本当の悪い奴は誰なんだろう
2024/03/28 13:24
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投稿者:kunkun - この投稿者のレビュー一覧を見る
実際の事件をモチーフに書かれた連作短編集。やや結末に謎は残りますが、作者の真骨頂がうかがわれる作品です。
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『ジュンコ』という5人の女性がそれぞれ重要な役どころで登場するサスペンス。
ここのところイヤミス度がやや下がっていた真梨幸子だが、本書は初期を思わせる嫌〜〜〜な感じのミステリで面白かった。
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『殺人鬼フジコの衝動』に匹敵する衝撃的なイヤミスだった。
あの木嶋佳苗をモデルにしたような伊豆連続不審死事件の容疑者・佐竹純子により、4人のジュンコが悪意の連鎖に巻き込まれてゆく不幸な姿が描かれる。
次々と描かれる嫌な事件は、どこかで見聞きしたことがあるような事件ばかりで、やけにリアルである。佐竹純子の悪行を暴きながら、彼女に翻弄される4人のジュンコたちの不幸を描いた作品かと思いきや…
特にラストの『エピソード0』で全てが氷解したときの驚きは…
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恐ろしいし、腹が立ってムカムカするし。つまらないよ、つまらない!と自分に言い聞かせてみるのだけど。
だけど、悔しいんだけど面白くて読むのをやめられなかったw
最後は、さらに悔しい思いをした(●´艸`)
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「5人のジュンコ」というタイトルの通り、字の違うジュンコとその周囲で起きる事件を描く。
ベースには有名なふたつの連続不審死事件(木嶋佳苗と上田美由紀)を用い、真梨さんらしいドロっとした作品。
バタフライエフェクトのように、関係ない事件から別の事件が引き起こされていく。
真梨さんの文章は軽く読みやすいため、深く考えずに読んでしまうと気づいたときには物語が終わり、え?どうなってるの?となってしまう。
特に重要とも思えない人物が、後の物語での鍵となるというのは、真梨さんのよく使うやりかた。
真梨さんの手法はわかってしまっているため、犯人もわかったりはするけれど、軽い読み口は口直しのようで、わかっているのに読んでしまう。
でも、もうそろそろ別の斬り込みかたで作品を書いてもいいのではと思う。ミステリー好きな読者は、いつでも斬新な刺激を求めるものだから。
いつ読んでも女性をいやらしく書く真梨幸子さん。
次の作品では、おっ、真梨幸子さんスタイル変えてきたなと、わたしを驚かせて欲しい。
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結局は”淳子”も同じ穴のムジナな結末?
絢子がなぜ罪をかぶったのかも少々すっきりせず、だけど話のつながりとか、どんどん読むのが止まらなくなる流れはさすがで面白い。
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1人のジュンコを元に5人のジュンコとそれを取り巻く女性のお話でした。
不快感極まりない人がたくさん出てくるのに、面白くて止まらなかった。
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登場人物が多すぎて後半2/3くらいで分からなかくなった。
ドラマ化もされたみたいだけど、しっかりと整理しながら読まないと分からなくなる。
結局誰が本当に悪いの?
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<あらずじ>
熱海市内を流れる川で窒息死体が発見される。
遺体は殴られた傷があり睡眠薬も検出されたことから警察は自殺と他殺の両方の捜査をしたところ、スナック従業員・佐竹純子がその男性と婚約していたことが判明。
さらに佐竹純子は過去に4人の婚約者がいて、その婚約者達も熱海周辺で不審死を遂げていたことが明らかとなる。
しかもその婚約者達から結納金として高額な金を受け取っていたことが判明し、佐竹純子は『伊豆連続不審死事件』の容疑者として逮捕された。
その事件を発端に5人のジュンコが徐々に壊れていく。
「エピソード1 淳子」
佐竹純子と中学の同級生で周囲から親友扱いされていた篠田淳子。
ニュースで佐竹純子の名前を聞いて中学時代のことを思い出す。
「エピソード2 絢子」
有名なノンフィクション作家の久保田芽衣は娘のことで手一杯。
そんな中彼女のアシスタントで子供が産めない田辺絢子が佐竹純子の取材をすることに。
「エピソード3 諄子」
佐竹純子が昔出会い系サイトで『榛名諄』と名乗って男をダマしていたことを突き止めた田辺絢子。
榛名諄と接触し現在行方不明になってる守川正志という男を調査すると、他界してる母の名前が守川諄子だったので、母の名前に似ていたからダマされたのでは?と推測する。
「エピソード4 順子」
佐竹純子と関係ない大手通信会社の団地に住む主婦・福留順子。
テレビでは佐竹純子のニュースの他に、久保田芽衣の娘が田辺絢子に殺害されたニュースが流れてる。
(久保田芽衣が娘のお守りをするよう指示された田辺絢子がストレス過多になり殺したと自白した)
大手通信会社の団地でも主婦間の妬み嫉みがあり、夫の上司の妻に佐竹純子に似てるって言われキレた福留順子が別の主婦に八つ当たりしたら、その主婦に息子を殺されてしまう。その主婦も子供がいなかった。
「エピソード5 純子」
佐竹純子が拘留されてる中、『八王子連続不審死事件』が発生。
被害者は守川正志とその妹の守川美香とその父の守川繁。
容疑者は守川家の土地に住む大野美登里。
警察は土地代で揉めてた大野が美香を砒素で殺し、繁も砒素中毒で殺したと推測。後日白骨死体となって見つかった正志の遺留品から大野のDNAが見つかったのが証拠となった。
「エピソード0」
久保田芽衣の娘を殺したのは久保田芽衣本人で、田辺絢子は彼女の身代わりになり捕まった。
大野美登里は守川美香とその父を殺したのは事実だが、守川正志を殺したのは篠田淳子だった。
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やすやすと人をコントロールできる人がいるのかと驚く。エピソード0は衝撃的だけど、よく考えると、なんとなく無理がある気も。
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連続不審死事件の容疑者とされた「純子」をはじめ同じ名を持つ五人の女性をめぐるミステリ。複数の事件が複数の視点で描かれてラストまで飽きさせないが停滞気味になる部分もあって消化不良のまま終わってしまう。妬み、嫉み、そして恨みに身をやつし、ひたすら負のエネルギーを募らせる女たちの姿が怖い。
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今回はイマイチ
大どんでん返しを期待したが、5人のジュンコのイメージが5人ともつかめないまま終了。なぜかなぁ。美人でないという冒頭の説明で興味なくしたかなぁ。代理殺人の女性なんて、その代理の動機がさっぱりわからないからスッキリしないな。読み込み不足かな。
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昨今、実際にあった特異な事件を題材にしている小説である。イジメによる不登校、結婚詐欺殺人、隣人の息子を殺害、地主毒殺、実の娘を殺害、身代わり逮捕など同名、ジュンコの周辺で事件が起こる。360ページにこれだけの事件を盛り込めばちょっとやり過ぎなじゃないかな。そんな真梨幸子が嫌いじゃない(嗤
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一気に読まないと、どのジュンコだったけと、、、思ってしまう。
すべて、漢字は違うのだが、、、
連続結婚詐欺事件、不審死事件の容疑者の佐竹純子から発展していく物語。
昔の時代の出来事を風景に入れながら、そして、似た事件が本当にあったことを思い出させる小説。
親友のようで被害者のジュンコ。
事件を追っているジャーナリストアシスタントのジュンコ。
ショッピング中毒の守川美香の母ジュンコ。
社宅に住む主婦のジュンコ。
モンスターの女たちだが、、、精神を麻痺させられていることを理解できないような巧みな口車とそれによって壊れかけた思考力の成す不可解な事件が、怖く描かれている。
しかし、怖い物見たさで、一気に読んでしまった。
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2017年、11冊目は、真梨幸子。ドラマ原作ということは知ってましたが、自分、ドラマは全く観てません。
佐竹純子、ワイドショーを賑わす、伊豆連続不審死事件の容疑者である。篠田淳子は彼女の中学時代の同級生で、親友と周りには、見られていたが、彼女に恨みを持っていた。田辺絢子はノンフィクション作家、久保田芽依のアシスタントとして、佐竹純子の事件を追う。守川諄子は既に亡くなっているが、公にはなっていないが、行方不明となっている守川正志の母で、彼も事件に関係しているのでは、と田辺絢子は踏んでいた。福留順子は武蔵小金井の大手通信会社の社宅に住む主婦。佐竹純子の事件をきっかけに5人のジュンコの運命は絡みあってゆく。
近い時期に起こった、木嶋佳苗の婚活殺人、島根のスナック連続不審死事件を下敷きとした、真梨幸子のお得意パターンのイヤミス。女性の、エゴ、妬み、嫉み、表の顔と裏の顔、といった闇の部分がてんこ盛り。今回もソレが、ミステリー的なフックを伴い、グイグイと読み手を引っ張ってゆく。
大オチの着地はドチラなのかなぁ……。ソレを探りに、再読するのも面白いと思える。おそらく、簡単に割り切れるモノではなく、読み手と、その判断で変わるだろうが……。
◯◯◯◯は具体的にはどんな風に(ココがボカされてるのが、前述の二通りの受け取り方出来る理由の一つでもある)?あのエピソードいる?そして、クライマックスが少し弱く、幾つかの事柄と、多くの登場人物、その複雑な絡みが、スッキリとほどけきれない印象。その点含め、評価は甘めの★★★★☆としました。
木嶋佳苗の婚活殺人は、花房観音女史の『黄泉醜女』でも下敷きとされている。相違もあるが、読み比べるのも、また、一興