紙の本
ま、児童書としてはツボをしっかり押さえています。大人の目には、ケッ!またかよ、みたいなところがあるんですが、でも子供なら喜ぶ。ちゃっかり恋愛も入れるし。でも、大人が感心するようなところだってあります。私は二か所、おお、って思いました。ま、それが全体の評価につながらないところは致し方ないかな、なんて思いますけど・・・
2010/03/27 20:21
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
けっこうコマメに読んでいたはずナンですが、見落としていたはやみねの一冊がこれ。ま、私はあまり『怪盗クイーン』シリーズを評価していないので、見落としというより見捨てていた、と言ったほうが正しいかもしれません。ちなみに、挿絵は『名探偵夢水清志郎』シリーズと同じ村田 四郎 K2商会というのが嬉しい、っていうかK2商会って、ちがうんじゃね? 装丁は久住和代。
とりあえず内容紹介は本の二ヶ所についているので、コピー。まずはカバー後。
*
ヨーロッパを横断する、オリエント
急行。 それは、赤い夢をあざやかに
彩る、かずかずの大事件の舞台となっ
てきた。 そして、いままた、古より
伝わるパンドラの匣をめぐって、 新
たな事件が……。 偶然か、はたまた
運命か、 乗車するのは名探偵夢水清
志郎、 そしてきっとどこかに怪盗ク
イーン。 古都イスタンブールから花
の都パリへと向けて、 オリエント急
行がいままさに発車する――!!
*
次が、カバー折り返し。
*
ヨーロッパをつらぬいて走る、オリエント急行――。
華麗なる事件には、ふさわしい舞台が必要だ。
乗車するのは、名探偵・怪盗・探偵卿・海賊……?
さらに謎の犯罪組織・黒猫――。
役者はそろった。史上最大のおまつりが、
もうすぐはじまる――!!
*
となっています。これ、映画にしたらけっこういけるんじゃないかな、なんて思います。オリエント急行を扱うだけで、話が華麗で大きなものになる。でもアニメではだめ、この面白さは実写でこそなんです。勿論、日本人は夢水清志郎以外は全く不要。きっと楽しいアドヴェンチャー小説になります。
そう、ミステリじゃなくてあくまで冒険小説。怪盗ルパンの流れです。とはいえ、おお、と思うところがないわけではありません。それが夢水清志郎乗車の経緯。はやみねがきちんとミステリのツボを抑えていることがよくわかります。ま、あとの展開は定石通り過ぎて面白くはありませんが、通い慣れた道を辿るような安心感はあります。
ま、あとは読んでもらうとして私としては目次に注目!といいたい。いかにせっせと書き写したので、チラ見してください。
もくじ
おもな登場人物
OPENING
第一部 乗車準備
01:日本 夢水清志郎
02:地中海 ジャック
03:トルバドゥール クイーン
04:イスタンブール マンダリン
05:ベラ・パラス・ホテル 二つのテーブル
06:イスタンブール 黒猫&ヤウズ
幕間 オリエント急行、間もなく発車します
第二部 オリエント急行発車
01:シルケジ駅 早朝
02:イスタンブール~スピレングラード
03:スピレングラード~ジュルシュ
04:ジュルシュ~ホルトバージ
05:ホルトバージ~ブダペスト
06:ブダペスト~ランス
07:ランス~パリ
ENDING
あとがき
おまけ
はやみねかおる作品リスト
どうです、目次から幕間にかけて段々タイトルが長くなっていって、エンディングそこを頂点に、ENDINGに向けて短くなっている。なんていうか正規分布曲線に似てません? このままじゃ分かりにくいから-90°、逆時計回り方向に回転させてみてください。ね、自然な山が見えるでしょ。
なんていうか、私はそこに最も感動したわけです、はい。
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夢水清志郎VS怪盗クイーン!
二人とも最高です!!見ごたえあり!!!
個人的にはジョーカー大好き☆
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夢水清志郎とクイーンが共演。
内容が内容だけに出版される前はどんな厚さで出されるかと正直ヒヤヒヤしたw
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クイーンと教授の共演!両方の作品ででてくる登場人物が同じ本ででてくるというのは、実に面白いものですね(笑)教授はいつも通りマイペースで、なんだか少しほっとしてしまいます;
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夢水清志郎とクイーンのコラボ作品。対決、楽しかったです。探偵と怪盗っていいよね・・・。最後のおまけも気に入ってます。
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ヨーロッパを横断する、オリエント急行。
それは、赤い夢をあざやかに彩る、かずかずの大事件の舞台となってきた。
そして、いままた、古より伝わるパンドラの匣をめぐって、新たな事件が…。
偶然か、はたまた運命か、乗車するのは名探偵夢水清志郎、そしてきっとどこかに怪盗クイーン。
古都イスタンブールから花の都パリへと向けて、オリエント急行がいままさに発車する―!!小学上級から。
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夢水清志郎と怪盗クイーンのダブル主演とはっ! 怪盗と名探偵の対決! これ、ファンにはたまらないよ~。そして舞台が「オリエント急行」。どことってもおいしすぎるぞっ。
謎解き部分も面白いけど、このシリーズはやはりキャラの面白さが勝ってるなあ。そして「東洋の神秘」に爆笑……この作品でのツボは、「神の味噌汁」でした(笑)。
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また、あの二人が対決する!!題名だけでも面白そうだったけど、やはり面白かった。それにジョーカーとRDに怒られるクイーン、面白かった。
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ヨーロッパを横断する、オリエント急行。それは、赤い夢をあざやかに彩る、かずかずの大事件の舞台となってきた。そして、いままた、古より伝わるパンドラの匣をめぐって、新たな事件が……。偶然か、はたまた運命か、乗車するのは名探偵夢水清志郎、そしてきっとどこかに怪盗クイーン。古都イスタンブールから花の都パリへと向けて、オリエント急行がいままさに発車する――!
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はやみね先生の二大シリーズ、夢水探偵と怪盗クイーンが競演するお話です。
『いつも心に好奇心!』の『怪盗クリーンからの予告状』で、クイーンが世に産み出された時から二人はライバル。
『オリエント急行』の名をタイトルの冠すだけのことはある名対決でした。
児童書ならではの大胆な展開ですが、歯ごたえのあるトリック、そして誰がクイーンかを考えるのも、もう一つの楽しい謎です。面白かった!
家族の絆や運命の出会いもアクセントで良いです。
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夢の共演、らしいのですが、探偵の方はともかく
怪盗の方は読んだ事がないので…。
おかげで、探偵と担当さん以外、怪盗の人達なのか
それとも普通の登場人物なのか、分かりませんでした。
結論としては、どちらも呼んでいる人の方が楽しめるかな? と。
内容としては、某金持ち兄妹の犯罪を
『犯罪』として確定させる事。
その過程は面白かったですし、少年少女模様も面白かったです。
ただ…やはりというべきかどうか、なのですが
こういう大人は知り合いたくもないですし
こういう大人にもなりたくないです。
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なーるほどね。ここで、ヤウズ初登場か。
そして、久しぶりにジョーカーの強さが際立つわけです。
彼、実は凄い達人だけど、周りがもっと凄いのでぜーんぜん目立たないという不憫な人です。
クイーンの小姑でしかないものな。
列車と探偵(あるいは怪盗)って、形式美の一つと思うんだよね。
電車じゃなくてさ。
電車だったら、急行ね。
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怪盗クイーンのファンのわたしにとってはとてもおもしろかったです!!パンドラの箱を盗んだり、何回も夢水清志郎にみつかるところなどが、一番おもしろかったと思います。
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教授とクイーンの初対決かと思ったら違った。(初対決は『いつも心に好奇心!』に収録の"怪盗クイーンからの予告状"で)でも対決というより、マンダリンやボタンの物語に二人がお邪魔した感じだった。教授は今回もひとりだけ食い倒れの旅。食べてる料理を検索しながら読んだら面白かった。クイーンシリーズは読んだことがないため、キャラを把握するのも一苦労。ジョーカーの過去を知らないから、ヤウズとの関係性がいまいちよくわからなかった。
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ヨーロッパを横断する、オリエント急行。それは、赤い夢をあざやかに彩る、かずかずの大事件の舞台となってきた。そして、いままた、古より伝わるパンドラの匣をめぐって、新たな事件が・・・。偶然か、はたまた運命か、乗車するのは名探偵夢水清志郎、そしてきっとどこかに怪盗クイーン。古都イスタンブールから花の都パリへと向けて、オリエント急行がいままさに発車する――!!
夢水とクイーン再び、です。はやみね先生の二大人気キャラが共演なんて黄金コラボとしか言いようがない。こういうところで楽しませてくれるのは先生ならではだなあと感じます。ボタンとジャックの恋が可愛いんだけど、マンダリンが他の女とデキてるんじゃないかと疑うボタンに笑ってしまいました。キレたらやばそうなので、ジャックにはしっかり嫁の機嫌をとってほしいものですwしかしクイーンの変装をしっかり見破りながらも、最後まで種明かししない夢水はさすが赤い夢の住人だなあ。