乗る夢を断たれ航空幕僚監部広報室に異動になった空井。
報道記者として猪突猛進で働きながら、挫折を味わいディレクターに配置転換させられた稲葉。
空井は広報室の一員として、稲葉はそれを取材する立場として広報室の仕事を通してリアルな自衛隊に触れながら成長していく物語。
読み終わった時には爽やかな気持ちになりました。
空井と稲葉の成長ぶりはもちろんのこと、2人の関係が恋愛へと発展するのか続きのストーリーも気になります。
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広報官になった元パイロット自衛官の話。
有事の際の自衛隊は本当に頼もしい。
自衛隊の活躍の場はない日々が平和なんだろうけど
もしもの時にはヒーローであってもいいんじゃないかな。
ヒーローは強くて逞しくてカッコいいんだから。
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文庫化待ってました!自衛隊の中でも広報室というマニアックな職場が舞台なのですが、そこで働く人たちの姿が生き生きと描かれていてリアリティを感じます。お仕事成長小説としても十分おもしろいんだけど、さらにそこに自衛隊、という要素が入ってきてよりおもしろく、中の人たちの想いを受け取りたいという気持ちになりました。ちなみに恋愛要素は薄めだけれど、そのほんのり感がこの話には合ってるんじゃないかと。
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取り上げられているテーマはすごく面白いと思うけれど、文章から溢れ出る青春ビシビシなところは少し苦手だった。歳とったかな。。
「あの日の松島」が本に深みを与えているという印象。この章があって良かった。
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航空自衛隊の広報室の活動を紹介した小説。
航空自衛隊なんてマニアックな職場を、ドラマティックに、エンターテイメントな小説に仕上げるのは、さすが有川浩だとは思うけど、相変わらずちょっと青臭いかなぁ、と思う部分もある。
それでも、一見地味な職場を、これほど魅力的に描けるのも有川浩ならでは、なんだと思う。
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再読。お仕事小説でありながら、実在のモデルがいたり、実際のエピソードが満載だったりと、自衛隊の広報的な役割を意識的に果たしている点で、良くも悪くもフィクション感が薄い。なのに、しっかりエンタメ感が出ているのが不思議。最初に読んだときは空井とリカ、くっつかないのかよぉ、と思ったけど、今回はこういうラストもいいなと思えた。同志ってカンジで。
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ドラマにはまって、原作も早く読みたかったのだけれど、図書館で借りるのも我慢して、文庫になるのをひたすらずっと待っていた。
さすがに空自を空軍と認識することはないものの、自衛隊に関して無知だった稲葉リカを通して、自分自身今まで知らなかった空自の組織的なことや基礎知識をレクチャーされているような感じがずっとあった。とてもお仕事紹介小説的でありながら、広報室の個性的な面々が繰り広げるストーリーはやっぱり面白くて、清々しい。ドラマのほうが甘いシーンも豊富で、ドラマチックな仕上がりになっていて、エンターテインメント的なところをドラマが引き受けて、原作は根幹としてじっくり読ませる、というような役割分担がうまく出来ているな、と思った。
どちらもやっぱり、大好き。
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夢をあきらめざるを得なかった主人公に共感しつつも、「図書館戦争」のセルフオマージュみたいに頭をなでる場面は、女子向け感があってちょっと恥ずかしい気分に…
小森陽一氏の「天神」シリーズと舞台だけでなくて作品の「ノリ」「雰囲気」がとても近しいので、コラボとかやってくれないかなー。今のところ勝手に妄想して楽しんでますが。
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久々の自衛隊モノ。
有川さんの自衛隊モノと言ったら、「ホントにこんな自衛官いんのかよ?!笑」とつっこみたくなるほどの甘々なイメージ。
今回も、そのイメージをもったまま読んでみましたが、甘さはほぼない。甘くなりそうな展開を広げといて、そこは踏み込まないのねっていう。
タイトルに「広報室」とある通り、自衛隊としては日影部分にいる人たちにスポットをあてたお話。だからだろうな、匂わせておくだけ匂わせるけど、主題はあくまで自衛隊の広報っていう一貫したお話でした。
「あの日の松島」は実話がかなり入ってるから、読んでて当時を思い出して、なんだか涙が出そうになった。
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近頃はベタ甘成分に辟易することが多くなってしまったのですが、この作品は有川節を効かせながらも甘さは控えめで丁度良かったです。
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久々の有川浩だったけど、彼女の血の通った、まっすぐで爽快な素晴らしいストーリーテラー力に、何度も目を潤わせてしまいました。
絶対に分かり合えない!第一印象の相手でもちゃんと向き合えば、逃げずに向き合えば分かり合えることもある。固定観念や偏見で物事を決めつけることほど楽なことはなく、でもそれが正しくないことの方が多いかもしれない…すぐに易きに流される自分の未熟さを思い知らされました。
鷺坂室長、憧れます!!笑
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ドラマで大ハマリした作品。
いつか本を読んでみたいと思っていて文庫になるのを待っていた。そして発売と同時に購入。
読んだ感想は、ドラマの方がハラハラドキドキ、恋愛も絡んでいたので面白かったけれど、小説も小説でありかなと。
何にせよドラマが終了して数年、また空飛ぶ~の世界に浸れた事がうれしかった。
やっぱり大好きな作品だと思った。
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有川節炸裂!!!な物語の代表にしてもいいんじゃないか、というのが個人的な意見。
航空自衛隊の航空幕僚監部広報室の室員・空井大祐と、帝都テレビのディレクター・稲葉リカが主人公のお話。
とある事情からパイロットを辞めざるをえなくなった空井と、自衛隊が嫌いなのに仕事で自衛隊に密着せざるをえなくなったリカが、広報室に関わる事を通じてお互いの心の氷を溶かしていく…というイメージを持った。
私が住んでいる地域の関係で空自とは馴染みがあるし、元々自衛隊はかっこよくて尊敬してるから、ひとつひとつの物語に心臓がきゅっと捕まれた。
そして、気になったことがひとつ。
自衛隊批判が優勢だってのを痛烈に伝えてる描写がめちゃくちゃ出てくるんだけど、そんなに批判されてるものなんだ…?
物語の誇大表現かもしれないし、わたしの周りにそんな過激な人がいないから実感ないだけなのかもしれないけど。
有川さんは自衛隊が好きな側の人だし、取材で自衛隊に密着もしているだろうから、きっとそういうマイナス意見みたいなものも、わたしなんかより数倍も数十倍も見て聞いているのかな、と。
有川作品の特徴であるベタ甘展開は少なめ…というか、有川先生にしては糖度めっちゃ低いな!?と思うくらいだけど、多分、空井とリカの関係性はあのくらいがちょうどいいんだと思う。
ドラマではもう少し発展したようだけど、つかず離れず、お互いに意識はしているはずだし付き合ってもおかしくない(むしろ付き合ってない方が驚きなレベルだ)けど、ビジネスパートナーとして最高の関係性だなあ、とも思える二人組だったから。
自衛隊のソフトな部分をこんなにも身近に思える本は、きっとこの「空飛ぶ広報室」くらいだろうなあ。