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主人公はさる将軍家の家庭教師。思いを寄せるポリーナにはすげなく扱われ、フランス野郎デ・グリューやイギリス人ミスター・アストリーとも不愉快な付き合いをしている。滑り出しは穏やかだが、中盤〈お祖母ちゃん〉登場の辺りから俄然周辺が騒がしくなってきて、主人公も次第にルーレットにのめり込んでいく……。後期の長大で深遠なる傑作群には及ぶべくもないが、程よい文章量と観念色の薄い世俗的な内容は入門編には最適かも。
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ドストエフスキーの実体験に基づいた作品らしい.やっぱこんな作品を書く奴はちょっと頭おかしいわ.この本は,読後に解説を読むことを強く薦める.
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人間の負の部分が前面に出ている感じの登場人物の強烈な個性は、惹きつけられるものがある。彼らの行動に時々ギクりとさせられるところもある。
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ギャンブルというテーマの下で、生々しく愚かしい人間の一面を描き出す。さすが、巨匠。長いのがニガテだけど、一作ぐらいドストエフスキーを読んでみたいな。って思っている人にオススメ。
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賭博の話です。
眼前に大金を獲得できるかもしれないという名前の可能性が立っていると、人は握手したくてたまらないのかもなあ。その手に画鋲が仕込んであると分かっていても。
理性だけでは押さえ込むに不十分。
ギャンブルには、十分注意。
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私はギャンブルとは無縁な人間ですが、ここに出てくる登場人物にワクワクもさせられるし、人生そのものを賭けるように熱中する姿に深い憧れを抱いてしまうのです。特に、ロシア貴族のお婆さんがビギナーズラックで当てたルーレットにはまりこんで行く様は凄まじいまでに面白く、興奮させられます。
そうして滅びの道をたどる主人公の呟きがお言葉です。
▲今のわたしはいったい何か? ゼロだ。明日は何になれるだろう。明日は死者からよみがえって、ふたたび生きはじめるかもしれないではないか! 人間一人がまた滅びてしまわぬうちに、おのれの内部に人間を見いだすかもしれないのだ!▲
読了 2007/9/12
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4に近い3。
賭博に嵌まった有望な若者が、色々台無しにしてしまう話。
賭け事のワクワク感を追体験できるし、(皆大好きな、笑)人が転落していく様を描いているので、あまり人を選ばない話ではないかな。
自分も十分楽しめた。いかにも知識階級な若者が弁舌を振るう話はだいたい好きだわ。特にドストエフスキーの作では、虚仮脅しの理性ではなく、既存道徳の相対化に成功した知識人が出てくるから良い。作者自身が実存主義者で、いろいろ思想小説とも呼べるような話書いてるしな。
でも相対化に成功して一般ではあり難がられる正義や道徳(人殺しは悪だ。賭博は悪だ)から自由になったところで、他の何物か(たとえば恋愛や賭博)を絶対化してしまうようなことは往々にしてあるもんだからな。そんなことなら彼は知的などころか、愚か、未熟で、思想なんか放棄してしまうほうが何ぼかましだよな。本作の主人公はそういった意味で本当に未熟だわ。飛び降りる!とか、決闘する!とか息巻いてしまう気持ちなんかは、大いに分かるけどね。完全な相対化など土台絵空事だろう。
なんてことを思いながら読んだけど、別に普通に読みやすい小説ですよ。念のため。
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ギャンブルに身を持ち崩す男の話。
ギャンブルが人生の真ん中に少しずつ少しずつ動いていく。
中毒者のさまざまな弁明、結局は真っ直ぐに自分自身を見つめられなくなったものの弱さ。
金と愛という象徴的な内容で書かれているが、
それは全ての人間に同様に言えること。
本質を生きているつもりで枝葉に真剣になっている、
途中で気づいてしまっても後戻りできずに上手い言い訳で押し通す、そういうものだと割り切る。
人生を生きていくのはかくも難しいものか。
そういうことなのか?
読みはじめから相当時間が経ってしまったから、つながりが難しい。
もう一度よむだろうか?
08/11/21
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ガラガラと音を立てて崩れていくのが
まさに聞こえてくるよう。
私もそれに巻き込まれながら、読むのが止まらなかった。
読み終えたとき、息切れしているような感覚を覚えた。
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500yenでした
読んでいる真っ最中
言葉尻が変で、言い回しもまどろっこしい…
一日一章
恋のお話かしら??
とにかく最後まで読んでみます♪
スロット辞めたいので、反面教師にできればと思い読んでますww
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賭博者は勝つことしか考えない。負けることも勝つための過程でしかないのだ。負けを認めることは死するに等しい。主人公の自我の象徴的行動として賭博が描かれるが、彼の恋も、生活も全てが賭博的だ。こうした種類の人間が存在することを認識すべきである。自分がそうである可能性を含めて。エンタテインメントとしても一級品で、楽しめる。
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ある将軍家の家庭教師の物語だが、
賭博にのめり込む人びとがロシア人特有の情熱的な性格を体現しており面白い。
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カジノに集まる人々の熱狂的な射幸心と金銭欲。作者の自伝的作品。ヤマは2つ。遺産を当てにされている将軍の伯母のビギナーズラックと破綻。第二は主人公である家庭教師の大勝利と散財。そのタイミングのズレで愛する人は精神を病んでしまった。
ラストで革命を経験したフランス人は貴族の財産・文化を「相続」して、うわべだけの「洗練さ」を獲得した事。ロシアには性急な革命はまだ早いというメッセージが込められている。
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ドストエフスキーがお金に困って末、口述したものを速記者が書いて出版した作品。
その後その速記者とドストエフスキーは結婚したとのこと。
これは自伝的な作品で、実際ドストエフスキーはかなりのギャンブル狂だったのは有名な逸話。
異質な作品ではあるとは思うが、やはりどうしてもギャンブルって好きになれない。
まあ作品でも言い訳がましいところはあったのだが(笑)。
文学ってのはある意味自分の価値観への言い訳みたいな部分もあるので、別にそれはそれでありだと思う。
個人的には子ども時代に流行ったアニメや漫画がパチンコ化されるとどうも思い出を汚されたような気がして萎えてしまう。
生活に困ったいざという時にはパチンコ屋でバイトしても悪くはない。
もし日本に公営カジノができるのならディーラーになりたいとさえ思う(曲がりなりにも公務員に準ずる仕事になるわけだし、待遇だって悪くはないだろうから)。
ただし、ギャンブルで局面を打開しようとは全く思わない。
せいぜい有り金で高い寿司でも喰って、あとはそこらでのたれ死んだ方が文学的ってものだ。
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ギャンブルで転落していく人間を描いた物語。
しかし何故これを読むとギャンブルをしたくなるのか・・
もう1ページ、もう1ページとついつい一気に読み切ってしまう程面白く、読みやすかった一冊。