電子書籍
鉄塔青春ファンタジー
2021/10/22 19:50
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投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
まさに見事な青春鉄塔小説でした。世の中には鉄塔マニアというものがいるらしいのですが、私にはなかなかその気持ちは理解出来ません。この小説でも鉄塔の魅力が熱く語られますが、読んでてそこまではのめり込めませんでした。しかし、作中で躍動する伊達や帆月、比奈山らの姿からは青春の自由な生き様を感じることができ、勇気をもらいました。ファンタジー的な要素も多分に含まれていますが、「鉄塔」という確固たるリアルな現実を柱に据えているので、違和感なく読み進められます。青春恋愛小説的な面もあり、なかなか爽やかな小説でした。
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ファンタジーだったんだ・・・
期待してたほどではなかったなあ~
鉄塔マニアがいるんだって初めて知ったわ
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処女作も読みました。
今作、更によくなってるなぁという印象。
鉄塔さんとして知っている人柄が、主人公の伊達くんから感じられた。
女の子にドギマギしちゃう感じ。
クラスと男子と自転車で相乗りしてプールに行って、着替えるときは無言になっちゃう感じ。
なんかリアルな男の子に、ほのぼのというかニヤニヤというのか、「ああ、わかるわかる」という感じ。
そして、謎の部分をいくらか残すのも良かった。
すべてが明らかにされないところ。
人生って、そうだもんね。
すべての答えが明らかにされるとは限らない。
ただ、読みはじめてからずっと、うっすらと不安がつきまとった。
この話はどこへ向かっているんだろうって。
友情モノでもなく、恋愛ものでもなく、幽霊・妖怪ものでもない。
どれもが少しずつ混じり合っていて、そうしたかったのならそれは成功しているのだけど。
はっきりしないまま、物語が進む。
なんだかどういう所に自分の気持を置けばいいのか、曖昧なまま後半に続く。
後半になってやっと物語が加速し始める。
もしかしたら、こうして何事もカテゴライズして物事をはっきりさせたいのは、自分の年令もあるのかもしれない。
今時の若者は、さらさらと漂うようにして摩擦を起こさずに進むのかもしれない。
明比古くんの正体は謎のままだったな。
先生の物語はいつも、ミステリアスな部分を持った人が出てきて、まるで本は続きものでこれから徐々に明らかになっていく…雰囲気がある。
本当はもっと先生の中で物語は続いていてるのかも。
帆月ちゃんの能力?とか伊達くんとの恋のような何か美しいものとか。
あー、でも帆月ちゃんが「大人をなめんな!」と言うシーンがあるけど、あれはどうかな。
中学生も高校生も、女子は若さが売りだって彼女たちは思ってるでしょ。
子供扱いは嫌だけど、自らをわざわざ大人扱いはしないと思うな。
でも、帆月ちゃんならそういうのかもしれないか。
全体として、初々しくて瑞々しいキラキラとしたものを見ているようでした。
薄いガラスでできた何か美しいもの。
そっと扱わないとすぐにでも壊れてしまうような何か。
次にも期待。
あ、物語に関係ないですけど気になったこと。
P241の最後の二行、字が小さくないですか?
こんなことってある?
何故に突然字が小さくなるの…これも謎。
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この本、とても好きです。
読むたびに同じところで異常なくらい涙が出ます。
主人公の少年があれこれ迷ったりしながらも、不器用に気持ちと行動を重ねていこうとするところに、心も涙腺もぐっと来ます。
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中学生の夏の課題図書にしてほしいくらい爽やか青春ストーリーだった!
神社のとこなんて怖くてハラハラしながら読んだ。そもそも日常の中のファンタジー、っていうのがもう本当にツボなので、たまらんものがありました。
この小説を読み終わったあとベランダに出て鉄塔を探してみた。
山側に鉄塔は並んでいて、なるほどちゃんと繋がっていたし、形も案外違っている。
あの鉄塔の近くまで自転車ではどれくらいかかるんだろう。試しにマップで「鉄塔」と検索してみたけれど、県外の工場を案内されてしまった。
どうやら行くしかないらしい。あの鉄塔を間近で見るために。
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青春・恋愛・ファンタジー。いろいろな要素が混ざった爽やかな物語に感じました。そしてなにより鉄塔に着目した点がとてもおもしろかったです。普段は気に留めないけれど、外をよく見てみると鉄塔は身近に建っていたんだなあと気付かされました。
最後まで読んでからもう一度タイトルを見ると、その中に主人公たちの姿と思い出が詰まっているような気がして、なんだかやさしい気持ちになれます。ほんとにすてきなタイトルです。大好き。
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鉄塔オタクの彼、ひと夏の淡い体験
中学一年の夏、突如として幽霊が見えるようになった彼と、学校の屋上から自転車で空を飛ぼうとした彼女、そして鉄塔オタクの僕、鉄塔の天辺に見える人影はナニモノ?
忘れることと、忘れられることは全く違う。未来のあなたは、、、どこに繋がっていますか?
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少年少女の揺れ動く心の描写に感動。こんな青春送りたかった…と思わされた、悔しいと思わず褒め言葉。
著者の好きなもの、鉄塔がうまく融合していて、本の中でも聳え立っていて、素敵でした。
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鉄塔好きには「鉄塔 武蔵野線」に続くたまらない一冊となりました。
伊達くんと帆月や、比奈山くん達それぞれ
のその後の話も書いて欲しいかも…。
京北線94号鉄塔に会いに行きたくなった。
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現在季節がちょうど夏ということもあって、久しぶりに読み返しました。
ファンタジー要素もありつつ、こんな夏休みを送ってみたかったなと思う作品です。
帆月と伊達はこの先どうなるんでしょうね。
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自転車に羽根を取り付け、校舎の屋上から飛ぼうとするような奇行を繰り返す中学女子帆月。ある日、帆月が僕のところに、公園の近くにある鉄塔について尋ねてきた。その鉄塔の近くには、幽霊が出ると噂になった、閉鎖されたマンションが有った。幽霊が見えるという比奈山と帆月と僕の3人は、帆月が不思議なものを見たというその公園へ向かう。
作者の名前が、携帯小説のペンネームみたいだし、夏、少年少女ということで、軽い青春小説だろうと買ったんだと思う。鉄塔というのは、さすがに登らないだろうから、おそらくメタファーみたいなもので…。
ガチ鉄塔小説やん。作者が本気の鉄塔マニアで、武蔵野鉄塔のナンバリングから塗装、男鉄塔女鉄塔、ガイシの数まで、序盤から鉄塔知識のオンパレードで、これはいいぞという感じになる。やっぱりさ、自分の趣味で深くなった知識を、付け焼き刃ではなく織り込んだ文章って、魅力があるんですよ。
そして、帆月の見たという幽霊か妖怪のようなものの謎を解くため、夏休みに3人で鉄塔を中心に集まっては議論していくのだが、そこら辺は誰が発した言葉だったりがわかりにくい部分はあるものの、そこは荒削りとして勢いが有ってよい。
クライマックスは、ファンタジー的になり、ジブリやアニメ会社製アニメといった感じの見たようなストーリーになって行く辺りは賛否が分かれるであろう。
全体にアニメ的というか、視点が主人公から離れることが多く、アニメを見てきた人の文章って感じなんだろうなあ。クライマックスシーンの視点がかなりわかりにくい。最近、アクションシーンの描写が理解しにくい小説が増えているが、そういう時代なんだろうなあ。何がどうしたという部分が、アニメのああいう感じというのを知っていなければ想像ができない。
友達との友情というところは、全体にドライで軽い。キャラクターもそれほど強く設定されていないので、読みやすいが不満を感じる人もいるだろう。
予想していたよりも密度が濃い小説だったことと、まさかのよく知る浦和あたりの話だったので、個人的に満足感。
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ーこんな夏休みを送りたかったーという帯に惹かれて読書。
読みやすかったし、久しぶりのファンタジーで、ワクワクした。
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ラノベとか児童書またはアニメっぽいなぁと思う。
中学生のリアルな夏休みと思いきやファンタジーだったのか。
冨安さんの天と地の方程式とか、柏葉さんの作品など和物ファンタジーの匂いあり。
ただ、色んなことを盛り込みすぎているというかとりとめないというかゴチャゴチャしているというか…正直ちょっと読みにくかった。
著者がゲーム配信者三人称の鉄塔さんである。(好き。)賽助名義で物書きをされていると知って手にとってみた次第だが、いつものお喋りのような文体で、どうしても鉄塔さん自身が頭に浮かんでしまう…エッセイのほうを読んだほうがいいのかもしれない。