投稿元:
レビューを見る
中国で立ち働く様々な日本人のルポ。中国で実際に揉まれて暮らしてきた人達の話には実感が伴う。きっと中国で暮らす日本人には一人一人ストーリーがあって、そのどれもが面白いはず。その中でも農民、風俗嬢、暴力団員、日中友好活動家など濃い面々のインタビューとなればそりゃ面白い。著者が自分の足で稼いだ聞き込みネタであり、その行動力にも敬意。
「中国はコネなしでは暮らせない、しかしコネがあればまず快適に暮らせる」「金銭や健康問題など直接的な利害に関わる事柄に対しては情報収集を怠らない反面、人権や言論の自由のような抽象的な問題に対しては、驚くほど冷淡で無関心だ」「中国は一党独裁じゃなきゃムリだろうな」
といった言葉が心に残る。
投稿元:
レビューを見る
内容は面白いけどところどころ独りよがりというか「え?ノンフィクション作家って自称してるのにそこ掘り下げないの?」みたいな部分があって微妙な読後感。
投稿元:
レビューを見る
「中国の田舎に住んでるけど質問ある?」というスレを立てたVipperを、雲南省石林イ族自治区まで探しに行く第一章は実に素晴らしい。なのに以降は尻すぼみ。とくに上海の駐在員社会を揶揄する第四章で、すべてが台無しに。この手のもので「自分が一生理解したくないもの」を主題にし、やっかみや嫉妬を表明したら負け。各テーマに実感のない者に実感を与える効能は素晴らしい一方、既に実感を持つ者に「それは違う」と断定されるほどの致命傷は他にないのです。惜しい。
投稿元:
レビューを見る
少し古い本だが現在の中国と対比できるという点では面白い。取材過程も含め著者の主張が詳細に述べられている。現地で中国語を駆使し体当たり取材するスタイルが迫力がある。
投稿元:
レビューを見る
日本から売春でマカオに行く女性や上海でヤクザ組織を作った男性など、アンダーグラウンドを中心とした、日本から中国大陸に渡った者たちを描く。こんな人たちもいるのかと興味深い。
投稿元:
レビューを見る
ニュース等の報道ではわからない一人ひとりの話。視点がユニークであるし表面的ではない記述に興味を引く。上海での日系社会、よくわかる。納得。「日中友好」も二方の対比が面白い。和僑…もっともっといるはず。紹介してほしい。