0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルでどういうこと?と気になって手にとってしまった本。
女同士で結婚し、生活している作者さんのコミックエッセイでした。
投稿元:
レビューを見る
キラキラとした本です。
子供が欲しい。だけど、、、。
という、これまでお2人が抱えてきた不安や葛藤、そして努力と希望、決心がコミックエッセイとして描かれています。
立ち止まった時、背中を押してくれる一冊になりそうです★
投稿元:
レビューを見る
先の未来、日本でも同性愛ファミリー、もっと幅の広い養子縁組、血の繋がりはないけど誠実のある家庭が増え、血や性別、あらゆる障害をこえて家族になれる社会になってればいいなぁ。
投稿元:
レビューを見る
コミックエッセイで読みやすくなっているけれど内容はとっても真剣なものです。
子どもを育てるにあたって何を大切にしたいか、どんな方法で産むかなど、様々な葛藤や気持ちの変化が伝わってきました。
精子を提供してくれる方との話し合いについても描かれています。命に関わることなので簡単にはいかないということは何となく想像できますが、実際には精子提供者本人だけでなく、親やパートナーの方等の気持ちも含めて協力関係を結ばないといけなかったり、経験した人でしか分からない話の一端を垣間見ることが出来ます。
漫画の間に妊活に関するコラムもあって、LGBTの人だけでなく、不妊治療をしている人にも参考になりそうな内容でした。
同姓同士のカップルが子どもを持つことに対して「子どもが可哀想」などのような意見を浴びたりもするとありましたが、「可哀想」にしてしまうのは親が同性愛者だからとかではなく、周りのそういった空気なんだと思います。小雪さんと裕子さんが、子どもがそういう空気にさらされて傷つくことがあったら、傷つく必要はないと頭ではなく自然に分かるように、と言っているように、社会全体が同性同士の子供でも普通なんだと受け入れられる空気になっていくと良いなと思いました。
投稿元:
レビューを見る
難しすぎる願いを、軽いタッチの絵でコミックエッセイにするのは賛否両論なのかも。
少なくとも私は、劇画的な方が合ってると思った。
「普通じゃない」生き方をし、もっと普通じゃない生活を選んだ2人の強さには敬服するが、もし子供が生まれたとしても今の日本では、本当に大変だと思う。
でも「3人ならやっていける!」と言って、頑張って生き抜くんだろうな。
凡人には理解しがたいし、正直私も好奇心だけでこの本を読んだし、応援する気にはなれない。
投稿元:
レビューを見る
海外ドラマgleeの放送開始は2009年。開始5分で主人公にパパが2人いると紹介される。つまり1990年くらいには同性2人の両親を持つ子どもがいるってこと。
アメリカで聞くべきだったのはこのくらいの世代の親なんじゃないかなと思う。
Honestが大事っていうのはどの家族にも言えることだよねと思った。
バイオパパ探しは、私も自分が代理出産するならこういう関わり方がいい…とか思いながら読んだので、「親戚のおじさん」というくくりがぴったりする人を探すのは難しいなあと思った。子育てを間近で見ながらも、決定権はないってことだもんね…。
日本の反応もつらかった。
・子どもがかわいそう→かわいそうな理由は?両親が同性だから? なぜそれがかわいそうになるのか? 質問する人こそ自分が何をダメと思ってるのか考えたほうがいいとおもう。
・自分はいいけど周りがいじめるのでは→同様に、なぜ周りがそう思うのか考えたほうがいい。
・子どもが同性愛になりそう→なったらなぜダメなのか、しかもその考えだとゲイの両親はゲイってことになるけど??
穴だらけの理論でも、これが大多数だとその意見が正しいように感じてしまう。
ときめきトゥナイトに、母子家庭の真壁くんが「父なし子」といじめられるシーンがある。きっと昔は子どもがかわいそうとか、著者と同じようなことも言われた。今だとこんなシーン書かないし、「父親がいない」って理由でいじめられない。少子化が問題と言うならあらゆる人が子どもを持つ障壁を低くすべき。
投稿元:
レビューを見る
他の作品でも触れられていましたが、お2人の子供を持ちたいと思うに至る気持ち、5人のドナーの方々とのやり取りなどに考えさせられました。NYでは、LGBTのカップルが家族になり子供を持つこともとても自然に受け入れられているということです。日本もお2人の活動により、20年後にはきっと今のNYのようになるといいですね。
投稿元:
レビューを見る
LGBTQの本棚から
第39回「家族ってなんだろう?」
今回紹介するのは『女どうしで子どもを産むことにしました』(東小雪、増原裕子)です。
おふたりはレズビアンのカップルで、初の東京ディズニーシーでの同性結婚式を挙げたことでも有名になりました。
他の著書には
『ふたりのママから、きみたちへ』
があります。
こちらはまた後日紹介
しますが、こちらの本は
「レズビアンのカップルが子どもを持つとしたら…?」
という問題にふたりが向き合った記録です。
子どもを持ちたいと思ったふたりが、とあるバラエティ番組で「妊活中」であると発表すると
『うーん… 私たちは理解するけれど「一般の人はどうかなぁ」』
『いじめられるかもしれないし…… かわいそうだと思いませんか?』
『子どもも同性愛者になるんじゃないかと思われたりするかも』
なんて言葉が…
僕もちょうどこの番組をリアルタイムでみていました。
『あなたがたが言ってるのは理屈だよ!』
『その子にも人権があるでしょ』
とも言われていました。
なんというか……。
「親が同性愛者だといじめられる」
ことが "当然" であるかのような雰囲気がただよっていて、少し異様に感じた覚えがあります。
「私たちは理解するけれど……」
といっておきながら
「でもみんなはそうじゃないよ?」
と大勢の意見にすり替えているのに、それが変だと思われていないことが怖かった……。
日本の国民性(?)として
「みんな一緒!違うものは認めません!」
というところがあるので、仕方ないといえば仕方ないし、当然の流れといえば当然の流れなんですが、僕は当事者側なので少し悲しく思いました。
当時SNSなどでの批判も多く
『無責任だ』
『ふたりのエゴを子どもに押しつけてる』
なんて意見もみかけました。
でもふたりは
『そうだ!子どもをもとう!!』
なんて軽い気持ちでいたわけではないことがこの本を通して伝わります。
ずっとずっとふたりで考えて出した結論でした。
作中で
『男性と女性が結婚して子どもが生まれる「ふつう」の家族』
『そんな「ふつうの家」に生まれてくるのが子どもにとって幸せで そうじゃないと不幸せなのでしょうか』
『でも私(小雪さん)はお父さんがいてお母さんがいる家庭で育ったけど虐待があった……』
『もしかしたらお父さんが二人でもお母さんが二人でも一人の親でも その親がしっかり愛してあげるってことのほうが大切なのかも』
という言葉が出てきます。
これが真理なのではないかと僕も思いました。
いくら世間的に理想の家族構成であっても、幸せじゃない人はたくさんいるはずです。
僕もその一人なので、小雪さんの言葉がやけに心に響きました。
「ふつうの家族」
だからいじめられないけれど、家族といることが苦痛だったり、家庭に居場所がなかったら、それは幸せって言えるのでしょうか。
このあたりで
「この問題はレズビアンのカップルだけの問題ではなく、子どもを持ちたいと思っている人全員の問題じゃないか?」
と、僕は思い始めました。
LGBTQが抱える問題が、実はそれ以外の多くの人たちにも共通する問題であることは少なくありません。
つまり、みんな、他人事ではないんですよね。
何の気なしに軽く放った言葉がLGBTQの人々を傷つけたとして、そういった本人だけが問題なわけではありません。
そういう言葉を発するのを良しとしてしまった社会に問題があって、結局は大多数の人々をどこかで少しずつ生き辛くさせているのかもしれません。
ちょこちょこ目にする親殺しの事件も、家族から家族を守るために起きていたりしますしね…
これから子どもをもちたいカップル、将来は子どもが欲しい人はもちろん、子どもに何か教える立場の人や多くの大人にこの本を勧めたい。
他人事という気持ちを少し横に置いて、ふたりと一緒に
「家族」
について考えながら読んでもらいたい一冊です。
2018年02月26日
投稿元:
レビューを見る
自分も妊活してたから、立場は違うけど子どもを持つということへの気持ちに共感。これを読んで、もし自分の子どもがLGBTだったとしても、それをきちんと受け止められる親でありたいなと思った。
投稿元:
レビューを見る
借りたもの。
同性カップルが子どものいる家族の形を模索してゆく一冊。
海外の同性婚カップルとその養子家族への取材など。
日本の法律では同性婚を認めていないため、精子バンクで精子を購入しても病院で人工授精を受けられない事、精子ドナーを知人の男性カップルに求めても一筋縄ではいかないこと、家族のカタチに何を求めているか、生まれてくる子供に自身のルーツを何と説明するか……
様々な視点が噴出する。
何より悩ましいのは、女性の場合「タイムリミット」があること。それによる焦りが、後半になるとジワリとにじみ出ている……マンガにインクの染みはないのに。
中村キヨ『お母さん二人いてもいいかな! ?』( https://booklog.jp/item/1/4584136793 )も併読していたので、子供のいる家庭を持つことの困難さと楽しみを持つ前段階の不安が如実で胸が痛くなる……
同性カップルだと子供がいなくても満足しているという、自身の偏見を意識させられる。
…残念ながらお二人は、現時点でパートナーを解消されてしまったけれど。
この本の端々にその原因と思うところもあるけれど、それは余人が知る由もないこと。
投稿元:
レビューを見る
カラフルな社会。
とてもいいことだと思うし、私も応援している。
同性カップルも、たくさん大変なことはあるだろうけど、自分の気持ちにうそをつかずにいることの勇気は、いつだってリスペクトしているつもりだ。
ただ、コミックエッセイだからか、「子どもがほしい!」という動機がちょっと軽いものに感じられてしまったかも……。
「赤ちゃん、かわいい!」「私たちもお世話したい!」「ちっちゃな子どもとドタバタしながら、にぎやかに暮らす毎日……楽しいだろうな♪」
という感じしか伝わってこない(と、私には感じられてしまったのです)。
実際には、そういう期間はほんの一時で、子どもの人生を預かり、一人前の大人にするまでには、けっこうな責任が伴うと思う私には、少し共感しづらい部分もあった。
まぁ、これは「同性カップル」に限った話ではないのだけれど。
本当は、当人同士、もっといろいろ考えて「子どもをもちたい!」と思ったのだろう。
コミックエッセイは、手軽で読みやすいけれど、こういう深刻な悩みを描くのは、尺が足りない的な意味で良し悪しなのかな、と思った。