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斬新さで評判になった九州新幹線のデザインを行ったデザイナー水戸岡鋭治さんの経歴、デザインの考え方、業績、関係者との関わりなどをルポルタージュ風にまとめた本。深く関わっているJR九州の列車デザインの思想と舞台裏を紹介している。
帰省した際によく乗ったJR九州の列車は、1990年代頃からユニークなデザインになり、印象が大きく変化したのを覚えている。特に特急つばめは、とても居心地が良くて評判になっていてよく利用した。この本で、そのデザイナが九州新幹線のデザイナーである水戸岡さんだったということを知って、納得しました。彼は自然をモチーフに顧客がいかに居心地良く、楽しく移動できるかという観点で商品をデザインしています。コンセプトは明確で、顧客の目から見れば受け入れやすいデザインだけれど、車体や建物の設計屋とはかなり軋轢があったらしい。それまで良いこととされていたのを否定されるのには、どの世界でも抵抗があるのだろう。しかし、確固としたポリシーと実績で相手と協調しながら、自分のデザインを具現化させていく彼のやり方には、デザイナーとしては勿論、ビジネスマンとしての能力の高さを感じます。自分にとって気持ちが良いアイデアは、利用する人達も同じ=顧客目線でデザインすれば必ず成功するという自信もあるのでしょう。
ちなみに彼がプロデュースした鹿児島の笠沙恵比寿という施設に遊びに行ったことがあります。地方の漁村の中にあって、建物や敷地が垢抜けていた感じの印象的な造りでした。
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ななつ星など、ユニークな列車のをデザインした水戸岡鋭治氏の半生が綴られています。列車から駅舎、町おこしのことも考えながら、お客様のために心血を注いでデザインする。
アイデアは降って湧くものでなく、子どもの頃からの経験がアイデアとなるなど、彼のデザインや仕事に対する考え方が詰まった本です。
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基本的に 整理、整頓、清掃、清潔、しつけ
の5Sをどこにでも、持ち込むという。
デザインとどう関係があるの?と
読み進めると、なるほどと納得。
「感性の災害」
統一感もない色彩、整理されてないサイン
不要な看板やポスター
会社や家のなかもそうだよなぁ、と
今更気がつく。
コンセプトとは志
心、気持ち、思いを形にするのがデザイン
こんな幾つかのフレーズ。
読後、
すごい、の一言。
妥協することなく信念もって仕事する人に
ついていくんだな。
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB09847452