紙の本
ガーリー
2019/06/30 20:01
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投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ガーリーな世界観の掌編が12。ミュージシャンが書いたにしてはそこそこ読めるかな? というレベルなので、ファン向けなんでしょう。
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タイトルと歌広場淳の推薦帯に惹かれて購入.『自撮者たち』の作者の本だったのね.
で,内容は恋せよ乙女(一人男なのかな?)な話が12編.
まぁどの娘も病みがちであるのだけれどね,俺の周りにゃ居ないタイプだわ.
これを書かなかったら作者は死んでいたかもなのか.
いや死なねーだろうなぁ.
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少女の恋・愛・生・死・性をテーマにした短編小説集です。
わかりやすいラヴストーリーあり、小説として面白い仕掛けの施されたあり、抽象度の高い詩的な作品あり。
ひとあじふたあじ違う恋愛小説だったり、病める現代の若者も描かれる。
一貫して少女が登場する作品でありながら、趣はいちいちガラッと切り替わる。
やたらとレトリックな文章に戸惑うかもしれない。
ボーイ・ミーツ・ガールな青春モノを期待して読むと、ほとんど裏切られる。
作品のイメージカラーは、どれも表紙と同じ赤・白・黒の三原色ですね。
全部で12話収録されているうち、Web版で2話だけ読めます。
http://bunko.shueisha.co.jp/serial/matsunaga/
著者の松永天馬は、僕が好きなバンド・アーバンギャルドのボーカリスト兼アジテーターである詩人です。
「詩のボクシング」という、詩の朗読の大会で2014年に優勝したという手練れです。
小説から話は外れますが、この詩のボクシングの動画を見て、詩の朗読というのはなんとも面白いものだと知りました。
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元々アーバンギャルドが好きで宮崎夏次系が嫌いじゃないからこれが一緒になると引き寄せられるしかなかった。
印象としてはどの作品においても少女は空想のなかで生きも死もするし恋も抱けば抱かれもするのだなと。好みが分かれるのはたしか。現実と精神世界が交じるのが好きか嫌いか。
アーバンギャルドの楽曲世界をガーリィボイスのボーカルでマイルドにしなかったやや重めの少女達をどうぞ。
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病的にポップ。
アーバンギャルドの曲の世界でした。
天馬さんの描く少女は病的で痛々しいのですが、でも死太くて儚さは無いです。ひたすら不安定で惹かれます。
「水玉病」「前髪ぱっつんオペラ」とかタイトルが秀逸です。聴きたくなります。
「リボン運動」の最後の一文がとても好き。
「私は今日、恋を知った。失う事で、それがわかった。」
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クスっと笑う作品もあれば、背筋が寒くなる作品も。全体的にはシニカルなのだが、何とも後を引く魅力がある。
あらすじ(背表紙より)
卒業式の日、誰もいなくなった教室で、制服を脱ぐときが訪れた少女と男性教師が「恋」について交わす会話のゆくえは…。(「セーラー服を脱がないで」)ほか、“トラウマテクノポップ”バンド・アーバンギャルドのリーダー松永天馬が描きだす「少女」たちの物語。病的にポップ。痛いほどガーリー。アーバンギャルドの代表曲をモチーフにした短編小説12編を収録した、文庫オリジナル作品。
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読んだとき、テーマになってる楽曲の半分くらいは未聴でした。
曲をモチーフにした小説を先に知ってから原曲を聴くのも、それはそれで新鮮な面白さがあった。
けど、やっぱり全部聴いてから読めばよかったなぁ。後悔。
「少女」という存在そのものへの愛を、強く強く感じる。
可愛らしいところだけじゃなくて、痛かったり過ちを犯したりオジサンを拒絶するところまで、松永天馬にとっては少女の愛すべきところなのだろうなぁと思う。
「四月戦争」原曲も小説もすごく好き。
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病的にガーリー。現実と虚構の分水嶺で血を流すガールズが痛々しいほどに生々しい。てかもう、現実が虚構みたいなところはあるよね。
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歌広場淳が帯にいたので購入したのを思い出した……。結果、超面白い本読めた。ありがとう歌広場。
ぐるぐる場面展開しながら、非現実的な世界を濃厚で現実的な感情で駆け抜けていく。
中学生かそこらで読んでから、無意識の中で私の人間生活を支える強力な地盤になっていたのかも……とか。
これ読んでわたしの味方になって欲しい。
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夢の中みたいな読了感でした。しかも変な夢。
所々にモチーフとなった曲の歌詞が出てきます。元々アーバンギャルドのファンなのでそれが何か嬉しかったです。
なかなか難しい内容でしたがまた読みたいです。