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『堂シリーズ』第一弾。
変人数学者・十和田只人とルポライター・陸奥藍子の二人が人気の無い所に建つ『眼球堂』へ招待され、そこで連続殺人に巻き込まれていく物語。
久々にゴリゴリのクローズドサークルもののミステリーを読んだのでとても新鮮で面白かった。登場人物も少なく展開もテンポ良く進んで行くのでとても読みやすかったです。トリックは眼球堂の吹き抜けに水をためる所は正解できたが、まさか回廊が回転するという所は見抜けなくて悔しいなぁと思いました。
そして真相は「まぁ、だよなぁ」と思いそのまま読み続けたらまさかのエピローグで陸奥藍子=善知鳥神であり、犯人の共犯(しかも善知鳥が主犯)という所にオチを持ってきたのがとてもびっくりしました。そしてこの小説自体が作中作であり、犯人の手記に近いことをやっていたのかと驚き、驫木が物理学・政治学などを批判したように彼女も小説という『文学』を数学に比べたら下であると言う事を自分の書いた小説に忍ばせることでそれを証明するという所がとても鳥肌が立ちました。
この『堂シリーズ』は続いていくようなので来年からも読んでいきたいです。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
十和田只人:津田健次郎
陸奥藍子/善知鳥神:種田梨沙
驫木煬:土師孝也
平川正之:石川界人
深浦征二:楠大典
三沢雪:大原さやか
造道静香:M・A・O
南武耕一郎:山路和弘
黒石克彦:岩田光央
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デビュー作にして堂シリーズ第一弾。
じっくり読んだつもりが、してやられた感があります。
誰もが神の掌の上なのか?
それとも神は居ないのか?
神の書いたザブックとは?
シリーズ続きを読みたいです。
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理系本格ミステリー、建築や難しい数学の話がでてきて、世界観がGOOD。森博嗣の作品にも似てるけど、トンデモ館がテーマなので、こちらの方が本格感は強い。
難しい言葉が多いので読みづらいかなと思いましたが、案外文体や内容も読みやすく、キャラクターも魅力的なので、どんどん読み進められました。
めずらしくトリック自体は7,8割わかって、勝った気でラストまで読み進めていたのですが、最後にしっかりと敗北感を味あわせていただきました…
続きの他の堂シリーズも読んでみたくなる良作でした。
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設定もトリックも本格的でよかった。ただキャラクターはそんなに好きじゃなかったし動機もよくわからない。理系ミステリとか建築モノそんなに好みじゃないかも。
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動機やトリックの可能性はおいといて、図面がとにかくワクワクする。ミステリー好きは図面だけで、あれこれ考えてしまう内容でした。
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理系ミステリではあるが、文系の私でも読みづらくはなかった。理系の人ならもっと楽しく読めたと思う。
本文541ページとボリュームがある事、理系である事により、読み終えるのに少し時間がかかってしまった。
キャラクターは嫌いではないので、機会があれば2作目を読もうかな。
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面白いのだけれど、しっくりこない読後感。
動機もトリックもやり過ぎに思える。いくらお話にしても。
最後の展開は、まだかまだかと思っていただけに安心しました。
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図面を見ると、地形レベルの建築にワクワク感がすごい。それと同時にこの建築絶対回る!と思った。
当初は回ることによる遠心力がトリックに使用されているのかと思いきや、全く違う活用法でびっくり。やられました。
十和田が真相に迫っていく展開が良かった。登場人物は天才と呼ばれる人が多かったが、物語中で天才と感じられたのは十和田だけだったように思う。
本作はエピローグが秀逸だった。まさかの作中作で文体が変えられている理由はそこかと納得。もう一度読ませる構成も楽しかった。
真実ー私はこの小説が好きである
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まぁまぁ面白かった。
建築がどうだの数学の定理がこうだの神がなんだの説明してる時は興味なくて流し読み気味になっちゃったけど、内容が専門的で読めないなんてことは全然なかった。
水張るのと死者が生きてるパターンは何となくわかったけど回廊のはわかんなかったなぁ_(:3」∠)_
でも昔にも妙な館にイカれた主が出てくる話読んだことあったから、その2つが揃ったら館の主が犯人説多そうかも。
ただ天才達怯えるばっかりで何も思いつかないのか…キャラ設定を活かしきれてない感…
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大掛かりな仕掛けだけど面白かった!
自分も建築をかじってたからか、変わった図面を見るとワクワクしてしまう。
エピローグのどんでん返しも推理できなかった。
神とのゲームの話がしばしば出てきてたけど本当に只の人と神のコンビだったとは(汗)
確かに藍子さん普通に頭いいじゃんと思ってたが…
「7号室のドアをノックするまで」は違和感感じてたけど叙述には気づかなかったなー
各分野の聞きなれない用語はいっぱい出てきたけど調べながら読むのも楽しいかと思います!
でも自分が犯人なら水深10mは泳がずにゴムボート使いたい…
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天才とどんでん返しが好きな人へ、森博嗣の世界観が好きな人へ
という謳い文句に魅かれて読み始めたが…キャラクターに魅力を感じられず完走に4ヶ月くらいかかった。笑
おそらく"天才"への解釈が作者とは少し異なるのだろうな。
トリックは大掛かり。しかし犯人の背景やそこから生まれる動機が薄いように感じた。
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建物の使い方が現実では実現不可能だと思わせる小説ならではなのが良かった。
前半は少し理系色強く読み進めるのが難しかったが、後半に向けては慣れてきてスラスラ読み進めることができた作品。
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堂シリーズ第一弾。 世界を放浪する数学者・十和田只人と彼を追いかける記者・陸奥藍子は、人里離れた山奥の眼球堂と呼ばれる邸宅を訪れていた。眼球堂には天才建築学者・驫木煬が建てた巨大かつ奇怪な建造物で、二人と共に各界の天才が招待されていた。クローズドサークルと化した豪邸の中で起こる謎めいた殺人事件。奇妙な建物中で一体何が起こっているのか。
ほんタメで何度か紹介されていたので読んでみました。建築の図面と数学の思考を掛け合わせた理系ミステリで、面白い要素が詰め込まれた作品でした。シリーズを追いかけたいです。
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堂シリーズ1作目
現在の建築技術では少々あり得ない構造、非現実的な技術で構成された小説であるが、小説ならでは
それがいい
そしてそれもそのはずというのは読んでからのお楽しみ
図が示されている上、場景描写も丁寧なため頭にスーッと入り込んでくる
また建物の内部構造は一見複雑かと思えば特にそう言うこともなく、これまた分かりやすい
専門用語が頻出してくるが物語の根幹を複雑化させるものではなくエッセンス程度と捉えることも可
推理小説定番のどんでん返しもをあり、今後のシリーズ作も読みたいと思える作品だった
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図もあり建造物のイメージもすんなり
読んでいて突っかかるところは特に
読み進めながら自分でトリックを考えるタチではないので、後半を読んで納得して、また最後にへぇと
シリーズ2巻も手元に用意しました