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10年ぶりくらいに清水義範の本を読んだ。
小説と同じように大いに笑える箇所があってとても楽しかった。
そしてこの本を読んで、改めて彼の文章の巧さに感心した。
本書の意図とはあべこべになるけれど、読みやすくて分かりやすい上手な文章を書くことの難しさを痛感。
久々に清水義範の小説を読み直してみたくなった。
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著者はパスティーシュと呼ばれるパロディ小説で名を馳せた作家。私もかれこれ15年くらい前に学生だった時分、初期の作品である「国語入試問題必勝法」、「蕎麦ときしめん」、「永遠のジャック&ベティ」、「アキレスと亀」などなどを読みましたし、最近ではサイバラとの共著が目を引いたことがありましたが、とても久し振りに読んだ気がします。
最初は、文章の書き方指南の本はあまたあれど、どれも五十歩百歩なんだろうから、気に入った作家が書いた本ならばちょっとは気休めになるだろう、とか考えてましたが、意外や意外、期待してた以上に良い内容の本でした。子供相手に文章指導なんかしてるからか、説明が平易で上手でしたし、相手に伝えるための基本的な心構えやちょっとした技術など、考えさせられる内容も多くて、文章上達願望ある方にオススメの一冊です。
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今までに作家の数々の「文章読本」というものが出されていますが、読み物としてそれらの作品を鑑賞できますが、実用として参考にするにはなんだか違和感がありますね。谷崎潤一郎の『文章読本』は除いて。『大人のための文章教室』は、著者がこだわっていますがあくまでも「教室」というこで実用に役立つことが数多く書かれています。
出色なのは、「文体」についての言及ですね。この明確に定義されにくいものを「文章の特徴」として文章にはリズムがあるということです。改行のリズム、地の文と会話とのつなぎのリズム、「、」や「。」の使いかたリズムに作家の個性が表れるとの指摘にモヤモヤしていた部分がすっきりしました。作家の独特の比喩をさがすとの指摘は流石ですね。「接続詞は文章の論理構造を決定している」の項は、文法で説明するのでなく具体例をあげながらの解説はよいですね。
文章をより素敵なものにするために、色々な作品を真似ることの重要性は理解できます。ふと、ある素朴な疑問が浮かんでしまいす。音楽でいえばモーツァルトと文学でいえば清少納言はどのような研鑚を励んだのだろうかと。
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内容に刺激されて、文章が書きたくなった。このレビューも少しはましに書けるようになりたいと思うようになった。恐れず、いろいろ書いてみよう!
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文章をうまくかけるようになりたくてこの本を読んだ。
読み始めてみるととにかく文章が面白い。文章を書くということでここまで面白い本になるのかと信じがたいくらいに面白い。
そのおかげで、文章を書くということは面白いのだと認識することが出来た。
そもそも文章をうまく書きたいとは思っているものの、それ自体にあまり面白みを感じていなかったのだと思う。ここまで文章を書いてみたいと思ったのは初めて。
すこしずつ文章を書いていこうと思う。
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素人レベルの文書の書き方についてまとめられた本。句点読点の打ち方から、紀行文、随筆をよりおもしろく書く方法まで
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まぁ、これを読んだからといって、書くときにそれほど意識しないので、あんまり意味がないかも。
心のどこかに、ひっかかって、文章がちょっとでも、うまく、というかわかりやすくなればいいのになぁと思います。
子ども用の文章教室だと、上達していく子どもの文章があって楽しいのですが、今回は、それはなし。
というか、オチもなしで、ちょっと堅苦しい気がしました。
いつもの清水節がなかった。
西原理恵子のイラストが必要ですね。
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清水さんの、気負わず力が抜けた語り口が好きだ。
それだから、ふふっと微笑みながら素直に頷ける。
小学生の作文を指導されていた経験から、素人が陥りやすいミスを熟知されていて、
とにかく分かりやすく面白く、文章のコツを解説してくれる。
伝わる文章を書きつつ、うまいなぁと思われたい「スケベ心」に共感。
こんなに著名な作家でもそういうこと気にするんだなぁ。
久しぶりに読んだら、ほのぼのとした文体がクセになりそうだ。
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「接続詞があるから、文章は展開でき、つながっていくのだ。手持ちの接続詞が豊かで、それがうまく使ってあれば、読みでのあるものになる」
「接続詞は文章の論理構造を決定している」という章は、新鮮な驚きを感じながら読んだ。著者の清水義範さんは「接続詞があるから、文章は展開でき、つながっていくのだ。手持ちの接続詞が豊かで、それがうまく使ってあれば、読みでのあるものになる」と仰る。そう言われて、自分の駄文を読んでみると、驚くほど接続詞が使われていない。ということは、私の文章は、論理構造が欠落しているのか?と不安になった。残念ながら、この感想・レビューも例外ではない。これからは、接続詞を意識して文章を書いて行こうと思った私であった。
<です・ます>体は、礼儀正しくて、ソフトな言い方なのだ。読者に直接語りかけるような文章の場合、こちらを採ることが多い。それに対して<だ・である>体は、読者への遠慮を排して、事実を力強く言い切るものである。≫ 私は「事実を力強く言い切る」時ではなくても、ついつい<だ・である>体を使っている。私は、気の弱いオヤジだが、自己主張については恐れを知らない奴なのかもしれない。少なくとも、人それぞれ状況に応じて感じ方は違うと考えているし、だから面白いと思っている。
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文章におけるあれこれを、作家である著者が思いつくまま語った本。
なので、かっちりした講義系の話を期待して読もうとすると期待を打ち砕かれてしまうかもしれません。
ハウツー的なものというよりも飲み屋でおじさんが語ってる雰囲気がしたからです。
しかしながら、素人にわかるよう解説しているので読本として悪くありません。
デジタル時代に手書きを推奨した点には拍手を送りたい。
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『蕎麦ときしめん』などパスティーシュ小説の書き手として知られる著者が、大人の一般人(文筆業ではない人)のために書いた文章読本。十二講のうち七講までは文体や語法など一般的なポイントを解説し、八講から十一講までは具体的なシチュエーションごとの心得を説く。十二講は締めくくりとして文章上達の秘訣などだ。
あくまでも素人向けの解説という立場から、文豪の名文などを引用するのは極力控えている。その結果、この本自体が読み物として面白いというわけではないものの、実際に自分が書く時に意識すべきポイントは理解しやすくなっている。もちろんそれが著者の狙いなのだが。
私はこのウェブログなどで自分の書いた文章を公開しているが、そのわりに文章力を磨いてはいない。たまに気合いを入れて書くこともあるが、とりあえず書いただけの記事も多い。今後はもう少し意識して、うまい文章に仕立ててみようかと思う。
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文章をどうしたらうまくかけるのかを書いた本。
接続詞の使い方だけでも違う。
文章の長短
ですますかであるか。
手紙、実用文、紀行文、随筆のそれぞれの書き方が述べてある。
特に接続詞を知っているだけで、うまく使うだけで印象が違うのがよくわかった。
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さすが文章教室と銘打っているだけあり、文体が軽妙で分かりやすい。けっしてアカデミックではなく文章作成ワンポイントエッセイ的内容で読みやすい。
≪著者の言う、文章を書く時の二つのバランス≫
①言いたいこと、伝えたいことが曇りなく読み手につたわるかどうか。
②この文章を書いている私が利口そうにみえるかどうか。
…
美しい日本語として紹介されている谷崎純一郎、丸谷才一を読んでみたくなる。
『品格のある文章を書く人というのは、人間性に品格があるのだと思う。知性があり、人格に嫌味なところがなく、利口ぶろうとするところもなく、純粋に感動できるという人が、素直に文章を書くとそこには品格がにじみ出るのだ。』
ということで小生には品格のある文章を書くことはどうやら無理のようだ。
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・ちゃんと伝わる文章は修練で身につけられるが、名文にある品格はトレーニングでは身につかない。それは文章力の話ではなく、人間性の問題なんだから
・依頼する文章を書くときは、なぜ依頼するのかを説明する。それが人を動かすコツである。そういうことを書けば、お世辞っぽい言葉が並んでしまい、かえって相手は気を悪くするんじゃないかと心配になるかもしれない。だが、その心配は無用である。お世辞を言われて気を悪くする人などほとんどいない。大概の人はいい気分になる。人にものを頼むなら、お世辞のひとつも言うのがあたりまえ
・謝罪文を書くコツは、すべての事情を長々と書くこと。文書の長さで、深くおわびしたい気持である、ということを伝える
・紀行文の初めのほうに「まだわからない」を書く。それは、ここに謎がある、ということを示す暗号でもあって、興味深く読める
・日本人にとっての随筆の二大お手本は『枕草子』と『徒然草』
・文章がうまくなるためには、人に読ませるという意識を明瞭に持ちながら、一度長いものを書きあげてみること
・接続詞…だから、それで、それゆえ、ゆえに、したがって、そこで、すると、だが、が、しかし、けれど、けれども、だけど、でも、それでも、ところが、とはいえ、とはいうものの、それなのに、それにしても、さりとて、そして、それから、また、かつ、および、その上、それに、あわせて、さらに、なお、つまり、すなわち、たとえば、なぜなら、なんとなれば、ただし、もっとも、または、あるいは、もしくは、それとも、ないしは、さて、ところで、ときに、次に、では
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パスティーシュ(文体模写)の名手・清水義範さんが書いた、万人向けの文章指南の本。
文章の基本から、手紙・実用文の書き方、紀行文・随筆の書き方まで、具体的なコツが書かれています。
文章を書くときは読み手を意識しないと、うまく伝わりません。伝わる文章を書く際に気をつけるべきことは何かを、本書は教えてくれます。