紙の本
もえちゃん、才能豊かだね!
2018/06/22 22:23
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投稿者:しんごろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
押切もえちゃんは絵も描くし、小説も書くし才能豊かなんですね。芸能界の世界のお仕事小説で恋愛もありの6話からなる短編集!しかも連作!途中から、一気にひきこまれました。どの話も良かったです。押切もえちゃんのファンになりそうです(^-^)
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
芸能界、テレビ業界を舞台に、アイドルグループに加わった少女、マネージャー、スタイリスト、そして、もちろんモデルら、様々な人間模様を描いている。作者は、よく本を読んでいる人だとは思うが、その所為か、どこかで見かけた言葉や言い回し、比喩が多く用いられ、しかし、その割に物語の中身が薄く、感動もない。自らの文章に酔って書いている感じがし、つまり自己陶酔の思いが払しょくしきれない。テレビ番組で絶賛されたというが、このメディアは活字に弱いうえ、人気のある出演者を貶せない宿命があるから信用しない方がいい。
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芸能マネージャー、スタイリスト、女性アイドル、男性グループ、その身内などの6編の短編集。
登場人物が少しずつ関わりあっている。
どの話も主人公たちは、悩み、立ち止まり、そして希望を見出していくという構成。
読んでいて楽しい話ではない。
歌手グループの中で作詞作曲も担当するアキのかなわぬ想いを描いた「バラードと月色のネイル」が一番面白かった。
有名モデルが書いた本書、山本周五郎賞候補作に恥じないきちんとした小説でした。
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2015年1月号から2016年1月号まで、小説新潮に掲載された作品を収録した連作短編集です。昨年1月号の「抱擁とハンカチーフ」しか把握していなかったのですが、どれも読み応えがあり、いつの間にか引き込まれました。それぞれの登場人物が別の作品に出てくるので、この人はそういう決断をしたんだな、とか、そういう背景があったんだな、と分かり、同じ世界で生きている彼女たちの息づかいも感じられるようでした。ひとつの世界観で紡がれた作品集だからでしょう、各短編のタイトルはすべて「AとB」のように並列され、それをまとめたのが作品タイトルです。永遠ではなくても、今はこれが最善。そう信じる彼女たちは胸を張り、しなやかに生きていくのだろうと思えました。
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短編集6編
芸能界に生きるいろんな立場で,悩んで成長していく姿が前向きに書かれている.あちこちに登場人物が顔を出したりするのが繋がりを感じさせて,また違った角度から見ることになっていい.
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芸能界の世界で生きる女性達を描いた連作短編。今時の女性のリアルな心情を紡いだ物語は良かった。著者の伝えたいメッセージは誰しも共感できると思う。ただラストの命が生まれる展開は既視感ありすぎで感動には至らず。
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山本周五郎賞候補にノミネートされた話題の作品です。受賞作に選ばれるかどうかは別にして、単純に楽しく読めました。
著者ならではといいますか、芸能界とその周りに身を置く人々が主人公ということで、普段私たちが触れることのない世界を垣間見ることができます。しかし特別な世界のお話で終わるわけではなく、主人公たちの抱える悩みや葛藤や喜びが、現代に生きる一人の人間のそれとして普遍化されており、一般の読者、特に女性であれば読んで共感できるところが多いのではないかと感じました。
蛇足ですが、「バラードと月色のネイル」に見られるように、いい意味で読者をミスリードする技術も持ち合わせておられるようですので、次作では本格的なミステリなどにも挑んでいただきたいところです。
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モデルの押切さんの書いた連作短編集。
誰かの書評を読んで、気になって読んだ本です。
人生の岐路に立つ女性が何かを決断する、そんな心情が細かかに描かれています。
連作なので、後になればなるほど、最初に描かれた人物が別の角度から映し出されて、読み返しが楽しくなります。
全編、透明感がある文章で、読後は心が温かくなります。生きる力をもらえます。
「抱擁とハンカチーフ」では詩的な一文に感動しました。
モデルさんならではの視点もあるでしょうが、それ以上にしっかりとした物語の構成と表現力で、感動をもらえる本です。
甲斐さんの表紙の絵やカットの絵もこの本に会っていて良いです。
お薦めの一冊。
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第29回山本周五郎賞にノミネートされた押切もえの6編の短編集。作品毎の繋ぎはちょっと浅めだけれども、彼女の、毎日を丁寧に、という意識が感じられる一冊。”思い出の中でイメージアップしているパターンだ。ただ居心地が良いだけのダメ男でしょ。”とかの表現は現実感とセンスの良さを感じる。
優等生じゃないけど、直向きさが伝わる主人公が綴れる6編はちょっと勇気を与えてくれる作品。メモ。
(1)思い出の中でイメージアップしているパターンだ。ただ居心地が良いだけのダメ男でしょ。
(2)たとえ形ばかりだとしても誰かとの確かな約束や守られているという安心感をいつもどこかで求めていた。
(3)だいたいでいいんだよ。決めこまないでやってくうちに見えてくるもんもあるから。
(4)その絵のテーマとか一番表現したいのは何なのかが自分の中ではっきりしていないと届けたい人には絶対に伝わらないんです。
(5)傷つけ合わなくて済む距離を保っているならこそ相手を大切に思え、会い続けられるのだと思っていた。
(6)大切な事も辛い事もいっぱい経験して、それがあなたの未来を作るんだから。何も失敗だなんて思わないでいいよ
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有名モデルは、人を引き込む物語を書くのも巧い。女性の心情をそっと掬い上げる連作短編集。
浮わついたものはなく、落ち着いてしっとりと読めました。
描かれているのは、キラキラした人たちを支える人達がほとんどで、その人達が、何かをきっかけに、次への一歩を踏み出す物語の読後感はいい感じです。
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16/07/10
「甘くないショコラと有給休暇」が良かった。おいしいチョコレートを食べたくなったし山形に旅行に行きたくなりました。さいごの短編でミワがシングルマザーになっててちょっとショック。
・「苦いなぁ」
ミワはそうつぶやいていた。そうして初めて、自分の心を惹きつけてやまないショコラの魅力は、胸にしみるようなほろ苦さにあるのだと気がついた。(P184 甘くないショコラと有給休暇)
・「ここで初めて会った時に言ったでしょ。私は、アキのファンなの。会うたびにどんどん好きになっちゃったんだよ。気持ちだってすぐにわかるぐらいにね」(P227 バラードと月色のネイル)
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芸能マネージャーから始まり、モデルや歌手、スタイリスト、アイドル、またその身内など少しずつ関わりのある登場人物の連作短編集
モデルの著作ということでどんなものかと思ったけど、下手な小説より読みやすいし身近なネタしか書けないとしても痛々しくなく無難に読める。
得るものや考えさせられるものがないので単なるエンターテイメント小説だけど、同じような読者層の作家はいるので、押切もえも支持する人はいそう。
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内容:ふきげんな女たちと桜色のバッグ
しなくなった指輪と七日間
抱擁とハンカチーフ 甘くないショコラと有給休暇
バラードと月色のネイル
失格した天使と神様のノート
女性たちの希望と焦り、夢と曲がり角、そしてささやかだけれど確実な奇蹟…。恋に仕事にふと立ち止まりそうな女性の心情をそっと掬い上げる連作短篇集。『小説新潮』掲載に大幅な改稿を施して単行本化。
普通に読みやすかった。
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モデルさんだからじゃなくて、小説家の人が書いたとしても、女の人らしくて退屈だった。上手に書いてあったよ。いねむり100回した。
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押切もえさんが好きなので手に取ってみたが、その表現力に驚いた。引き込まれてあっと言う間に読んでしまった。彼女の描く人と人との関わり方が好き。優しさが好き。