紙の本
あともう一押し!
2017/01/30 17:06
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もちっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙と店頭POPにつられて購入しました。
1つの出来事が軸になっていたのですが、最後の展開がこじつけ感が感じられました。
あり得ない設定の中、情が強くなる死神に対してグイグイ話に引き込まれていったのに、最後の出来事は、話をまとめるための無理矢理の流れのように感じました。
完結さはありましたが、個人的には残念さが残りました。
紙の本
面白かったです
2022/03/14 11:56
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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
犬に宿った死神が、ホスピスにて迷える魂たちを安らぎに導くハートウォーミングな話です。悔いを残して死につつある人に干渉し、思いを遂げさせてあげる所は漫画作品の死神くんを、悪い魂が邪悪なものに蝕まれてゆくさまは映画のゴーストを彷彿とさせました。
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面白く、心温まる物語だった。軽妙な文章で書かれているので、思いのほか読みやすかった。医療関連、患者に起こった病気もわかりやすく記述されていたのが良い。ホスピスに関わる人々の交流からも優しさが伝わり、患者の未練を解決していく死神は良い役割を果たしている。過去を紐解いていくのだが、患者に寄り添う心を持って、謎を解き明かしていく死神は、患者にとって良い存在になっただろう。死神と同様に、キーとなっていた人物が最後に尽き果ててしまうシーンは泣けてしまう。ホスピスが舞台なので、お別れは致し難いが、最後にほっこりした話。
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知念作品の中ではあまり好きな展開ではなかった。
各章で登場人物の過去が1つのストーリーになるのにもうひと捻りがあっても良かったのではないか。
全てが予想の範疇で展開していたのにちょっと物足りなさを感じた。
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伊坂幸太郎や辻村深月も同じようなテーマで名作を出しているので二番煎じじゃないといいなあと失礼なことを思っていましたが、とんでもない、すごくいい作品でした。レオの口調がたまに鷹央先生みたいになるのはご愛嬌。エピローグは涙があふれた。
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本作の初版は2013年11月に刊行されている。僕は天久鷹央シリーズで知念実希人さんの作品を読み始めたので、こういう作品も書いていたのかと、ちょっと驚いた。
犬の姿を借りて、地上に降り立った死神のレオ。派遣先は、洋館を利用したホスピスだった。彼ら死神の任務は、未練を抱えたまま地縛霊となりそうな魂を、『我が主様』のもとへ導くこと。死期が近い患者たちの、過去を解き明かしていくレオ。
聞いたことがあるような設定だなあと、序盤で思った。即座に思い出したのは、伊坂幸太郎さんの『死神の精度』シリーズだった。「千葉」と名乗る死神の任務は、調査対象者に1週間密着し、生死の判断をすること。「千葉」は調査対象者を成仏させるわけではないが、本作の死神と役割が似ていないこともない。
犬となって派遣されたレオは、人間を下賤な存在と言ってはばからず、仕事ぶりは極めて事務的だったらしい。そんな彼が、ホスピスに勤務する看護師の女性に拾われたことから、人間の情に触れ、考えが変化していく。やがて訪れるホスピスの危機に、果敢に立ち向かう…という、なかなかベタな展開である。
最初は個々の患者に接触し、未練を解消していく。これら1編1編も十分すぎるくらいベタだが、並行して、ホスピスとなっている洋館の過去の悲劇が明かされていく。最後には、全員一致団結して敵に立ち向い、大団円を迎えるわけである。いかにも極悪人らしい敵の人物像に、苦笑する。金のためとはいえ、手間暇かけるものだ。
読み応えは十分だが、肩の力がいい具合に抜け、カラッとした印象の『死神の精度』と比較すると、ウェットな作品だ。ウェットだから悪いということはないが、個人的には狙いすぎな印象を受ける。文庫版の帯には、でかでかと「感動!」と書かれているが…。
舞台がホスピスという以外、医学にはあまり関係ない作品である。こういう展開では、医学的知見を入れる余地はないだろうし、デビュー間もなくチャレンジしたとも言える。初版刊行当時、本作がどれだけ売れたのかわからないが、本作が文庫化されたのは、現在の知念さんが、メディカル・ミステリの旗手として地位を確立したからだろう。
素直に感動した読者が正しいのかもしれない。
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評判は嘘ではなかったようだ。ユーモアたっぷりの最上の感動物語。何とか涙を堪えようとしたのだけど、最後の一文で涙腺決壊でした。
あらすじ(裏表紙より)
犬の姿を借り、地上のホスピスに左遷…もとい派遣された死神のレオ。戦時中の悲恋。洋館で起きた殺人事件。色彩を失った画家。死に直面する人間を未練から救うため、患者たちの過去の謎を解き明かしていくレオ。しかし、彼の行動は、現在のホスピスに思わぬ危機を引き起こしていた―。天然キャラの死神の奮闘と人間との交流に、心温まるハートフルミステリー。
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犬の姿に封じられ、地上に左遷された死神のレオ。
死に直面する人間を未練から救うため、患者たちの過去の謎を解き明かしていく。
ここまでである程度ストーリーが想像できるかと思いきや、後半はなにやら雲行きが怪しく、はらはらする場面もあり、読み応え十分。
そして、優等生ながら自分が案内する魂たちの行く先さえ興味のなかった死神も、ホスピスで出会った人々と触れ合う中で、変化を遂げていく。
最近、帯の「涙」とか「感動」とかいう言葉に踊らされてきたが、これは文句なし。エピローグでレオが語る「未練が生まれる理由」がまたぐさりとくる。
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ホスピスと言う難しい問題をユーモアを交えミステリ仕立てで読ませる。ちょっと先が読めてしまったりするのが残念
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2016.6.23読了
死神といえば伊坂幸太郎「死神の精度」の千葉さんをまず思い浮かべるのだが、ゴールデンレトリバーのレオもなかなか頼もしくて愛らしい。シュークリームがむしょうに食べたくなり買いに走ってしまった。
私が亡くなった時にはレオに案内して欲しいな♪ヽ(´▽`)/
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ツンデレ死神犬の仕草がやたら可愛いミステリー。
謎解きは少々物足りないけれど、ファンタジーとしてはとても楽しめました。
伊坂さんの死神といい知念さんの死神といい、ちょっと薄らとぼけた彼らは怖い存在では全くありません。
でも死神レオの正体は実は…。
終末医療の現場は死と直結しており、難しい舞台だと思います。それを誠実に描けるのは作者が医療従事者ゆえなのでしょう。
死んだら魂は何処へ行くのか。私もそのときにはレオに案内して欲しいなあ。
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この本もランキングを見て少し惹かれたので買ってみる。
犬に姿を変えた“死神”が、死後の魂が成仏できるよう、余命少ない日々をホスピスで過ごす人々の人生の悔恨を晴らしていくお話。
戦時中の悲恋、洋館で起きた殺人事件、色彩を失った画家…。どうして彼らがいまだに悔いを引き摺って生きてきたのかを、“死神”が彼らの潜在意識に入り込み推理していく。
これだけだとよくある話の作りに過ぎないところが、晴らした筈の過去の出来事に今日に繋がる因縁があり、ホスピスとなっている建物にも曰くがありで、それらが繋がり合わさって、物語としては捻りの効いた展開に。
ただ、現代のお話であるにも拘らず何だか古めかしさを感じさせ、今ひとつ登場人物に魅力がなく、良く練られたお話なのに何だか惜しい。
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実はツイッターで作者をフォローしているのは、猫が可愛かっただけで、作品は読んだことなかったんです。すみません。
少しミステリー要素もあるファンタジーです。ポイントは犬の姿に落とされた主人公の少し天然なところ。優しい話に涙しました。(このところ、優しい話に惹かれるけど、疲れてるのが原因だってら、嫌だなあ。)
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主人公は、死神。
死んだ人の魂を「わが主様」のところまで案内をしてる。だけど未練たっぷりの魂は素直についてきてくれない。
なんとか未練をなくそう! しかも生きてるうちに! ってことで犬の体になって奮闘する。
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犬に憑いた死神(?)が、死期近い人たちの心残りを解決。
最後の展開はちょっと読めちゃったけど、面白かった。