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このシリーズの本は何冊か読んでいるが、やっぱり読みやすく実践的な内容。当事者やその家族、周囲の人が読んですぐ役立てられそうだ。
初めに思ったのが、監修者が耳鼻咽喉科の医師だということ。吃音というと精神科のイメージがあったので、少し違和感。読んでいくと、やっぱり精神科・心療内科も絡むことがわかった。ただ、本書ではどの診療科がいいかということは載っていない。子供の吃音を中心に扱っているせいか、3歳児検診や自治体の相談窓口が紹介されていた。
→気になるので、調べてみた。言語聴覚士は、大抵耳鼻咽喉科にいる。しかし、吃音はうつ病や社会不安障害を併発することも多く、精神科・心療内科の範疇でもある。本人の状況や年齢、環境によるのかもしれない。結論は、はっきりどちらというものはなく、精神的な不調が気になれば精神科とかくらいか?
吃音の原因は、完全には明らかになっていない。「急激な言語発達の副産物」(頭の中で一気に増えていく言葉に、口がついてこられないために起こる)という説がある。そのため、吃音のある子は他の子に比べて言語発達が良い。
読んでいてなるほど、と思ったのは、吃音を必ずしも障害と捉えていない点。「発達障害者支援法」の対象となるものの、吃音は話し方の個性だとも述べている。本人の相談がなければ、話し方のアドバイスは不要とまで書いていて、驚いた。「障害」とは何なのか、最近よく聞く「多様性」とは何なのかと考えてしまう。
吃音で苦痛なのは、流暢に話すのが難しいことではないようだ。周りと違うということ。それによる自身の不安、周りの差別や偏見のようだ。
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吃音のことを理解できていない事を、この本を読んで知る部分が多かった。イラストも多く、読みやすい。知り合いに吃音で悩んでいる人がいたら、一読してみては?とお勧めしたい。
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吃音の基本知識や今後どうしていくのがよいのか、吃音との長い目で見た付き合い方がわかります。
親をはじめ周辺の人が読むのはもちろん、中高生くらいであれば、吃音を抱えている人自身が呼んでも参考になるかと思います。
説明のイラストや図が多くわかりやすいです。
全て実践するのは理解していても難しいですが、心構えとしての知識は得られます。
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誤解や偏見だらけの吃音の現状を改善するために書かれた本で、イラストも混じえ分かりやすく吃音について解説されていた。親や、吃音の子の担任等にとても良いと思う。
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相方が実は吃音に悩んでいたということを打ち明けてくれたことを契機に、
吃音について知りたいと思って読みました。
当方はどうやらASD(アスペルガー/近年判明)のようなのですが、
相方の吃音(打ち明けられた後も全く感じないけれど、本人は今でも少し喋りにくい語があるとのこと)もASD/ADHDのような発達障害と同様の生得由来の事象だということが分かり、
書籍の中で紹介されていた、吃音当事者の苦労や葛藤を垣間見ることができたのは、
人知れず抱えてきた苦悩を理解する一助になり有益だった。
お互いのニガテを補い合い理解し合い、支え合って生きていきたいとな改めて思いました。