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長崎の鐘 みんなのレビュー

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電子書籍

希(ねが)いの鐘よ鳴り続け

2020/08/11 15:10

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「こよなく晴れた青空を/悲しと思う切なさよ」と歌い出される戦後の名曲「長崎の鐘」は作詞サトウハチロー、作曲古関裕而、歌藤山一郎で、1949年(昭和24年)に発売され、大ヒットしたという。
 その生涯に5000曲以上を作曲したといわれる古関裕而にとっても代表作のひとつになっている。
 この曲の基になったのが、昭和20年8月9日に長崎に投下された原子爆弾で自身も被爆しながらも懸命に周りの人たちの治療にあたった、長崎医科大学で助教授だった永井隆先生が綴った、悲惨だが生きる力に溢れているともいえる、この作品だった。

 長崎に原爆が投下されたのは8月9日の午前11時2分で、長崎医科大学では多くの学生が校内で犠牲になっている。
 そんな中、永井先生は生き残った先生や学生たちとともに被爆者の救護に奔放する。
 それでありながら、実に冷静に焼き尽きた町の様子や目を覆いたくなるような被害者の姿を冷静な筆運びで書き記している。
 驚くべきは、先生方の間で原子爆弾の脅威が淡々と議論されていることだ。
 長崎に落とされた爆弾が原子爆弾と知った時、永井先生の足もとにあった竹槍と比較し、「竹槍と原子爆弾、これはまた何という悲惨な喜劇であろう」と絶句する。

 「あの日あの時、この地にひろげられた地獄の姿をいうものを、君達が一目でも見なさったなら、きっと戦争をもう一度やるなどという馬鹿馬鹿しい気を起さぬに違いない」、そして
 最後にこう綴った。
 「希(ねが)わくばこの浦上をして世界最後の原子野たらしめ給えと、鐘はまだ鳴っている」

 永井隆先生はそんな願いを残して、1951年(昭和26年)5月、白血病で亡くなった。

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