紙の本
久々に正統派の本格ミステリーを読めました
2016/10/28 10:08
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
久々にパズルチックな本格ミステリが読みたいなと本屋を探すと、すぐに目に飛び込んできた「非常に分かりやすい」タイトルの作品がこれでした。「~の殺人」で大体本格ミステリモノだと分かりましたし、「眼球堂の」で建物が絡む、つまり密室やらのトリックものなのだなと。そしてまあ眼球堂なんていう奇をてらった名前ですから、相当な変わり者が相当変わった建物を作って、そこで殺人事件が起こるのだなと。ちょうどそんな作品を探していたので、初めて読む作者でしたが迷わず購入。良い意味で、本当に想像通りの作品でした(笑。
本格ミステリは動機やトリックが理に叶っていないとげんなりする。例えば「昔からの風習で」とか「宗教的な意味合いで」なんていう、常軌を逸した理屈をつけられると面白くもなんともない。その点本作品はきちんと理屈づけられていて納得。文章も読みやすく、物語が入って来やすくてこれも好感。どれも「やられたああああ!」って程では無いにしろ、しっかりとドンデン返し的なものもあって、久々に読んだミステリとしては満足でした。
電子書籍
理屈づめの推理が面白い
2022/07/30 23:26
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投稿者:悟り小僧 - この投稿者のレビュー一覧を見る
各界の頭の良い(頭でっかちな)天才が集まり、不自然な死について推理を繰り広げる。理論的に考えるから現実味がない話を冷静に行うのは面白い。堂シリーズとしてどう展開していくのか、読み進めてみたい。
紙の本
タイトルに惹かれた
2016/11/07 23:13
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投稿者:tam - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルに惹かれて購入。
おもしろい。(好みは分かれそう)
建物に関する説明が多く、平面図もあるが通常目にする建物と異なるため、少しイメージしにくかった。
続編も購入予定。
紙の本
1つは想像できた
2022/12/12 15:25
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
1つのトリックは想像できた。
もう1つは思いつかなかったなあ。
立体的なイメージが湧いてなかった。
続きがありそうなので、楽しみ。
アシスタント的な役割の人は出てくるのかな?
紙の本
面白かったです、想像以上に
2017/12/16 18:27
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投稿者:s.Izumi - この投稿者のレビュー一覧を見る
研究者や天才が出てくる話が好きで、
また装丁に惹かれたため手に取りました。
ページ数が多く、読み終わるまで多少時間がかかりますが、面白かったです。
突飛な設定ですが、図のアシストもあり
理解できない状況にはならないと思います。
個人的に、序盤でトリックが思い浮かんで
それに固執して読み進めてしまったため、
答えの周到さに気がつけませんでした。
ぜひ読む時はいろいろな部分に違和感をもって
惑わされないようにしてください。
ただ、完全に身を委ねても
面白かっただろうなと思います。
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館もの。クローズドな変な建物で起こる参加者の死。
果たして犯人は?探偵は?助手は?
図解もあって読みやすい。
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「建築学こそがあらゆる科学の頂点に立つものであり、すべての世界は建築学にかしずく。」という傲慢なポリシーを持つ天才建築学者・驫木煬。
彼自身がそのすべてを込めて建造した"眼球堂"に招待された数学、物理学、精神医学、芸術等々の分野での天才たち。招待の目的は驫木のポリシーの正しさを証明し実感させるためでしたが、その驫木自身を皮切りに、彼らは一人また一人事件に見舞われていきます。
大好きなメフィスト賞受賞作であり、タイトルから勝手に「館もの」であるのかなと推測してワクワクして、文庫化を心待ちにしていましたが、その期待は裏切られることはありませんでした。
とはいうものの、実を言うとクライマックスに至るまでは、星の数はせいぜい、限りなく3に近い4つかなと言ったところ…
最初の事件が起こった直後に、関係者一同が話し合いをするのですが、そこのやり取りで変に緊迫感が削がれたように感じられ、そのモヤモヤ感を中盤まで引きずったことと、探偵役であろう放浪の数学者・十和田只人があまりにも主張なさすぎるように思えたことが原因です(あくまで個人的な感想ですが、もちろん)。
ところがラスト30ページ。これがめっぽう面白かった。「ちょっと今までに読んだことないぞ!」と思わされました。どんなところがを説明するとネタバレになってしまうのが本格ミステリーのつらいところ。
ただ、このラストを読み終えた今や、読んでいる途中に感じたネガティブな評価はいっぺんに吹っ飛んで、評価は「星5つです!」となったわけです。
そして、自信を持って断言できます。このシリーズ、続けて読みます。
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2016/9/22 アミーゴ書店HAT神戸店にて購入。
2017/10/20〜10/31
初の周木作品。第47回メフィスト賞を受賞したデビュー作。タイトルからして、変わった館を舞台に展開される作品であることは自明であったが、これほどとは!流浪の数学者、十和田只人と十和田につきまとうルポライター陸奥藍子のペアのキャラも良い。綾辻さんの「館」シリーズと森博嗣さんのS&Mシリーズを組み合わせたような何ともミステリ心をくすぐる作品である。館シリーズの続編も楽しみであるが、他のシリーズも是非読んでみたい。
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本格ミステリィの潔さを味わった。
理系アンド館ミステリィの堂シリーズ第一作
第47回メフィスト賞受賞作。
建築学原理主義というか至上主義みたいなのは、なんとなく説得力があるようなそう言われるとそうだよなぁというか、それを言うなら他の学なくして建築学は成り立たないとも言えるというか。
今作ではどうやって殺したのかが主眼になっている。
それにしても善知鳥神の正体を見誤ってしまったのは不覚だった。
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森博嗣さんの「笑わない数学者」を懐かしく思い出しました。
思えば十余年前、あのトリックに瞠目していた少年君が、眼球堂が動くのは既定路線、あとは、そこからどうひねって、着地をきっちりさせるか。なんて、擦れたこと言いながら読むオヤジになってしまいました。
ただ、海外の本格、日本の新本格の作品に対するオマージュが強すぎて、独自の個性は、イマイチ見えてこなかったかも。
もう一、二作読んでみないと真価がはかりかねる。
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理数系なのか?密室連続殺人トリック。建物自体に大掛かりすぎる仕掛け…現実離れしすぎててイマイチだった。平たい文章で誰にでも読みやすいが奥行きが感じられないし、身近な恐怖として登場する人物描写もなくて人間味が薄い、イマイチ好きにはなれない。
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2016/12/18
2日で読んじゃった(笑)面白かった
やっぱり密室とか建築物(館ものとはいわないよ)はありえないからこそ面白い
読者への挑戦?もあって嬉しい
塔が下がるのだと思ってました(小並感)
あやーうまい、絶妙に晒されたヒントと隠された真実
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あらすじと帯の森さんの言葉に惹かれて購入。
面白かった。分厚いのにすいすい読めました。
眼球堂という奇怪で完全なるクローズド・サークル。
建物の図面や説明もあって、体験してみたい、入ってみたいと思いました。が、あんな建物に閉じ込められたら狂いそう。
そんな眼球堂で次々と襲われる天才たち。
トリックに驚き、その裏の真相にやられました。
引っ掛かりは作中に何度もあったのに!
なぜ気づかなかった!なぜ気づかなかった!!
楽しい悔しさをありがとうございました。
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綾辻行人さんの館シリーズを彷彿とさせる作品。
リアリティよりこうした驚かせてくれるトリックはやっぱり好きだな。
探偵役の数学者・十和田と助手役のルポライター・陸奥とのやり取りがグズグズしているのは如何なのか…、やたらと学者らしい専門用語満載なのはわざとなんだろうな…などと思いながら読み進めると、最後にそう来るとは。
シリーズ作品という先入観があったので予想してもみなかった。
だが当初はシリーズ化する予定はなかったらしいので、だったらこういう結末もありなのか。
それにしても読み終えると、この作家さん、綾辻さんがお好きなのかな、と改めて感じる。
第二作は一体どんな設定なのか、別の意味で興味が湧く。
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王道館ミステリ。トリック自体はなかなかおもしろかったけど、違和感を感じる点も多々あり。第一の事件の死体が結局○○だったってのは…私は嫌ですねえ^^;