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「葉村晶」シリーズ第4弾、短編6編。相も変わらずアンラッキーな主人公ですが、加齢と共に推理力には磨きがかかっているように思いました。この先も続けて欲しいシリーズです。
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葉村晶シリーズ短編集。今回も葉村晶はカッコいいし、富山店長は極悪非道だし(笑)。不運は少なめな印象ですが。四十肩は……きついよね。クールでシニカルな読み心地は相変わらず快適です。笑いのツボもてんこもり。
お気に入りは「副島さんは言っている」。どうするんだよこんな事件。緊迫感溢れる状況ながら、これって解決のしようも何もないじゃないの。いったいどうするの? と思っていたら……まさかこのオチって! 驚いていいのか笑っていいのか。
「静かな炎天」もいいなあ。事件がやたらさくさく解決していくと思ったら、まさかこういう流れになるとは。そういえばここに出てくる「炎天」が気になったので、読んでみなくてはね。
さまざまなミステリ本の紹介も気になります。「風邪ミステリ・フェア」がすごく気になる! と思ったら、巻末できちんと紹介されていました。いやいや、なかなか面白そうじゃありませんか? 元気な時しか読んじゃダメそうだけど。
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お気に入り葉村晶シリーズの新作。葉村は相変わらず不運で、相変わらずクールでかっこいい。このシリーズには「いい人」はほとんど登場しなくて、犯罪者はもちろん、葉村の周囲の人たちもクセのある人たちばかり。葉村自身だって円満な人柄とは言いにくい。事件の背景には人の醜さがある。それでもなお、嫌な気持ちにならずに読めるところが大きな美点だと思う。また長篇が読みたいなあ。
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探偵・葉村晶シリーズでは『依頼人は死んだ』以来16年ぶりとなる短編集。事件はバラエティに富んでいますし、どれも小さなきっかけから始まり最後には綺麗に収まるプロットでよく出来ています。加齢による衰えを自虐ネタにするなどユーモアもあって面白いです。
また、前作に引き続き、作中に登場するミステリーについて紹介する『富山店長のミステリ紹介ふたたび』も興味深く、充実した一冊だと思います。
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TVで薦められてて読んだけど、あまり面白くなくて最初の方しか読めませんでした…。
シリーズ物なんですね?
元々のファン向けなのかな。
冒頭のバス事故で、自分も大した事してないのに、手伝わないで写真撮ってる奴ひっぱたきたいみたいな事を思う主人公にもあまり魅力を感じず…。
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ミステリ専門書店のバイト兼女探偵が主人公の短編集。
シリーズものとは知らずに読みましたが、そこは特に問題ないかな。
ただ、どの事件?依頼も、すっきり解決はせず、、、私の読解力不足かもですが、読後のもやもや感が半端ない。
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また一冊、葉村晶ものが手元に増えたことは本当にうれしい。
あまりミステリーを読んでいない私には『MURDER BEAR BOOKSHOP』の品揃えの良し悪しがよくわからないのがちょっと悔しい。
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アメトークでカズレーザーさんがオススメされていたので購入してみた。
女性探偵ものとのことで、食いついてしまったのだが・・・。
そう、私は短編が大の苦手(T_T)
目まぐるしく登場人物が変わるのは本当にダメです。
一編、一編は面白いのだがやっぱり登場人物を覚えるのに疲れてしまう・・・。
ここに伏線があるんじゃないかって気を使って読むので尚更。。。
一編ずつ、長編で読みたかった。。。
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ひき逃げで息子に住所を負わせた男の素行調査。疎遠になってる従妹の消息。依頼が順調に解決する真夏の日。晶はある疑問を抱く。(「静かな炎天」)イブのイベントの目玉である初版サイン本を入手するため、翻弄される晶の過酷な1日。(「聖夜プラス1」)など、全六編収録の不運な女探偵葉村晶シリーズの短編集。
思ったよりハードボイルドで優秀。葉村晶シリーズ初読み。40代のヒロイン………主人公って新鮮だった。ドライで小粒だけど事件は複雑に絡み合いまくってるし後味も悪いけど、優秀なので読んでて楽しい。でも店長、自分のミスを謝れない人は好きじゃないです。
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タフでクールな女探偵・葉村晶シリーズ。
ある半年を追う連作短編。
20代から見てきた彼女も今や40代で、四十肩に悩まされるとは!
相変わらず調査に手加減はなく、そして相変わらずトラブルを引き寄せてしまう。
何処までもマイペースな、バイト先古書店の富山店長や依頼人達に軽く振り回されるが、それに対する葉村の心の中の冷静なツッコミがまた笑える。
特に「青い影」「静かな炎天」「副島さんは言っている」のオチの付け方が好き。
葉村にとってやはり探偵は天職だ!
今回も自分の仕事をきちんとこなした葉村の続編をまた読みたい!
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大好きな葉村晶シリーズ最新刊。
短編集なので、さくっと読めた。
ちょっと物足りなさも残る。もっと読んでいたいから、というわけでですが。
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私の30歳の誕生日に刊行された本。縁を感じる。事件を少しずつ紐解くというより、ロジックを組み立てるタイプのミステリー。嫌いじゃないけど、あとがきの方、絶賛しすぎでは?と思った。
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夏に刊行されたのを見落としていた。若竹七海さんの新刊は、女探偵葉村晶シリーズの短編集である。前作『さよならの手口』が贅沢な作品なら、本作は超贅沢な作品集だ。6編すべて、長編にアレンジしようと思えばできるのだから。
「青い影」。プロコル・ハルムの名曲とは関係ない。凄惨な交通事故を目撃した晶。犠牲者の遺族から、現場から持ち去られた形見を取り戻してほしいと依頼される。こういう手口、ありそうだねえ。味を占めたばっかりに…。
「静かな炎天」。次々舞い込む依頼。やたらとスムーズに片付き、このシリーズらしくないなあと思ったら…。背景にあるのは、現代的テーマ。この男性の立場で考えれば、正直同情する。しかし、晶の職業意識は、見逃さないのだった。
「熱海ブライトン・ロック」。失踪した作家の作品が、リバイバル・ブームで売れていた。雑誌の企画で、その失踪の謎に、晶が挑むことに。まあ、商売を考えれば、お蔵入りにせざるを得ないよねえ…。晶は口が堅いし。
「副島さんは言っている」。晶が現場に行かない、珍しいパターン。それというのも…。ある意味、トラブルを吸い寄せる晶の体質以上に、この知り合いの体質もすごい。探偵家業の業なのかもしれないが。それにしても、見事な交渉人ぶり。
「血の凶作」。ある重鎮作家の戸籍が、無断で使われていたという。その使った人物の足跡を追うという内容だが、関係者がどんどん増えて二転三転、まるで小説のような人生じゃないか。小説だけど。本作中、最も詰め込みすぎ。
「聖夜プラス1」。世間がクリスマスに浮かれていても、晶には関係ない。体調不良なのに、行く先々で断れない体質を発揮する晶は、お人よしすぎる…。ここでぶち切れないのが、優秀な探偵である所以なのだろうか。
要領よく立ち回れない、葉村晶という人間。古書店の富山店長は、絶対性格を熟知して利用しているだろ? 僕自身不器用で、年が近いだけに、そんな晶に親近感がわく。続編を熱望するが、たまには晶にご褒美をあげてください、若竹さん…。
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一昨年のミステリーのランキングでは高評価を得ていたが、正直そこまで良いとは思わなかった。
短編のせいもあるのか、どの話もなんか御都合主義。スッキリした結末とはいってない。もしかしたら連作で最後の最後で見事な関連付けがあるのかと思いきや、そんな風にはならず。
主人公の女性は魅力的なので他の作品も読んでいたい気もするが長編の方がいいのかもしれない。
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久しぶりの若竹さん。葉村晶シリーズでいつの間にか晶さんが40代になっていた。
コージーミステリかとも思えるような軽いタッチながらもうならせてくれる着地点。
「このミス」にランクインしていたので手に取ったがそれでなければ見つけられなかった本。古今東西のミステリー通もこれなら納得。