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20120504 氷菓シリーズ作者の最新刊。主人公はあんまり生命力ない若者。平成5年の話で公衆電話の10円が落ちるスピードを気にする描写が懐かしい。内容と顛末はそれなりに想像のつきそうなものだけど、語彙や表現は豊富。
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古本屋の居候が 父親の書いた小説を探してほしいという 女性の申し出を引き受けてその小説の謎解きをしていくという話。
それぞれの小説も結論のないリドルストーリーでなぞめいていてなかなか楽しめる。
エンディングも決まってる。
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ギャップが・・
ギャップがありすぎですよ・・
何も古典部シリーズのようにしろと言ってるわけじゃないんです。
ただ、主人公も、その主人公と一緒にバイトしてる女の子も、依頼をしてきた女性も、誰一人影が薄くてどこにも感情移入できなかったんです・・
話は気になるし、主人公たちが探している、物語の核となる短編5作品も面白い。のに、やっぱり登場人物の個性って大事なんですねと思わされました。
同じ作者の連作短編の儚い~は、全部主人公違うのに登場人物それぞれが立っててよかったのに、あれー??
追記
他の人のレビューで、主人公の描写が少ないのはわざとと知りました。評価は変わりませんが、作者の狙い通りに受け取りましたよ!
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リドルストーリーに用意された1行の結末と、それが物語に絡み合っていく流れにぞくぞくした。
5編のリドルストーリーだけでも十分に楽しめると思う。
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文句なし。これは面白いし、すごい。
プロットを練りに練って書かれたのだろう。もしそうでないのだとしたら、ミステリー作家を目指す人々はそのハードルの高さに心折られてしまう。
物語のキーになるリドルストーリーの質も高く、そうしてそれが意味するものが明らかになったときの驚き。
米澤穂信のなかで一番面白いと感じたかも。
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全体に薄暗い、埃っぽい雰囲気で進んでいくが、それが話の展開や真相とあっていてよかった。
読み進むほど、作品にはまっていき、先が気になるんだけど、むしろゆっくり丁寧に読み込みたくなるそんな作品。インシテミルから比べるとだいぶ作風がコアな感じになってきてる気がする。
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父が残した、結末のない五つの物語とそれぞれに用意された「最後の一行」。全ての作品を通して隠された真実とは。
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かなり米澤氏「らしい」作品。
この哀愁漂う雰囲気はとてもよくて、引き込まれる。
所々に差し込まれるリドルストーリーも、そこで失速することなく読ませる力に感動した。
「ミステリ」としての凄みはないが、「小説」としては好き。
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結末を書かない物語、リドルストーリーを題材にした作品。
米澤穂信作品で一番淡々としてた気がする。
古典部や小市民のようなコミカルさもなく、ボトルネックや儚い羊のように衝撃的でもなく…
しかしまあ、淡々とテンポよく進んでいくし謎も散りばめられていて飽きなかった。
リドルストーリーのトリックには気づいたけれど、その意図する所までは推理できなかった。
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作品中に登場する五つのリドルストーリーひとつひとつが物凄く読み応えがあった。
わずか数ページで、こんなにゾクッとする話は始めてだった。
結末も米澤さんらしくてとても良かった。
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米澤穂信らしいお話だなあと思った。個人的には『氷菓』を彷彿させる話だった。
主人公のキャラクターはそんなに立っていないし、むしろ言うならキャラクターに重きは置かれていない物語で、話そのものに重きが置かれている。
すべて読み終えたあとに冒頭にかえるとより物語の重みを感じた。
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父親が残した五つの結末。
失われたリドル・ストーリーを集めながら少しずつ分かって行く父親の思いと真実。
面白かった。
この人は毎回、書き方に何かしらの工夫を加える。
だから楽しく読めるんだろうな。
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青春ミステリが得意な米澤さんにブラックな一面がある事は、
「ボトルネック」や「儚い羊たちの祝宴」で既に確認済み。
…ですが。今回は読む時期が悪かったかもしれません。
とても後味が良いとは言えない作品で、少々気が滅入りました(笑)
物語で提示された謎に、明確な答えを与えないリドル・ストーリー。
この作品に登場する、五篇の作中作は思いの外面白かったです。
こういうのを「儚い羊たち~」みたいに短編集にして欲しいな。
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古書店に居候する主人公が亡父の描いた掌小説を5つ探してほしいという依頼を店主に内緒で引き受けるところから始まる。ミステリ。派手さはないんだけどじわじわと引き込まれた分、最後がちょっとわかりにくく思えたのでそこが残念。
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米澤穂信は本当に力のある作家だと思う。
著作は、すでに相当数を読んでいるが、どれも期待を裏切ることなく、素晴らしい作品だった。
今回の作品は、作品の中に5つのリドル・ストーリーが更に書かれている。 それぞれのリドル・ストーリーが、絶妙な不安定さを読み手に感じさせながら、ストーリーが進行していく。
読後でさえ、尚しばらくは頭の中で反芻している。
ミステリー好きには、かなり楽しめる作品だと思う。