紙の本
うちの猫も青目
2016/06/24 20:27
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間から眠りを奪っていく猫をベースにしたいまどきの女子大生のファンタジックな恋物語?めでたし、めでたし。
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不眠症の理由が二人とも身近な人の〝死”ですが、苦しみながらもなんとか自分の人生を営んでいるので、深刻にならずに済みました。甘さ控えめ程々なのも良いです。でも、猫好きとしては、黒猫が恋人の仇あつかいなのはちょっと…。
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印象深いのはp256
榊が屋上で結月に語った最後にちゃんと眠った日に見た夢のこと。彼岸だとかあの世だとか、とにかくあっち側の世界なんだろうと思った。と語っている。その榊の見た夢の描写がきれいだった。
榊と結月が最初に会ったのも屋上で、飛び降りそうになってる(勘違いしてる)状態が逆転してるところもいい。初対面の頃より二人の心の距離はぐっと縮まってるのもよくわかる。
p274の結月の描写も好き。
〈ロココスタイルの椅子に腰かけているせいもあって、長いまつげを伏せて眠る姿はどことなく絵画的で、老人は一瞬写真に収めたいような顔をしたが、榊はさりげなくその視線から結月を隠した〉
イラストのことも少しだけ。
全7話の扉の絵と表紙の絵の共通点は夜空。そして黒猫の痕跡。ただ4と5と7話に猫は描かれていない。6話のキャンバスに向かっている小夜子のイラストは夜空よりも青空を大きく描いてるところも興味深い。
統一されてて素敵なイラストです(*^^*)
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予想してたよりずっと重たいお話だったけど、すごく好きだったー。大事な人が亡くなってるお話は、大抵しんどいしなんかやるせないんだけど、落とし所が好き。結月ちゃんが健気でかわいい。榊さん、幸せになっておくれ。
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珈琲が飲みたくなる話、そして誰かの隣で眠りたくなる話でした。
…私は読むのと食べるのと寝付くのだけは早いのですが。
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夜の闇に潜むちょっと不思議なお話かな、と思い借りました。
実際には亡くした人への想いなど軽く読み進めるのは辛いお話もありました。
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わたしもたまに眠れない日があって、こんな喫茶店が近くにあったらいいなあと思いながら読めました。
眠れない時、世界においてけぼりにされた気分になるのは、わたしだけじゃなかったと安心できた作品。
お話は色々な人間模様を交えながら睡眠を奪う黒猫を探すお話。
後半の畳み掛ける展開に夢中になって読めました。