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登場人物は、わりとステロタイプ。
「犯人」も途中で予想した通りで、
大きなどんでん返しはなかった。
が、読みやすい文体と、かなり特殊な世界を
「不気味なまでに精緻に描く」描写力で、
最後までぐいぐい引き込まれて読んだ。
これぞ「筆力」というものか。
解説に「筆者は全く取材に出ない」とあったが、
それでいて難解な専門知識・用語を縦横無尽に駆使し、
目の前で見ているかのようなリアルな解剖シーンは...
まさに「筆力」なのでしょう(^ ^;
お食事中には読まない方がいいようなテーマです...(^ ^;
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やっぱり中山さんは普通に面白い。
いわゆる法医学ものなんですが、素人の目を通しながら以外な事件や真実を描きだしてる。
おなじみの古手川も含め中山作品の一つのピースになってますね。
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ミステリー連鎖に導く5話。ラストに発した光崎先生…"勝手にしろ"ではなく、"勝手にし給え"が鯔背な上司ぶりダネェ♪。
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法医学という興味深いジャンルなので、存分に楽しめました。司法解剖を取り巻く状況など、初めて知ることも多く、とても為になりました。
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先に連載のヒポクラテスの憂鬱を読んでしまったものの面白かった!!!この中山七里という作家は、元々サラリーマンだったにもかかわらず、こんなにも医術用語と場の雰囲気を的確に伝えてるところに感嘆します。。。ホントに。。。
しかも、本人は医術なんて全く無知で少し文献読んだらあとは想像を膨らませるだけらしい。
ましてやものすごい勢いで執筆しているらしく、年間に何冊も何冊も書いてるっていうからすごい。。。内容も被ってきたりしそうだけども。今のとこ三冊しかこの作家の小説は読んでないけど、要所要所に主人公が被っていたりと、全体を通して物語が少しづつ繋がりをもたせているところにもびっくり!!!
今後もかなり期待の作家です!
ヒポクラテスシリーズも続編期待!!!
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内容(「BOOK」データベースより)
浦和医大・法医学教室に「試用期間」として入った研修医の栂野真琴。彼女を出迎えたのは偏屈者の法医学の権威、光崎藤次郎教授と死体好きの外国人准教授・キャシーだった。凍死や事故死など、一見、事件性のない遺体を強引に解剖する光崎。「既往症のある遺体が出たら教えろ」と実は刑事に指示していたがその真意とは?死者の声なき声を聞く、迫真の法医学ミステリー!
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この作家では珍しい医療小説。
ドラマ化にあたり北川景子さんが主役だつたらしく、カバーが二種類重ねてかかつてゐた(*^_^*)。
登場人物のキャラクタ造形が秀逸。
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いつも迫真の描写を楽しませてくれる中山氏が今回舞台に選んだのは法医学教室。
唯我独尊の振る舞いを見せつつも、その能力と職務への誠実さで一部の人からは圧倒的な信頼を得ている光崎教授がなんとも魅力的です。
専門知識と事件の繋げ方が秀逸で、単なるお仕事小説に留まらない内容の濃い作品でした。
主役と脇役が入れ替わりながら個性の強いキャラクターが複数の作品に登場するところも中山ファンの気持ちを擽ります。
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法医学ミステリーとあり興味を引いたのだけれど、解剖の描写がリアル過ぎてかなり読み飛ばしました。
登場人物のキャラ設定や絡みは面白いけれど、作品としては苦手な部類でした。
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やっぱ法医学教室といえば女性が主人公w
もうこれは中山七里ファンとしてはたまらないクロスオーバー、光崎教授や古手川くんが出てきてテンション上がるわ、短編集でありながら最終的に大筋の目的が解決するという、静おばあちゃんにおまかせ的な運びで読みやすいわで、あっという間でした。
でも名前だけで渡瀬さんは出てこないのね。
はい、このままヒポクラテスの憂鬱読みますー。
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哀しみや情にとらわれず人として成長していくプロセスとプロとして真実を追う執念を感じる作品です。古手川刑事や渡瀬警部(登場しませんけど)の変わらない爽やかなワイルドぶりにもニヤリとさせられますね。
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医学的なこと監察医のことは現状を含め詳しいことは分からないけれど、小説なので多少色濃く、うまいように書いているんだろうなあ。一つ一つ短編の集まりかと思ったら、大きな一つのものがあったのですね。個性的な登場人物、主人公の心の変化がよく描かれ楽しめました。ただ、中山さんの作品はこれが最初なので、他の作風がわからないけれど、少しばかり、四文字熟語(あったかな)、慣用句をつかって表現しなくてもいいんじゃないかと。そこだけ浮いた感じを覚えた。
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研修医の栂野真琴は単位不足のため、法医学教室に入ることに。
傲岸不遜な解剖医の光崎教授と死体好きの外国人准教授キャシーに振り回されながらも、真琴は教授の信念と一流の解剖技術を目の当たりにし、法医学にのめりこんでいく。
何の事件性もない遺体を強引に解剖しようとする光崎教授の真意は―—。
5つの連作短編集。
テンポと歯切れのいい文章と、キャラ立ちしている登場人物たちが生き生きと活躍する緩急ある構成に、夢中になって読みました。
どの登場人物も魅力的で、彼らが繰り出す明解な会話や医療に対する真摯な態度にはしびれました。
古手川刑事もキャシー教授も良いのですが、中でも光崎教授の突出したキャラの濃さが半端ない。
「生きている人間は嘘を吐くが、死体は真実しか語らない」という彼の言葉。
数多の死体と向き合ってきた、不遜な性格ながらも凄腕の技術を持つ彼だからこそ言える、短いけれど含蓄のある言葉は後々効果的に響いてきます。
また、「異状死」でもほとんどは解剖されず立件されないという日本の司法解剖の現状や、解剖を忌避する日本人独特の遺族心理など、自分の無知を思い知らされる点もたくさんありました。
人間の実態を見すえる徹底したリアリズムの眼差しは、読者をクライマックスへと力強く導いてくれます。
解剖までの手続きや医療知識が間違いだらけという感想を書いている方もいるみたいですが、エンタメとして楽しめたので気になりませんでした。
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法医学教室を舞台とした短編連作ミステリ。
よく「酸鼻を極める」というような表現があるが、読んでいて想像するとくらっとくるような死体描写が多い。そういう意味では下手なホラー小説より怖い。
ミステリとしてはわかりやすく読みやすい。
解説を読むと、作者さんの異常なまでの器用貧乏っぷりに驚く。ほんとに?
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表紙からの印象とは違った。
やっぱり中山七里は面白い!!
まとまりの無い主要キャラが良い味を出してる。
光崎先生かっこいい・・・!!