紙の本
女性の視点からの古代史は素晴らしい!!
2015/12/14 14:17
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投稿者:のりちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでなるほどと思った。国譲りなんてそんなことがあるはずはないと思っていたから。
やはり政治権力闘争は、厳しく悲しいものなのだという事がよく判った一遍であり、著者の丹念な史実の掘り起こしと探索の執念に脱帽である。
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直感力の鋭敏な方で次々と神話の実相がいわゆるヴィジョンとして見えてしまうのでしょうか、10年の歳月を費やされたのなら、実証的に論を進めることもできたでしょうに。実は同一神です、が牽強付会に感じました。でも、着想豊かで、楽しく読み終えました。ご冥福をお祈りします。
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記紀が当時の権力者によって編纂され、真実とは異なるということは分かりますが、事件やら背景から血筋までここまで何から何まで間違っているというのは無理があると思います。
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日本神話に出る「櫛名田比売」と「丹生都比売」に焦点を当てて、筆者独自の目線からこの姫神の正体を探る。感性的で、やや無理のある繋げ方もあると思いますが、神社御由緒などのフィールドワークを丁寧にこなしておられる様子が伺えます。
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この本全てを鵜呑みにするわけにはいかないだろうが、高千穂と出雲が結びついた瞬間はちょっと気持ちよかった。
荒唐無稽な話でもなくしっかり記紀を読み込みお隣新羅の歴史も参照し、各地の神社の縁起を調べ尽くす力に敬服する。
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複数いる神様が一つに集約されていく様は読んでいて驚きつつ壮観でもありました。
櫛名田姫や丹生都姫を通じて、八岐大蛇、天岩戸、出雲の国譲りや天孫降臨などを想像もしない方向から解釈していたのも斬新で面白い。
ある種暴論とも取られかねないくらい本当に斬新な話ではありましたが、引き込まれました。
考古学的資料で裏付けられた話という訳ではあまりないけれど、神社や風土記に残る話から、これだけの物語を導き出した情熱にただただ感服。
素盞嗚尊は実は、天照大神は、卑弥呼は、猿田彦とは誰か。
今まで少しは読んで触れてきた有名どころの(この本における)正体にも度肝を抜かれると思います。
正直見たことなかった、こんな説。
丁寧にフィールドワークされているので、その点も好感がもてます。
惜しむらくは、解説にもありましたが、続編をもう読めないという点。
ご冥福をお祈りします。