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投稿者:海南浪士 - この投稿者のレビュー一覧を見る
美しくってわがままで自由奔放な相庭陽子の魅力がすさまじい。自分が魅力的なことを完全に理解した上でのあの数々の誘惑。恐ろしい。主人公の母親が亡くなってしまってからはどうなるんだろうとハラハラしました。本のカバーデザインも好き。
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吉屋さんの小説は初めて。言葉が少し古いけれど、テンポもよくて読みやすい。ロボットの君との関係を、もう少し丁寧に書いてほしかった気がする。
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もえ。文庫化してうれしい。高いけど。
少女小説と百合が好きな人で読んだことないのはかわいそうだとすら思う。
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またもやさやかさんが表紙を飾る小説です。いつか買ってゆっくりよんでみたいです。やっぱり少女小説って昭和な雰囲気がながれているんだろうか・・・わかんないからよんでみたい!
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出だし、中盤までは「おお、面白い!!」とどんどん読み進めたが、後半はやや失速。
終わり方はちょっと甘い、というか少女小説だからこうするしかないのかなというようなキレイな終わらせ方。
でも登場人物は魅力的で素敵だった。
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出てくる女の子達がとても可愛らしいです。
とりわけ、陽子さんがすごい。妖艶なしぐさの中にも、コケットリーな愛らしさ、いじわるさが見え隠れしていて、とても魅力的に描かれています。自分がほしいものはほしいと駄々をこね、したいことはだってやりたいんですもの、とやり通す。
見事なわがままっぷりを可愛らしく邪気なく発揮する、それが美しい少女のあるべき姿のような気もします。
わすれなぐさの香水ってどんな香りなんだろう。
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いつの時代も変わらぬ、女子学生の友情を描いた作品。
時代設定が結構古いので、言葉遣いが今とは異なりとてもキレイ。
複雑な年頃の危うい友情と愛情を鮮明に描き出している。
スリリングな会話があるものの、後味はすっきり。
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2011.12.16 読了
表紙買いだったのですが、
読み始めてすぐに世界観にひきこまれ、最後までスラスラ読めました。
文章が綺麗。
登場する3人の少女の性格が全く違っていて面白い。
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昭和初期の東京のお金持ちの暮らしぶりが好きで(笑)。女学校に通い、おうちは麹町、お買い物は三越で、とか。 あと、なんというか文章のリズムが好き。流れるような。 あと、男尊女卑的なこととか女は家に入るべきとかいうことへの疑問とか、だれでも自由に思うように生きればいいというような考えもいいなあと。
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牧子の風変わりな性格が、あまり上手くは表現しきれていない気がした。
言葉遣いが美しいので、見習いたい。
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古き良き女学校、と思いきや、そこにある心情は今の私たちと特に変わらなかったり。男尊女卑が今より生活の中に強く影響していたのがわかる。
全体的にファンタジーのような趣きだけど、母の死を忘れてしまいたいと言わんばかりに陽子の手管に巻き込まれて、知らず享楽の中に落ちて行く牧子の様子がリアル。
後半、牧子のお父さんが嘘みたいに物分りのいい快活なお父さんになってしまったのと、陽子が病気をきっかけに一皮向けるあたりが一気に童話に戻ってしまった感じがする。
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昭和初期の、宝塚などの断層の麗人に憧れ、同級生の女の子に憧れをもつブルジョワの女の子、陽子ほか、二人の女の子が女の子に憧れを持つ話。
水泳部の合宿にまで、陽子がついていくシーンはおもしろい。
淡い少女の物語で、どろどろとはしていない。
母をなくして、陽子に連れ回されて遊んでいた少女が、心を入れ替えるなどの話。
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主人公、個人主義の牧子は家庭では父親の男尊女卑思考に反発、お金持ちのお嬢さまであるクレオパトラの君・陽子は牧子を手に入れようと必死、優等生ロボットの君・一枝は戦争で亡くなった父親の遺言の通りに弟をたてることを強いられている。陽子は牧子に自立的な男性的役割を求めていたが、結局家庭人としての女性を象徴する一枝を選んだ結末はあまり吉屋信子らしくないなあと思った。
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情というものはいつの時代も大きくは変わらないのでしょうね。当時としては男尊女卑に対する大いなる批判だったのかもしれないけど、現代と比べてまだまだ男尊女卑の社会規範に染まっているように思う。
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同性に憧れたり、お近ずきになりたいと悩んだり、他の人と親しくしているのを妬んだり…ということは一般的にあまり他人と共有しにくい感情だと思いますが、その辺りが美しく描かれており魅力的でした。
時代が違うなと感じることがありましたが、もし自分の思春期に手に取っていたなら夢中になっていた気がします。