紙の本
団地を舞台にした、ありそうでなさそうな、 でもありそうな短編集。
2011/11/24 12:54
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近の永嶋さんといえば『泥棒猫ヒナコの事件簿』シリーズ。
カラッと爽快!痛快愉快!!な切り口がたまらない。
しかし永嶋作品の多くは、同シリーズとは違い
どちらかというとどんより。
そしてねっとり。
湿り気を帯びているものばかりだ。
そして本書もしかり。
団地という閉ざされた世界を舞台に、
近隣住民や家族、学校でのおはなしが展開される。
その内容には時に倫理や犯罪に触れるものも…。
どのストーリーもあり得そう。
でも実際は、なさそう。
でももしかしたら…あり得る。
そのあたりの微妙さが巧い。
文章は淡々としているので
読んでいて嫌悪感は抱かない。
逆に、文章にも湿り気があったら
こうさくさくは読めないかな。
でもその代り、ガツンとくるものはないけれど。
もうちょっと貪欲でもよかったかも。
と、いつものないものねだり。
一番欲深いのはわたしかも。
『インターフォン』収録作品
・インターフォン
・妹
・隣人
・団地妻
・非常階段
・追い剥ぎ
・梅見月
・小火
・花笑み
・迷子
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後味の良くない話が多いのですが、団地ってこんな感じだよなぁと、懐かしく思う自分もいました。
最後の話だけはちょっと、ホッとする話で★一つ増やしました。
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覚悟はしていたんですがやはり想像通り
なんか後味の宜しくない、ダークな人間関係を
主題に描く短編10作。ほとんどが団地という
やや特殊な閉鎖生活環境に於いての人間関係は
自分も知ってるだけに...さらに嫌悪感がタップリ。
こんな短い作品で、なんだか...妙にイヤーな
気分にさせてくれるのは湊かなえさん以上っす。
更に読むものを女性不信にさせてくれそうな
くらいに女性の怖い部分、粘着した部分、
残酷でドライな部分、狡い部分...を女性に
書かれると正直...男性からしたら凹みますw。
こあいよーw。
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【あらすじ】
市営プールで見知らぬ女に声をかけられた。昔、同じ団地の役員だったという。気を許した隙、三歳の娘が誘拐された。茫然とする私に六年生の長男が「心当たりがある」と言う(表題作)。頻繁に訪れる老女の恐怖(「隣人」)、暇を持て余す主婦四人組の蠱惑(「団地妻」)等、団地のダークな人間関係を鮮やかに描いた十の傑作ミステリ。
【感想】
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団地を舞台に起こる嫌な話10篇。専業主婦もサラリーマンも子供も老人も、誰一人共感できる登場人物はいないが、最終話の「迷子」はちょっといい話。
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いろんな作品があり面白い
作品の紹介
市営プールで見知らぬ女に声をかけられた。昔、同じ団地の役員だったという。気を許した隙、三歳の娘が誘拐された。茫然とする私に六年生の長男が「心当たりがある」と言う(表題作)。頻繁に訪れる老女の恐怖(「隣人」)、暇を持て余す主婦四人組の蠱惑(「団地妻」)等、団地のダークな人間関係を鮮やかに描いた十の傑作ミステリ。
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何とも後味の悪い終わりかたばかりでした。主人公のにやりで終わる、とか。
短編集で団地が舞台なので仕方ないのかもしれませんが…個人的にはいまいちでした。
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団地を舞台に繰り広げられる嫌な話の短編集。
さほど後味が悪くないのは、この作者の思い切りのよさ、中途半端に登場人物を不幸にしないためかと思う。
(図書館)
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団地をテーマにした短編集。
あんまし面白くない気がしつつ、我慢して読んでいたが、「団地妻」って話しがあまりにも合わなくて、そこで断念。
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とある団地を舞台にした10編の短編集。
住んだことのない私にとって憧れの住居、団地。
狭い空間で広げられる様々な人間模様が、丁寧に描かれている。
個人的には「花笑み」が印象深かった。
切なくて悲しい話なんだけど、少しだけ救いもあるような。
気付いたら涙がこぼれていた。
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割と好きな後味悪い系。
知らない作家なので期待せずに読んだ。
ラストでぞっとする話、通してぞっとしないねえと思いながら読む話、色々。
最後に収録されている"迷子"だけは良い終わり方だったので、読了後の気分はさほど悪くなかった。
飛び抜けて面白いわけでもないが、つまらなくはない。
団地には住みたくないなあ…と思わされた一冊。
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面白くて一気読みした
特に小火はゾクゾクする
短編だからあれで終わってしまったけど、続編を出して欲しいと思った。
この著者の作品はハズレは少ないと思う
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+++
市営プールで見知らぬ女に声をかけられた。昔、同じ団地の役員だったという。気を許した隙、三歳の娘が誘拐された。茫然とする私に六年生の長男が「心当たりがある」と言う(表題作)。頻繁に訪れる老女の恐怖(「隣人」)、暇を持て余す主婦四人組の蠱惑(「団地妻」)等、団地のダークな人間関係を鮮やかに描いた十の傑作ミステリ。
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壁を隔てれば、上下左右には別の世界がある。そこでは何が起こっているのか知るべくもない。そんな団地で日々起こっているブラックな出来事が集まっている。実際にこんなことはないだろう、と思わされることもあるが、もしかすると小説よりも奇な現実では、もっと恐ろしいことが起きているのかもしれないと、背筋が寒くなる。年齢も境遇も違う見知らぬ人々が隣り合って暮らす団地という場所の特殊な恐ろしさが凝縮されているような一冊である。
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団地が舞台の10個の短編集どの話も身近にいそうな人のちょい怖い話
『インターフォン』『小火』はゾッとした
『梅見月』『花笑み』は切ない話
最後の『迷子』は怖くなくてほんわかした話
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団地を軸とした10の物語。
少し怖い話や
意味深で終わる話
懐かしさが漂うほのぼのとした話など
1話が短くて短時間で読めます。