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ロボットのタングがかわいい!読んでいくうちにどんどんかわいくなっていく。エイミーがあまり好きになれないから最後らへんのストーリーはいまいちだったけど、タングがかわいいから問題なし!タングにもロボットのお友だちができたらいいのにな。
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最初はなんだか面白くなかったけど、読み進むにつれて面白くなってきました。つまるところ主人公の成長物語なんだけど、それが表紙イラストどおりのルックスのロボットと旅をするうちに大人になっていく(悲しみを乗り越えていく)というのがミソなんですね。ロボットとアンドロイドの違いとか、ロボットやアンドロイドに感情があるのかとか、問題提起(?)も盛り込みつつ大団円を迎えます。
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タング、かわいかったわぁ。
本を読むときは、ブックカバーしてるので、タングの風体は、想像しながら読んでました。
ガムテープ、とか。
読み終えてカバー外したら、表紙にカワいいタングちゃんが現れました!嬉しかった!
作者さんは女性だったんですね。これも読み終えてから分かりました。
続きを読みたいです。楽しみにしています!
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庭の石畳の上に、ポツンと佇むレトロなおもちゃのような姿のかわいらしいロボット。
行きつけの書店で平積みになっていた、酒井駒子さんの手によるこのカバー画を見て、思わず頬を緩めながら本書を手にとっていました。
現代とそう変わらない雰囲気を持ちながら、高性能のアンドロイドが家事や仕事に就くのが当たり前となっていることからすると、少し未来になるのでしょうか。
イギリスの田舎に住む、法廷弁護士として成功している妻エイミーと、対照的に職にもつかず、親から譲り受けた家で、親からの遺産のおかげでぼんやりと過ごしている夫のベン。この夫婦の家の庭に、ある日忽然とボロボロの旧式ロボットが現れたところから物語は始まります。
タングと名乗るこの迷子のロボットに興味を持ったベンは、タングとともに、その生みの親を探す旅に出ることにし…
キュートで魅力的なカバー画と、面白そうなストーリーにも拘らず、冒頭しばらくは、何かと頼りないベンとそれに苛立つエイミーとのやり取りにこちらまでウンザリしました。それに加えて、うるさくて駄々っ子で言うことをきかないタングの様子を見て、少しでもかわいいと思った自分に腹が立ったほどです。
そう、誰一人共感できるキャラがいないところからスタートしたんです。
ところがところが、二人(一人と一体!?)が旅に出てからは、いくつものトラブルやいろんな人との出会いを通じて互いに理解を深め、少しずつ少しずつ変わっていく二人(いや、そやから一人と一体)の姿に、冒頭部での苛立ちも忘れてのめり込んでいきました。
そしてタングの仕草のかわいらしさ、微笑ましさといったら!
時にハラハラ、時にドキドキしながら、いつの間にか、ずっとこの二人と一緒に居たいと願っていました。
ストーリーは全く違うけど、ロボットと人間の温かい絆を描いたと言う意味で、これは現代の「ロビー(アシモフが書いたロボットものの短編)」ですね。本当にいい本でした。
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いやあ読んでる間とっても楽しかった!ポンコツだけど天真爛漫なロボット、タングのかわいいこと!そしてタングを愛してしまった冴えないベンが男として成長していく様子が感動的だ。表紙のイラストもかわいくて、久しぶりに紙の本を読む楽しさを漫喫した(^^)
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図書館で。水彩風な表紙が可愛い。
とりあえず主人公がどうにもこうにもうだつの上がらない男で何をするにも言い訳ばかりで周囲の事に無関心でなんでコレと奥さん結婚したんだろ?と思いました。なんて言うのか共通点もないし価値観もことごとく合わなそうな二人なのにな。
タンクは…これは可愛いと言っていいんだろうか?というレベルだなぁ…。緊張すると液漏れするロボットとか私だったら怖くてレンタカーとかベッドには寝かせられない。
自我を音量で通すのは子供らしいけど子供と同じではない分扱いが楽なんだか大変なんだか。この方の考えて居るAIの人権とか道具として使用された製品の境がよくわからないのでなんかコレはヒトとして扱うべき存在なのかどうかで大分ん?と頭をひねるところもありました。人と同様とは思えないよな、うん。
とは言え。男性のこういう気が利かない点、女性はイラァっとするよねぇ、みたいな所が非常に面白く、笑わせてもらいました。奥さんとの新婚旅行時の洗濯ロボは笑った(笑)
それにしても君に似合いの完全な人間になってやり直すなんて言ってたら多分そんな日は来ないと思うのでその結論にはちょっと不満かな。お互い不完全な所があってそこで妥協しながら生きて行くってのがオチなのかと思ったらそうでも無かった。でもタンクは子供には人気ありそうだ。
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あるロボットとの出会いから、変わっていく男。
近未来のSFですが、想像しやすい世界です。
アンドロイドがどこにでもいて働いている時代。
家事のために買おうかと相談もしていたベンとエイミー夫婦のところに、ある日、ロボットが迷い込みます。
四角い箱を重ねたような素朴な旧型で、どうも壊れかかっているかもしれない様子。
「タング」と名乗ったこのロボットに、なぜかベンは惹かれて夢中になっていきます。
妻のエイミーは、バリバリのキャリアウーマン。
ところがベンは両親の急死のショックで勉強も進まないまま、受け継いだ家で半ばひきこもりのような生活を送っていました。
エイミーが呆れて家を出ていくと、ベンはタングを直すために製作者を探す旅に出ます。
アメリカへ渡り、ロボットを巡る諸事情に混乱しつつ、さらに日本まで行くことに。
この日本がありがちな描かれ方ではなく、現実を踏まえて好意的に書かれているのも嬉しい。
予想以上に波乱の展開で面白いんですが、なんといってもタングが可愛くて可愛くて。
思い出しても笑顔になっちゃいますねえ。
切なくて、あったかい。
心をぎゅっとわしづかみにされつつ、楽しく読めました☆
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感想に悩むぐらいに名作。
ミステリー、人工知能であるAIの近未来、夫婦間の食い違い、出産・子育てなどを描き、そして、必ず癒やされるSF。
前例ないぐらいポンコツロボットが、子供のように可愛い過ぎて、一気読み間違いない。
母親経験のある著者による緻密な構成が素晴らしい。そして、読みやすく見事に仕上げた翻訳者もいい。
ハードSFに疲れた人達にも、是非とも読んで頂きたい。
作者のコンセプトは以下の通りなのだろう。
・ニートでダメ中年男性の再生
・子供の成長
・人間とAI(人工知能)との共存
・外見の差別
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家に迷い込んだロボットを修理する手がかり、人を探す旅に出る主人公の男。その旅で、ロボットのことだけでなく、自分とも向き合う出会い、体験があり…。
冒険心や、ロボットやアンドロイドがうろうろする世の中ってどんなものだろうという好奇心を、くすぐられる一冊です。もちろん、ロボットのタングも実に愛くるしい。
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最初はベンの情けなさっていうかやる気のなさにちょっとウンザリ気味だったし、うわぁ、この奥さん性格悪っとか正直思ってました(笑)
そりゃ、うだつが上がらない旦那にイライラしてるのはわかるけどタングを毛嫌いしなくてもって。
でも、読み進めるうちに引き込まれる引き込まれる。
なんなの、この可愛い子。
だだこねてみたり、寂しがってみたり、辺な遠慮してみたり。
だんだんロボットというよりちびっ子にしか見えなくなってきちゃいました。
2人の絆も深まってきて、このままずっと一緒にいればいいのに、とか、でもタングこのままじゃ動かなくなっちゃうし、とか。
ハラハラしながら、でもワクワクしながらどんどん読んじゃいました。
いやぁ、最後は見事なタングロス(笑)
まだまだ2人の冒険を読みたかったなぁ。
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2017/04/05
タングがとっても可愛くて愛おしい!
オチは途中からなんとなく想像できてしまったけれど、読み進めるのがとても楽しい作品だった。
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ぽんこつロボット・タングとベンの珍道中『ロボット・イン・ザ・ガーデン』…簡単に言うと、妻に愛想を尽かされた中年イギリス男のベンが庭に迷い込んで来た古いタイプのロボットのタングを直そうとアメリカに飛び、修理できる人探しの珍道中を描いているんだが、ベンとタングが互いを離れ難く感じてくる過程が好きだ…。タングが旧型まんまの形状で、どうも知能レベルも子供くらいなんだけど、とにかく壊れてるらしいのでそれが彼の能力のリミットなのか今のところ不明、不安になるとベンの服をつかんで後ろに隠れたり…可愛いの!!胸のフラップ(蓋かな)がちょっとの衝撃でぱかぱか開いちゃって、繊細さの欠片もない(笑)ベンがガムテープで止めるんだけど、不服があったり言葉返せない時にタングがこのガムテープをあの手でいじる様になるんだが、そう言うちっちゃい動作が愛おしい。ずーっと眺めていたくなる表紙。表紙買いする作品でもあるが、この表紙はイメージ絵ではなく、ちゃんと物語の一部分を切り取ったもので、意味が解る所まで読むと、この表紙が如何に素晴らしいかが解って更に好きになる、タングが。タングの手足の形状がなぜこうなってるのか、とか妻に愛想尽かされた、一見ぐーたらダメ男に見えるベンが、繊細と言うほどじゃないにしても一個一個気付いて行くとこがいい。小説読んでて思わず吹き出すってあんまりない。スクラブルのまがい物のボードゲームしてるタングとベン。存在しない単語はダメ、英語(イングリッシュ)だけってベンに言われた時の返答「タングの言葉。タングリッシュ」(笑)あとがきで作者が、子供が子供なりにこねる理屈とかを興味深く覚えてて反映してるんだなぁ、って思った。AIと人間の物語が好きな人は読みべし!!
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みすぼらしいロボット:タングが、さえない男:ベンと出会い、共に旅をして共に成長する物語。
とにかくタングが可愛くてたまらない!
何度もニヤけて、最後にはホッコリ幸せな気分にしてくれます!
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AIが発達し、家事などを代行してくれるアンドロイドを持つ家庭が増えてきている近未来。イギリスに住む主人公のベンは事故で両親を亡くしたばかりの無職の30代男性。
奥さんのエイミーはやり手の弁護士。愛し合って結婚したはずが、どんどん意欲的に仕事をこなし、忙しくなっていくエイミーに対し、まだモラトリアムな主人公は獣医としての勉強も頓挫し、ぼんやりと日々を過ごしていて、それがエイミーとの関係にもちょっと影響を及ぼし始めている。
そんな時、エイミーが自宅の庭にロボットを見つける。スラッとした体つきのアンドロイドではなく、四角い大きな箱の上に、少し小さな箱を乗せたような旧型のロボット。
ロボットを追い出すようにエイミーから言われたベンが、様子を見に行くと、そのロボットはアクリッド・タングと名乗り、見るからにどこか調子が悪そうだ。胴体にあるパネルの中を見ると、シリンダーに日々らしきものがあり、液体が漏れ始めている。修理してやりたいが、方法がわからない。
タングの身体に刻まれた幾つかの文字から、とりあえずカリフォルニアにある会社を訪ねてみようと考え始めたベンだが、タングの扱いを巡ってエイミーとベンは意見が対立してしまい、とうとうエイミーは家を出ていってしまう。
ベンは自暴自棄になりながらも、タングを連れて、タングを修理してくれる人を探して、アメリカのカリフォルニアに向けて旅に出るのだが…。
幼児程度の知能のロボットと、大人になりきれない男の道中記的な成長物語。
大人になりきれない男が、小さな子供の世話をすることで、世間や思いやりというものを知り、成長するという展開を効くと、少し前のハリウッド映画に似たような話がなかったっけ?という気がしなくもないが、その小さな子供を「ロボット」に置き換えるとこの物語になる。
身も蓋も無い言い方ですが、この物語がそれだけで終わらないのはやはりロボットであるアクリッド・タングの行動や発言が、人間ではないロボットとしての愛嬌や、魅力に溢れているから。
物語の進行に新味は無いものの、タングというキャラクターには魅力があるので、本国イギリスで映画化を期待する声があるというのも頷ける。
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中年ダメ男とポンコツロボットとの心温まるお話。
まあ読んでてロボットがもはやロボットというよりは完全に単なる子供に感じてしまいましたが。いっそロボットじゃなくて実際に人間の子供とかしゃべることができる犬とかでも・・・と考えたけど、それだと虐待的な話が生々しくなってくるのかもな・・・きっと作者さんは小さなお子さんがいてその育児体験からこのロボット「タング」が生まれたんだろうなあ・・と思ったらホントにそうだったようで。なるほど。
しかしこの話でちょっとおもしろかったのは「ダメ男」のダメっぷりの描写。基本的にこの男の視点で話が語られるので「自分がダメ男だ」と認識しての語りにはならず、むしろとげとげしい妻よりも彼の方に感情移入したくもなるけどでもやっぱりダメ男でもあり・・というなんとも絶妙のダメさ加減。ステレオタイプなダメっぽさじゃなくほんのりと、それでいてリアルに感じさせるさじ加減がすごい。