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酒場のウンチク話を理路整然を聞くような本。ジェンダー・進化論・遺伝・教育。おおっぴらには言われないことだけれど、そうだよな、と嘆息しかり。
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冒頭に「これは不愉快な本だ。気分良く一日を終わりたい人は読まないほうが良い。」とあったが、そんな大げさな本ではない。
遺伝、美貌、教育、Sexなどについて、なんとなくそうだろうと思っていたことを、色々な研究者が解明した事実(現在判っているか、その仮説が有力である事)を、多くの本から引用したものだ。別に著者が解明したものではない。引用元の本を既に何冊か読んでしまっているので、特に驚きは無い。
そんな中でも、男性器のカリにも大切な役割があり、進化の過程でついたものであることを知り、生物の部品はそれぞれ理由があり存在しているのだと感じ、良く出来ているものだと感心した。
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なんとなくそのような気はしたが決して口外してはいけない/暗黙的にそうではないと信じ込まされていた、いわゆる世間のタブーについて、科学論文の裏付けを得ながら「身も蓋もなく」解説している本。人によっては不快に思うかもしれないが、個人的には、論理的で腑に落ちる内容であった。
例えば、子どもの成長は遺伝と非共有環境で決まるのであれば、親ができることは、子どもの才能を最大限に伸ばすことが潜在的に見込まれる非共有環境(友人環境)を選択し用意することであり、親が家庭で子どもにしつけ/教育を施したところで殆ど意味はないため、それを以て(自分の教育努力の効果がないと)悲観する必要はないといったことが、本書で示唆されている点の一つであろう。
本書で取り上げられている事柄のいずれもが(仮説としてではあるが)進化論的に説明されるという点も、実に面白い。
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遺伝学と絡めた話が多く、興味深かった。環境か遺伝か、良い悪いの感情論ではなく、現実を踏まえて考えていこうという建設的な感じもして共感できた。面白かった。
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容姿はもとより知能、犯罪気質に依存症、精神病も遺伝が大きく影響する、これを各国で公表されるデータに基づいて言い切るなら、誰しも覚悟はしていても残酷ではある。検証や再現が困難な科学者のデータには、捏造が少なからずあるとして、「さもありなん」というほどで読む分には興味深い。日本における「最貧困女子」誕生の経過、男性器先端の独特な形状の働き、女性のトキの声の意味ほか、すべて真に受けてヨソでは語れないけど、なかなか…ね。ハリス氏の明かす「子どもが親のいうことをきかない」理由は腑に落ちたなぁ。
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内容濃い。
しかし、私の能力ではあまり理解できていないところがある。
ゲーム理論とか。
正義の話は白熱教室で聞いていたので少しは言葉がわかったが。
結局、一番頭に残ったのは橘さん自身のフーコー体験。
私にもあの言葉、強烈な印象を残した。
権力は外になく、自分の内にあるという言葉。
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『学びとは何か』の後にこの本を読んだのは奇跡的に近い。
ある意味反証的な互いの本。
この本では、確かにタブー視されていること、現代においては言ったら袋だたきに遭いそうなことが書かれている。
科学的に真偽は問われない。
そんな内容でありながらここまで売れているとは・・・。
みんな興味があるのねん。
遺伝なのか環境なのか。
遺伝がゼロってことはない。
自分も容姿は親によく似てると思う。
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意識は無意識が生み出す幻想。
生物は遺伝子を運ぶための乗り物。
面白いと考え込んでしまった私は不謹慎だね。
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ポリティカリーコレクトな言説には、イライラさせられることが多い。
その反作用として、この本は存在価値があるといえるのかもしれない。
昔から、当たり前と受け止められてきて、しかし戦後ポリコレおばちゃん達が、言論圧殺を行いないことになっていることを、多少科学的に検証してまとめたもの。
まぁ、当たり前のことなんだよね。
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<目次>
第1章 努力は遺伝に勝てないのか
第2章 あまりに残酷な「美貌格差」
第3章 子育てや教育は子どもの成長に関係ない
<内容>
遺伝子科学の発達や、心理学の進歩により生まれた、「進化生物学」「進化心理学」を駆使して、世の中の常識をぶった切った一冊。私は帯に書いてあった「不愉快な」現実とは思わなかった。ある程度は予想された内容だったし、納得できる内容だったからだ。科学の進歩と我々人間の心(倫理や宗教)のズレは、今度開いていくのか近づいていくのか?そこのところに興味がある。
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うーーーん、期待していた内容と違った。
ところどころ「なるほどね」と思う部分はあった。
しかし、それにまつわる説明が長ったらしかったりで、読んでいてイライラした。エッセンスだけをまとめたら短いページ数でおさまるのではないか。
言ってはいけない、それは努力では変えられないこともあると言う恐ろしい事実なんだね。
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著者の本は好きである。表だって言わないような本音や、通念とは異なった意見を述べることも多く、これまでも参考にしてきた。この本でも、生きていく上で、身も蓋もない様な説が繰り返される。運命として受け入れて生きていくのか、抗って生きるのか、人の考え方次第かもしれないが、やはり可能性を信じたいと考えてしまう。
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題名が悪い。思わせぶりの題名で、もう少し人間社会のディープな部分を描き出すのかと思ったら、結局のところリチャード・ドーキンスやジャレド・ダイヤモンドと同じく進化論的見地に立った人間の習性を描いているだけ。中で出てくる統計処理の方法も疑問が残る。
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もともと双子で同じDNAでも、付き合う周りの人間・友達によって、性格に大きな差が出る。人生ってそういうことか。
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幸福になるようにデザインしてよ
人間は生まれながらにして平等であり、人はそれぞれ考え方に違いがあり、認め合って高めあうのが大切ですよ、というような美しき言説がいかにまちがっているのかが書かれている。
美しくない女性、稼げない男性についての記述も当たり前なんだけど、それを言ったらおしまいよという気もする。品がないというか。しかし、平等にと考えるから逆に閉塞感が生まれるというのは共感できる考え方ではある。